2009/11/25
中小企業経営者に贈る人事労務管理の「豆知識」 第119回
¬∇¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬ 中小企業経営者に贈る人事労務管理の「豆知識」 ¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬∇¬ VOL.119 人事コンサルティング事務所 オフィス ジャスト アイ http://www.just-eye.com ■◇------------------------------------------------------◇■ 日本の雇用保護法制度指数 ■◇------------------------------------------------------◇■ 2009年の新入社員の意識調査を日本生産性本部と日 本能率協会が行っています それによると「定年まで勤めたい」という回答は43%、 「今の会社に一生勤めようと思う」が55%で、いずれ もここ数年の最高値となっています 果たして彼らの望みは叶うのでしょうか OECDは各国の労働者保護の法制度のレベルを「雇用 保護法制度指数」(ELP)として調査、公表していま す 常用雇用、臨時雇用、集団解雇について、それぞれ定め られた項目のレベルを判定し、この数値が高いほど雇用 保護のための法制度が整っていることになります 日本は常用雇用における「解雇の困難性」が27カ国中 22位と極めて高い。先進工業国では最も難易度が高く、 正社員を会社の都合で解雇することが極めて困難である ことがわかります。これに対し、有期雇用の雇用保護の 低さは6位と上位に位置します ここから見えてくるのは正社員の人員整理が困難なため、 労働力の需給調整がもっぱら非正規労働者、特に有期労 働契約で働く人たちにしわ寄せされている実態です OECDは日本について、正社員と非正規労働者との間 に賃金格差と労働力移動性の欠如による二極化が生じて おり、この二極化を固定化させないことを求めています。 具体的には正社員の保護規制を緩和し、非正規労働者に ついては社会保障の拡大を提言しています ☆ 市場や資本、労働は国境を越えるようになり、経済活動 は世界的に一体化し、連動する動きが強まっています。 労働だけを鎖国化(=日本独自の労働慣行を維持)しよ うとすれば、企業は国外での経済活動を高め、雇用量が 減少してしまうでしょう さらに、潜在的な成長分野へ労働力が移動しないため、 優れた人材が不足し、成長産業の伸びが抑制され、雇用 の量も拡大しなくなります 日本の伝統は終身雇用にあると言われますが、それは間 違いです。企業規模別の勤続年数を見ると、終身雇用と 言えるのは1000人以上の大企業の男子についてのみ あてはまります。労働人口に占める割合は9%弱で、極 めて少数派の話です 戦前の昭和12年のサラリーマンのアンケート調査、 「給料生活者の観たる給料生活」によれば、サラリーマ ンの最大の恐怖という項目には2人に1人が「馘首」、 つまり解雇を挙げています。クビ切りは日常の出来事だ ったことがわかります 日本の終身雇用制度は戦後の高度成長期に一部の大企業 が熟練労働者の転職を阻み、自社とそのグループ会社に に囲い込むための制度に過ぎないのです 今後は大企業ほど外国資本の受け入れや外国人経営者の 登用、合弁、業務提携、分社化といった再編・リストラ (人員整理ではなく事業の再構築というリストラ)が進 み、終身雇用はますます形骸化していきます 新入社員は安定を求め大企業に殺到しますが、むしろ海 外と縁の薄い中小企業の方が安定した雇用環境が確保で きるのかもしれません ◎ ご意見・ご感想 お待ちしています ◎ http://form.mag2.com/probineast ■◇------------------------------------------------------◇■ ダイエットと景気回復 ■◇------------------------------------------------------◇■ 冬物の衣類に衣替えしてみると、ウエストがきつくなっ ていた、そんな経験はありませんか。 「これはヤバイ」ということで、ダイエットに挑戦する 人もいるでしょう しかし、ダイエットはいわば長年染みついた生活習慣を 見直すことでもあり、一朝一夕に結果は出ません 日本の経済も同じでしょう 重厚長大の輸出主導の経済からソフト・サービス主役の 産業へ、中央集権の計画経済から地方・個人が主役の分 散型の経済へ こうした体質の改善が必要なのですが、これもダイエッ トと同じで、すぐに効果が出るというシロモノではあり ません ある程度の期間、辛抱、ガマンすることが必要なのです が、これがなかなか難しい。ついつい目先の、小手先の 誘惑に駆られてしまう。それが財政出動で公共投資をせ よ、というスイーツです 「体力が落ちている時にダイエットなんかすると病気に なるぞ」、「ひとまず甘いものでも食べて体力を回復さ せてからダイエットすればいいじゃない」、という甘い 誘い文句 今や役所がするのは公共投資ではなく公共浪費で、ムダ なところへカネを使うだけで、景気は一時的にしか回復 しない、それはみんな経験や直感で何となくわかってい ます。まともな経済学はその経験や直感が正しいことを 裏づけています しかし、このスイーツの誘惑にガマンができなくなる人 たちがいます。これ以上体力が回復するまで甘いものを 食べ続けると、日本は糖尿病になってしまうでしょう ●○------------------------------------------------------○● ■業務案内 ◆人事コンサルティング業務 ◇診断・分析業務 ・人材アセスメント ・モチベーション測定 ・組織診断 ・管理職360度多面評価 ・採用適性・能力検査 http://www.just-eye.com/sub_gyoumun.htm ◇人事制度の構築・設計変更 ・HRMコンサルティング http://labor-c.com/ ◆社会保険労務士業務 ◆大阪市産業創造館 あきない・えーど経営相談 http://www.sansokan.jp/akinai/sodan/ □ 人事や人材に関するご相談も □ □ お待ちしています □ ↓ justeye367@yahoo.co.jp ●○------------------------------------------------------○● ※ご注意※ このメールマガジンは、わかりやすさを最優先しています。 このため、法律等の一部の例外事項については、省略して いる場合があります この記事を基になんらかの法律行為や意思表示をされる場 合は、事前に自ら確認の上行ってください。損害が発生し しても責任を負いかねます ◆◇------------------------------------------------------◇◆ □メールマガジン ---------------------------------------------- 中小企業経営者に贈る人事労務管理の「豆知識」 ---------------------------------------------- □制作・発行 -------------------------------------------------------- 人事コンサルティング事務所 オフィス ジャスト アイ http://www.just-eye.com -------------------------------------------------------- □代表 -------------------------------------------------------- 梶 川 和 重 blog : http://justeye.at.webry.info/ --------------------------------------------------------


