2009/11/06
KON286【冬のボーナス、過去最大の減少幅を記録~厳しい現実を覚悟すべき】~大前研一ニュースの視点
━ 世の中どうなってんの…?大前さん!! ━━━━━━━━━━━━━━
大前研一 『 ニュースの視点 』
2009/11/6 #286
発行部数 165,694 部(自社配信+まぐまぐ)
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ビジネス・ブレークスルー大学院大学 オープンカレッジ
問題解決力トレーニングプログラム担当の武者です。
今週のニュースの視点は、「冬のボーナス」ついて、大前研一が解説します。
INDEX ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】今週の~大前研一ニュースの視点~
『冬のボーナス、過去最大の減少幅を記録~厳しい現実を覚悟すべき』
【2】問題解決力トレーニングプログラム
『今年最後の無料ガイダンス』
【3】組織人事ライブ「大質問大会」質問募集のお知らせ
【4】日常のネタから広げる編集部のコーナー
【5】あとがき
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┏━■~大前研一ニュースの視点~
┃1┃ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┗━┛『冬のボーナス、過去最大の減少幅を記録
~厳しい現実を覚悟すべき』
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法人所得額 前年度比35.4%減の37兆9,847億円
新規国債発行額 2010年度予算概算要求も95兆円に拡大
長期金利 新発10年物国債金利が1.42%に上昇
冬季ボーナス 平均妥結額が前年比15.91%減
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▼ さすがに日本国債に対する市場の不信感が高まってきている
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28日、国税庁のまとめによると、今年7月末までに申告した2008年
度決算法人の所得金額が、前年度比20兆8370億円(35.4%)減の
37兆9874億円と6年ぶりの低水準になったことが分かりました。
減少額・率とも集計可能な1967年度以降で最大となっています。
唯一の明るい材料はユニクロくらいで、その他は総崩れに近い状況
です。あの世界のトヨタでさえも赤字に転落しているわけですから、
法人所得額が厳しい状況になるのは当然だと言えるでしょう。
このような状況にあって、政府は相変わらず莫大な金額の予算を
計上しようとしています。
一時は50兆円規模の国債発行を予定していた藤井財務相も、周囲の
反発があまりにも強かったためやや態度を軟化させたようですが、
それでも「前政権が編成した2009年度補正予算後の国債発行額
44兆円程度を下回ることが重要」というレベルです。
日本のGDPは約500兆円ですから、50兆円は約10%に相当します。
すでに日本の国債残高(2009年6月時点)は対GDP比で190%ですから、
これをさらに200%にまで押し上げるということになります。
現状でさえ、日本の数字は先進国の間で飛び抜けています。米国を
始め殆どの先進国は75%~90%の範囲に入っていて、日本と同じく
100%を超えているイタリアであっても120%前後という水準です。
これはとんでもない話です。これをそのまま報道するマスコミも
危機感が欠如していますし、私たち国民も許してはいけない事態
だと思います。
一方、さすがに市場の方は日本国債に対する不信感が高まってきて
いるようです。長期金利の指標となる新発10年物国債の金利は
2009年10月27日、2ヵ月半ぶりに年1.4%台に乗り、28日には
前日比0.015ポイント高い1.42%まで上昇しています。
長期金利が上がるということは、「金利が高くなければ、国債を買う
魅力がない」という状況です。つまり、「もしかしたら日本国債は
危ないかもしれない」という人が多いから「利回りが上がる」わけ
です。
ここに来て、新発10年物国債の金利が上昇しているというのは、
まさに日本国債への不信感の表れだと言えるでしょう。
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▼ ボーナスは、日本企業特有の「遅配システム」の1つだった
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28日、日本経団連が発表した大手企業の今冬のボーナス妥結状況に
よると、組合員1人当たりの妥結額(加重平均)は前年実績比
15.91%減の74万7282円で、冬のボーナスでは調査を開始した1959年
以降最大の減少幅を記録したとのことです。
妥結額も90年(73万8430円)以来19年ぶりの低水準。輸出依存度が
高く、世界同時不況の影響を受けやすい製造業は、18.53%減の
73万7063円で過去最大の減少幅になっています。
ボーナスというのは、毎月支払うのではなく「半年遅れてまとめて
支払う」という、要するに「遅配」の方法です。私自身は、日立製
作所を退職後はずっと「年棒制」でしたから、全くボーナスという
概念がありませんでした。それもその筈で、ボーナスという仕組み
は昔の日本企業特有のものだったからです。
かつての日本企業は資金が慢性的に不足していて、ワーキング
キャピタルだけで精一杯という状況でした。そこで、次の3つの
ことを実施したのです。
1)給与を低く設定し、代わりに「退職金」でまとめて支払う
2)給与を低く設定し、業績連動で「ボーナス」として6ヶ月
まとめて支払う
3)銀行預金の金利よりも高い金利を設定した「社内預金制度」を
整備し、給与の約10%を預金してもらう
銀行に頼ることなく、従業員に負ってもらうことで企業のワーキング
