2008/09/01
NDPC通信
☆★☆─────────────────────────────☆★☆ NDPC通信 第35号 天然染料顔料会議 Natural Dyes & Pigments Conference http://ndpc.info office@ndpc.info ☆★☆─────────────────────────────☆★☆ 2008年9月1日配信 ☆★☆ 目次 ☆★☆ 【1】2008 染料・薬用植物フォーラム 終了 【2】シリーズ「博物館・美術館紹介」(15) モエレ沼公園ガラスのピラミッドHIDAMARI 【3】メキシコで11月コチニールのシンポジウムが開催 ☆★☆─────────────────────────────☆★☆ 【1】2008 染料・薬用植物フォーラム終了 天然染料顔料会議事務局 ☆★☆─────────────────────────────☆★☆ フォーラム(8月2日〜14日、小樽、札幌、当別、名寄)が終了しました。 染色と生薬関係者を結ぶ試みであり、染料と薬用植物の国内生産を願っての フォーラムでもありました。市民への理解を促したいと、サイエンスカフェ、 ワークショップという多様性、大学、薬用植物園や栽培場の見学、実習室での 実験という現場重視のプログラムを組んでみました。 ○8月2日のビズ・サイエンスカフェおたるは質問が多く、熱心で和やかで、 参加者も多く、盛況でした。 会場:北海道薬科大学(小樽市)の学生ラウンジ、実習室、薬用植物園 タイトル:「毒にも薬にもなる植物のはなし」 ゲスト:坂東英雄教授、梅田純代講師(北海道薬科大学) 参加者76名、主催者とゲスト側12名、報道関係が4社という盛況、 石狩湾を見下ろすラウンジ、学生達は試験中、薬草園にはムラサキや蓼藍、 西洋茜も育っていました。トリカブトのはなしは興味深く、「調整」という 方法はなるほどと,創成薬学の話しを聞いていると、植物のいっそう可能性を 感じました。 ○8月4〜6日 盛岡 草紫堂「南部紫根染・茜染展」小樽市公会堂和室 最終日に染元の草紫堂 堂主 藤田繁樹氏も到着、先に着いていた牛田会長、 片岡副会長、Dr.ドミニク カルドン、矢出監事、石川県薮夫妻と合流しました。 「古式の紫根染の絞デザインと色がどこか懐かしい」とお客様の声、畳にゆっく りと座り、しばらく眺めている人が多かった展覧会でした。 床の間の能面(外沢照章作、http://www15.plala.or.jp/kitutuki/index.html と の組み合わせは、きりっと引き締まった空間を作り出していました。 大正建築の和室3室の襖を全てはずし、縁側も開け放し、檜の柱と漆喰壁の床の 間、2方が縁側で庭に向かい、お茶室も使いました。 階下で繋がる能楽堂も公開中で、能舞台、能衣装、能面を外沢氏に解説して頂き ました。 小樽担当の会員の奥野さんのお茶室でのお手前、三上さん、松橋さんと娘さんが お抹茶でお客様にお持てなしをしました。 南部紫根染、日本建築、能、茶道という技と美を楽しめる会場でした。 この様子は小樽散歩道http://photo.otaru-sanpomichi.com/ の写真ギャラ リーでも紹介されています。 ○7日、9:30北海道大学の構内バスで北海道立衛生研究所薬用植物園に向かい、 10:00姉帯正樹科長の解説で見学会がスタート、見学後徒歩で次の会場へ 13:00「植物染料と顔料ワークショップ」北海道大学遠友学舎 矢出さんの解説で型糊をおいた麻布に茜、藍、エンジュ顔料で色挿し ガラス張りの自然光と風が入る建築で資料や作品を展示しました。 16:00 北海道立アイヌ文化センターの資料見学、津田命子学芸員解説 ○8日8:29、JR札幌駅から北海道医療大学へ、担当 佐野美樹会員 大学の薬用植物園で吉田技師の解説で見学、薬用植物の中に日本茜や西洋茜、 蓼藍もあり、紫根を掘り出して下さり、さっと水をかけた時の根の赤さに歓 声が上がりました。 午後は紫雲膏作り、医療大産紫根や中国産硬紫根、軟紫根、蜜蝋も国産やド イツやオーストラリア産を使いそれぞれ比較、新しい材料がそろい、色の美 しい軟膏になりました。 