2008/10/03
NDPC通信
☆★☆─────────────────────────────☆★☆ NDPC通信 第36号 天然染料顔料会議 Natural Dyes & Pigments Conference http://ndpc.info office@ndpc.info ☆★☆─────────────────────────────☆★☆ 2008年10月3日配信 秋です。 西洋茜の実が黒々と光り、日本茜が満開、独特の匂いを放っています。 自生地ではムラサキがすっかり白く結実、栽培種も白くなり始めています。 ☆★☆ 目次 ☆★☆ 【1】国際天然染料シンポジウム(韓国大邱市)報告 【2】シリーズ「博物館・美術館紹介」(16) 自然染色博物館(韓国大邱) 【3】日本竹筬技術保存会のご紹介 【4】海外情報 DHA27とMED COLOUR TECH ☆ ★☆─────────────────────────────☆★☆ 【1】国際天然染料シンポジウム(韓国大邱市) http://www.isend2008.com/ 角 寿子 ☆★☆─────────────────────────────☆★☆ 9月22〜27日まで韓国大邱市で開催された国際シンポジウムに出席して きました。テーマは “From Tradition to Innovation(伝統から革新へ)” 韓国135人,台湾40人、インド13人、日本はじめアジア,ヨーロッパ、 アフリカ,北南アメリカなど全27カ国、総勢250人余りの参加者が6日 間にわたり「天然の色」について、思考・表現・意見交換しました。 2006年のインドは約70カ国650人、今回は企業者が多い印象でした。 大邱市が全面的に支援していると感じさせ、30年ほど前に繊維関係で工場 を訪問し、注文したことがあったのですが、偶然、そのエリアも見ることが 出来、その国の時間や方向性など考えさせられるものがありました。 牛田会長は全日程出席、私は26日のみでしたが、ポスター発表、インドや 韓国の研究者と意見交換し、最終セッションの円卓会議では牛田会長と共に NDPCとアースネットワークの活動(研究、調査,保全,普及,教育)の目 的を話してきました。 天然の色の商品についてルールを作ろうという流れがあり、これから各国の 実情を考えながら、消費者を含めた丁寧な議論が必要と思いました。 染料・薬用植物フォーラム、NDPC北海道大会に続きDr.ドミニクカルドンに、 2006年NDPC京都大会研修先の京都美山のちいさな藍美術館の主、アメリカ での展覧会を終えられたばかりの新道弘之氏に再会、夏のフォーラムに出席 くださった東北芸術工科大学准教授・草木工房 山崎和樹氏も出席されており、 もっと日本の様々な方面から発表や作品の出展者が増えて欲しいと思いました。 ☆★☆──────────────────────────────☆★☆ 【2】シリーズ「博物館・美術館紹介」(16) 自然染色博物館(韓国大邱)http://www.naturaldyeing.net ☆★☆──────────────────────────────☆★☆ シンポジウムの主催者であったJihee Kimさんが主宰する博物館です。 蓼藍や紅花などを栽培し,柿渋を作り、制作とワークショップ、代々伝わる 衣装や古い機を展示しています。蓼藍を沈殿藍にし、韓国特有の瓶で建て、 様々な工夫も見られました。 1時間ほどの郊外ですが、周囲の自然や家々から韓国らしさを感じます。 韓国はお隣の国、藍も紅花もこの国を通って日本にやってきたのだと思うと 見え方も変わってくるのではと思います。 ☆★☆──────────────────────────────☆★☆ 【3】日本竹筬技術保存研究会 http://takeosa.blog.shinobi.jp/ ☆ ★☆──────────────────────────────☆★☆ 京都の下村ねん糸の下村輝氏が会長をされている研究会です。 通称:竹筬研究会。 昨年,石垣島で活動の一端のワークショップを拝見しました。 技術も道具も時間をかけて育って進化してきます。 しかし、一度消えると本当に復活は難しいことを長年の染織関係者なら 身にしみているはず。織り手にとっては,竹筬はなくてはならない宝物です。 竹筬を見たことのない方は是非、見て欲しい。美しいです。 ☆ ★☆──────────────────────────────☆★☆ 【4】海外情報 DHA27 http://dha27istanbul.com/ MED COLOUR TECH http://www.medcolourtech.org/ ☆ ★☆──────────────────────────────☆★☆ 毎年開催されているDHA=Dyes in History and Archaeology(歴史と考古学 における染色)http://www.chriscooksey.demon.co.uk/dha/index.html 今年の大会はイスタンブール。 もう一つのモロッコで開催されるMED COLOUR TECHはサイトを見るだけで 楽しくなります。人類の起源のアフリカ、文化の起源の地中海、地道な調査、 それを現代から未来に活かす、情熱ですね。 ☆★☆──────────────────────────────☆★☆ 編集者のつぶやき・・・・ キムチも食べること無く行って帰ってきた韓国、釜山で30年前に泊まった同 じホテルに泊まってみました。当時は高級ホテルでしたが、そのまま古くなっ ていました。あの頃出逢った人達はもういない。床のシミはそのままだろうな。 アフリカからソウコウないですか?とメールが来ました。 日本の金属ソウコウを作っているところも、もう2カ所とか聞いたのは数年前 です。 寒くなって来ると絹を身につけたくなります。 絹のシャツにウールのセーターを重ね着、絹やモスリンの長襦袢に着物は暖かい。 角 寿子 *NDPC通信への投稿、NDPC機関誌の原稿をお待ちしています。 ◎NDPC通信−天然染料顔料会議 のバックナンバー・配信停止はこちら ⇒ http://archive.mag2.com/0000140858/index.html このメールに返信すれば、発行者さんへ感想を送れます