キャピタルを確保するために作られているのが、現状の制度なのです。
ボーナスは業績連動という条件が一般的でしたが、「右肩上がり」で
高くなっていく年月が続き、いつの間にか「毎年高くなるのが当たり前」
という感覚になっていたと思います。
そこに来て今回のような大幅な減額というのは、さすがにショック
を受けている人は多いでしょう。
09年末賞与の業種別平均妥結額を前年と比べてみても、今年の
「減少幅の大きさ」は著しいと言えるでしょう。
大不況の幕開けとなった昨年末でも、いくつかの業種でマイナスは
ありましたが、大半の業種は「ゼロ、もしくは若干のプラス」と
いった状況でした。
ところが今年は、自動車業界で22%減・電機業界で19%減という、
メジャーな業界において大幅な減額が発表されています。これは過
去に例を見ないほどの減額幅です。
※「09年末賞与の業種別平均妥結額の対前年比」 チャートを見る
→ http://www.lt-empower.com/mag2/konews/slide_091106.html
かつて資金不足だった日本企業を支えた「遅配システム」も、企業
の業績そのものが落ち込んでしまえば、このような無残な結果を導
くことになります。
これから年末に向けて「冬のボーナス商戦」を迎えますが、非常に
厳しい状況になるでしょう。おそらく米国よりも日本のほうが厳し
くなると思います。
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この大前研一のメッセージは、11月1日にBBT757chで放映された
大前研一ライブの内容を抜粋・編集し、本メールマガジン向けに
再構成しております。
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~厳しい現実を覚悟すべき」
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▽前回のクリックアンケート結果発表▽
前号の記事『郵政改悪
~借金大国日本を作ったメカニズムの復活を許すな』の
アンケート結果は、下記の通りでした。
大変参考になった …………… 73.91%
参考になった ………………… 17.26%
やや参考になった …………… 3.73%
あまり参考にならなかった … 5.10%
ご協力ありがとうございました。
この結果は、今後のメルマガ作成の参考にしてまいります。
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▼ 今週の大前の視点はいかがでしたでしょうか。
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大前は常に数字の意味合いを考えています。
なぜ数字が変化したのか、その変化の割合はどこが大きいのか。
流れ(長期の推移)で見るとどうなのか。
他の国(競合)の数字と比較するとどうなのか。
数字の変化が及ぼす影響は何なのか。
必ず分解して意味合いを考えることで、
思考の幅を広げ新しい視点に気づくことができます。
もちろん問題解決者の分解は闇雲な分解ではありません。
大きなところからみる。流れで見る。対局を見る・・・など、
論理的な見解を導くためには論理的な分解のコツがあるのです。
問題解決力トレーニングプログラム
http://www.lt-empower.com/rd/rd.php?aid=279
┏━■今年最後の無料ガイダンス 11月14日(土)秋葉原オフィス
┃2┃ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┗━┛問題解決力トレーニングプログラム
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昨年の11月からほぼ毎月開催してきた、問題解決力トレーニング
プログラムの無料ガイダンスも2009年は今回で最後となります。
全20回で600名以上の方からガイダンスの申し込みをいただき、
ビジネス・ブレークスルー最大のガイダンスになりましたが、
同様の内容で行うのは最後の予定です。
来年以降はいつになるかわかりませんが、さらに工夫をし、
皆様のご希望に添えるようなガイダンスを作っていければと思います。
ガイダンスのご参加を検討をされている皆様からよくいただく質問は、
Q 問題解決力とはどんなスキルなのか
Q どんな成果が得られるのか
Q 演習問題のレベルはどのようなものか
Q ディスカッションやクラスメイトとの繋がりはどうか
などがあります。上記の質問を踏まえ、当日は
★ 問題解決力について
★ 修了生による体験談
★ フレームワークの演習体験
★ 学習システムAirCampusでのディスカッションについて
などなど、メルマガやHPではお伝えしきれないことを中心に
ガイダンスを行います。
是非この機会にご参加ください。
※ガイダンスのお知らせ
●秋葉原会場
・日程:11月14日(土)13時~15時
・会場:ビジネス・ブレークスルー秋葉原オフィス
・地図:http://www.bbt757.com/company/bbt_map.htm
・定員:30名様 (無料・先着順)
●秋葉原ガイダンスお申し込みURL
⇒ http://www.lt-empower.com/rd/rd.php?aid=280
┏━■BBT 757ch情報
┃3┃ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┗━┛組織人事ライブ「大質問大会」質問募集のお知らせ
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12月21日(月)放送の「組織人事ライブ#520」は、恒例の「大質問大会」
です。視聴者の皆様からのご質問に、高橋俊介氏・野田 稔氏・川上真史氏
のレギュラー講師3名がお答えします。
下記のフォームより、どしどしご意見ご質問をお寄せください。
【 問いかけ 】
今回の経済危機で日本企業はどう変わらなければならないか?
そして人材はどう変化し、どんな能力を重視しなければならないのか?
―― その他、ご自身が抱えている人事に関する課題や問題があれば、
ご自由にご意見ご質問ください。
★質問締め切り:11月30日(月)
●詳細・ご質問はこちらから
⇒ https://www.bbt757.com/member/asp/sosiki-question0912.asp
※<視聴者会員様専用サービス>(会員番号とパスワードが必要です)
┏━■日常のネタから広げる編集部のコーナー
┃4┃ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┗━┛とあるコーヒーマニアの今週
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京浜東北線で「八都県市はマイボトル宣言」という中吊りを見かけました。
調べてみると、八都県市首脳会議廃棄物問題検討委員会のキャンペーンで、
10月に、スターバックス、ドトール、タリーズなど計14社、首都圏の1,671
店舗のカフェでマイボトルの使用を呼びかけていくとのとこです。
カフェ一律のキャンペーンとしては統一感があります。
しかし各社、ドリンクの容量が違ったり、割引制度がまちまちだった
りと、オペレーションとしての統一感はないようです。
このキャンペーン自体が、直接的に売上やマイボトルを使用する顧客数を
増やすとは考えにくい気がします。
また、カフェといえば、マクドナルドが11月21日から一部の店舗でコーヒー
の新メニュー7種類を販売するとのことです。
ブランド名を「マックカフェ」として、無料でカフェラテを配布する
販売促進策なども実施するようです。
プレミアムローストコーヒーでは確たる地位を築いたと言えるマクドナルド
ですが、2007年に始めたマックカフェのコンセプトは15店舗同時展開ののち
8か月で3分の1が撤退とイマイチな結果でした。
前回はインテリアや立地など、スターバックスなどを意識して、
あくまで新しいカフェスペースとしてのブランドにもこだわったものでしたが、
今度のマックカフェは少し違い、価格や店舗数など、マクドナルド本来の強み
に即しているようです。
マクドナルドの原田社長は
「やるからにはもちろん、1番をとりたいという意気込みでやっていく。
1社では恐らく1番多い店舗数になるし、我が社は24時間やっている。
価格も1番お得感があるので、(1番を)とれない理由はないだろうと、
社員に言い聞かせたい」
と述べています。
コーヒーマニアの私にはカフェのこれからが気になる1週間でした。
マックカフェキャンペーンサイトはこちら
→ http://www.mcdonalds.co.jp/coffee/sampling/
┏━┓
┃5┃ あとがき:「マイケル・ジャクソン This is it」※少しネタバレあり
┗━┛ ―――――――――――――――――――――――――――
今話題の映画、「マイケル・ジャクソン This is it」を見てきました。
新宿で21時半からのレイトショーにも関わらずほぼ満員でした。
映画の合間合間には自ずと拍手が起こり、不思議な感覚に陥り
ました。
映画はマイケル・ジャクソンが亡くなったことにフォーカスをする
というよりは、いかにマイケル・ジャクソンがThis is itという
ツアーにかけていたのか、いかにエンターテイメントというものに
こだわる人間だったのかということがわかります。
映画会場に来ていた人は、「ジャネットって姉だっけ?妹だっけ?」
とか、みな「俄かマイケル好き」でした。
まったく、「俄かマイケル好き」とか、この時期特有の
「俄か巨人ファン」とか日本人は流されやすい!如何なもんか!!
ちなみに私は、
ちゃんとマイケル・ジャクソンのベストアルバムのみ聞いていますし、
スリラーの前半ちょこっと踊れますし、
ムーンウォークがちょっとできます。
・
・
・
私も「俄かマイケル好き」でした。
「マイケル・ジャクソン This is it」壁紙ダウンロードはこちら
→ http://www.sonypictures.jp/corp/downloads/images/wallpapers/michaeljacksonthisisit/mj_thisisit_wp_1600.jpg
(編集部M者)
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次号:2009年11月13日 配信予定
通常号は毎週金曜日発行(+増刊号)
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