18:00〜20:00は紀伊國屋書店札幌本店1階でサイエンスカフェ札幌、 シンポジウムの出席者も揃い、前方にDr.Dominique Cardon、山崎和樹東 北芸術工科大准教授、牛田智会長、片岡淳副会長、草紫堂堂主の藤田繁樹氏、 北海道医療大薬用植物園技師の吉田尚利氏、何ともリッチな会場でした。 ゲスト:北海道医療大学 高上馬希重准教授 司 会:北海道大学CoSTEP 三上直之特任准教授 タイトル:“口に苦い”だけが良薬じゃない 〜甘草で語る薬用植物研究の今〜 会場では、北海道外から参加している会員の皆さんが、サイエンスカフェを 初体験、けっこう楽しんでいました ○ 8日〜14日は同じく紀伊國屋書店札幌店の2階で天然の色展が開催、 メンバーで型彫りや染めた共同制作の作品を初めて展示しました。 会場前の街路樹の緑とガラスと通り過ぎる人々と創る空間は和みの場でした。 ブログ「5号館のつぶやき」http://shinka3.exblog.jp/9332162 で ご紹介いただきました。 ○ 9日9:30より北海道大学理学部大講堂でNDPC大会 13:00より染料・薬用植物シンポジウム、17:30より交流会でした。 出席者と参加者には2日〜10日までのフォーラムの全発表を入れた要旨 集と草紫堂の南部紫根染名刺入れが受付で手渡されました。 要旨集の表紙には日本の自生種と栽培種のムラサキはもちろん、フランスの 自生のアルカネットとオノスマの花と根がカラー印刷されています。 (この要旨集はシンポジウム後も希望者が多く、現在増刷を検討しています。 ご希望の方は事務局までメールをお願いします。) 大講堂の大画面に映し出される研究発表や報告、ステージには衣桁を用意し、 広島から出席の水野恵子さんの寶水堂コレクションの藍の筒描きと襤褸、 盛岡からは草紫堂の古式南部紫根染の御着物を展示、学術と芸術と工芸が 融合したひとときでした。 ○ 10日名寄市立大学、麓先生とDr.Dominique Cardonとの講義と染実験。 北海道産の紫根、椿灰媒染の絹布、フランスのアルカネットとワイン、興味 深い色の科学の数々。広大な薬用植物資源研究センターの栽培圃場では柴田 センター長の解説で供給のための栽培の難しさを痛感しました。参加者全員 に会場で染めていた北海道産紫根染の絹チーフをお土産にしました。 旭川・中山さん、札幌・恩村、阿部さん、お世話を有り難うございました。 ☆★☆──────────────────────────────☆★☆ 【2】シリーズ「博物館・美術館紹介」(15) モエレ沼公園ガラスのピラミッドHIDAMARI http://www.sapporo-park.or.jp/moere/moe/guidance.php NPO法人アースネットワーク ☆★☆──────────────────────────────☆★☆ 今回、天然の色展を開催した場所がガラスのピラミッドです。 ゴミ集積場だったこの場所を彫刻に変えたイサムノグチ氏、空調は貯蔵した雪、 西口から歩いていると日本であるとは思えない風景です。山を創り、川を創り、 彫刻の可能性を無限にした作品です。 展示の様子はhttp://earthnetwork.info で公開しています。 ☆★☆──────────────────────────────☆★☆ 【3】メキシコで11月コチニールのシンポジウムが開催 Dr. Liberato Portillo http://www.colnat.org/ ☆ ★☆──────────────────────────────☆★☆ 2006年にもお知らせを頂いたシンポジウム、ホームページを開くなり、 コチニールをデザインしたポスター、マーク、壁紙、当然といえばそうなのですが、 びっくり、新鮮でした。今回は美しい染がポスターです、世界は広い! ☆★☆──────────────────────────────☆★☆ 編集者のつぶやき・・・・ フォーラムが終わりました。 なかなか行けなかったレオナール フジタ展に行きます。 これから国内巡回です。 http://www.leonardfoujita.jp/index.html#schedule もう、秋ですね。 スミ ◎NDPC通信−天然染料顔料会議 のバックナンバー・配信停止はこちら ⇒ http://archive.mag2.com/0000140858/index.html このメールに返信すれば、発行者さんへ感想を送れます



