2009/10/10
中小企業経営者に贈る人事労務管理の「豆知識」 第116回
¬∇¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬ 中小企業経営者に贈る人事労務管理の「豆知識」 ¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬∇¬ VOL.116 人事コンサルティング事務所 オフィス ジャスト アイ http://www.just-eye.com ■◇------------------------------------------------------◇■ 変質するコミュニケーション ■◇------------------------------------------------------◇■ 日立製作所がビジネス顕微鏡という社員のコミュニケー ションの度合を測るシステムの試作機を作ったそうです 名刺サイズのカードに赤外線、加速度、マイクなどのセ ンサーを詰め込み、いつ、誰と、どのくらいコミュニケ ーションをしているかを計測し、データを無線でサーバ ーに送り、グラフ化することでコミュニケーションの具 合が一目でわかるという(さすが日立、やることがもの ものしい) コミュニケーション不足に対する潜在的なニーズがある と見込んでいるのだろう。(日立ってそんなにコミュニ ケーションが悪い会社なのか、という人もいた) さて、組織におけるコミュニケーションの役割としては、 次の4つがあります 1.統制を図る 2.動機づけを行う 3.感情を表現し社会的欲求を満たす 4.情報を伝達する 昨今はコニュニケーションの量よりも質的な問題が取り 沙汰される傾向にあります。そこで今回と次回はコミュ ニケーションの質の問題の原因を組織と個人の観点にわ けて取り上げてみます。原因が整理されると解決策が見 えてくるはず、という訳で今回は組織の観点から 組織におけるコミュニケーションの問題の原因  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 1.プロセスが悪い コミュニケーションのプロセスとしては、最初に発信元 がメッセージを記号化し、伝達手段に乗せ相手に送りま す 受け取った相手は記号を解読し、フィードバックするこ とでプロセスは完結します。組織内ではこの各段階で欠 落、不具合が生じます それは、 ・メッセージを記号化する際の失敗 ・伝達手段選択の誤り ・受け手の解読失敗 ・フィードバックがないことによる誤解 などにより顕在化します 2.方向性が悪い 組織内をコミュニケーションが流れる方向には、下方、 上方、水平があります。組織の上から下へ流れ、いわゆ る上意下達がないという組織はありませんが、下から上 や、部門間の水平への流れが少ない組織は多いです。コ ニュニケーションのパイプ詰まりという現象です 3.伝達方法が悪い 伝達方法としては、口頭と文書がありますが、これ以外 にも非言語コミュニケーションというのがあります。こ れにはボディランゲージ、言葉の抑揚、顔の表情、相手 との距離などがあります 事実を伝えるだけであれば、非言語のコミュニケーショ ンは必要ありませんが、微妙なニュアンスやウェイトの 重・軽、非公式に伝えたい内容などは非言語のコミュニ ケーションによることが多い メールに依存しすぎると組織から感情が奪われます。E Qとは、こうした相手の心の揺れを感じ取れる情動の知 性のことで、EQが注目を集める背景には、コミュニケ ーションの変質があります 4.ネットワークが悪い ネットワークには組織やチームに従った形態と、非公式 集団によるものがあります。口コミや噂が流れるネット ワークが非公式集団の代表的なものです。同期、同じ地 元や学校、気の合う者同士などが非公式ネットワークを 作ります 非公式ネットワークにおける情報は特定の人物を媒介に して情報が拡散していきます。また、彼らが所属する部 門内よりも、部門を超えて拡散する傾向が強い ある部門の不祥事は、その部門のメンバーより他部門の 連中の方が早く知っている、というのはこうしたことが 原因です。表の情報と裏の情報を使い分けようとすると、 思わぬところへ影響が出てしまうことになります ※ 原因が明らかになれば、これを議題にメンバーでディス カッションしてコミュニケーションの悪さの解消を図っ てみてはどうでしょう 次回は個人におけるコミュニケーションの問題の原因を お送りします ◎ ご意見・ご感想 お待ちしています ◎ http://form.mag2.com/probineast ■◇------------------------------------------------------◇■ 経営者・お悩み相談 ■◇------------------------------------------------------◇■ Q:『中高年社員が多く、人件費が経営を圧迫して います。できればリストラはしたくないのですが、 どうすればよいでしょうか』 A:あなたの会社ではここ数年、あるいは数10年の間、 売上や利益が伸び悩んでいるのではありませんか。売上 や利益が伸びていれば定年やその他の理由で社員が退職 した場合、新卒者や中途採用者を雇うことができます 新しく採用する人は退職した人よりも若く、給料が安い のが普通です。社員が1人辞めて、新人を1人採用すれ ば人件費の総額は減るはずです。既存の社員の昇給があ っても総額の人件費は横ばいでしょう しかし、売上が伸び悩んでいたり、利益が出ていないと 社員が退職しても、経営的に新しい人を雇うだけの余裕 がありません。給料の高い社員が辞めて一息つくので精 一杯といったところです この状態が長年続くと、既存の社員だけが高齢化してい き、昇給により少しずつ人件費は上がり続け、やがて経 営を圧迫するようになります。これがご質問の状態です この問題を解消するためには労働生産性を向上させるこ とです。そのためには、今と同じ仕事をより少ない人数 で行うか、今と同じ人員でより利益の多い仕事をするか、 あるいはこの2つを同時にすることです 今と同じ仕事をより少ない人数で行うため、余剰人員を 削減するのが単純なリストラです。これを避けるのなら 仕事のできない社員で既存の事業をまかなうようにし (売上を減らさないようするからこれはこれで大変です) 仕事のできる社員は将来売上や利益につながるような仕 事(つまり投資)に振り向けるのが本当のリストラ(= 事業再構築)です 事業再構築というリストラは経営者しか出来ない仕事で す。ダメな会社は社長が部長の仕事をし、部長が課長の 仕事をして、課長が平社員の仕事をしている、とよく言 われます。売上や利益を上げるため企業の体質を転換す る戦略が必要でしょう ◎ 経営者の方からのご相談をお待ちしています ◎ ご相談は紙面で取り上げる場合があるこ とをご了承ください http://clap.mag2.com/lislumouhu/input ●○------------------------------------------------------○● ■業務案内 ◆人事コンサルティング業務 ◇診断・分析業務 ・人材アセスメント ・モチベーション測定 ・組織診断 ・管理職360度多面評価 ・採用適性・能力検査 http://www.just-eye.com/sub_gyoumun.htm ◇人事制度の構築・設計変更 ・HRMコンサルティング http://labor-c.com/ ◆社会保険労務士業務 ◆大阪市産業創造館 あきない・えーど経営相談 http://www.sansokan.jp/akinai/sodan/ □ 人事や人材に関するご相談も □ □ お待ちしています □ ↓ justeye367@yahoo.co.jp ●○------------------------------------------------------○● ※ご注意※ このメールマガジンは、わかりやすさを最優先しています。 このため、法律等の一部の例外事項については、省略して いる場合があります この記事を基になんらかの法律行為や意思表示をされる場 合は、事前に自ら確認の上行ってください。損害が発生し しても責任を負いかねます ◆◇------------------------------------------------------◇◆ □メールマガジン ---------------------------------------------- 中小企業経営者に贈る人事労務管理の「豆知識」 ---------------------------------------------- □制作・発行 -------------------------------------------------------- 人事コンサルティング事務所 オフィス ジャスト アイ http://www.just-eye.com -------------------------------------------------------- □代表 -------------------------------------------------------- 梶 川 和 重 blog : http://justeye.at.webry.info/ --------------------------------------------------------


