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実は、今昔物語にはトンでもないお話がいっぱい!学校では教えてくれない、陰陽師なお話やちょっとエッチなお話を、原文と現代語訳を交互にお送りします。

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2007/03/16

学校では教えてくれない今昔物語  其の肆拾捌之壱 後編

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 学校では教えてくれない今昔物語  其の肆拾捌之壱 後編 (毎週金曜日発行)

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こんにちわ♪GAMIです。
「学校では教えてくれない今昔物語」に登録をしてくださいまして、
ありがとうございます。
何かと至らない点や、おかしなところがあったりするかと思いますので、
何か気付かれましたら、メールでどんどんお知らせ下さい。
よろしくお願いいたします。


★☆……‥‥‥・
見事に、お水取りの時期には寒くなりますねぇ…。
お水取りで二月堂に御篭りされる連行衆の方々は、
寒い方が良いのだそうです。
意外とハードな行なのだそうで…。

前回のメルマガのタイトルが、「其の肆拾捌之弐 中編」とすべきところ、
「其の肆拾伍之弐 中編」となっておりました…。
申し訳ありませんでした。お詫びして訂正申し上げます。


★☆……‥‥‥・
では、第48話目後編の原文にまいります。
前編については、こちらにあります↓。
原文
http://blog.mag2.com/m/log/0000140324/108252526.html
現代語訳
http://blog.mag2.com/m/log/0000140324/108277489.html
中編については、こちらにあります↓。
原文
http://blog.mag2.com/m/log/0000140324/108307062.html
現代語訳
http://blog.mag2.com/m/log/0000140324/108328215.html


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凡例 〔注:  〕 脚注です。わかりにくい言葉や古語を現代語で表記します。
    (    ) 読み仮名です。
    ○○   欠字または欠損による判読不可能で、文字がない箇所です。
    □□   空白はないが、欠脱があると推定される箇所です。
    ■〔 〕  メールでは表示できない漢字です。〔 〕内は分解した文字。
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巻第二十九 人に知られぬ女盗人の語 第三

・・‥‥……
 而(しか)る間、此の妻(め)、有る時に物心細気(ものこころぼそげ)に思て常に哭く。
男、「例は此(かか)る事も無きに怪し」と思て、「何ど此は御(おわ)するぞ」と問ければ、
女、只「不意(こころなら)ず別れぬる事もや有らむずらむと思ふが哀なるぞ」と云ければ、
男、「何(いか)なれば、今更に然(さ)は思(おぼ)すぞ」と問ければ、女、「暮(はか)無き
世の中は然(さ)のみこそは有れ」と云ければ、男、「只云ふ事なめり」と思て、「白地
(あからさま)に荷物に行(ゆか)む」と云ければ、前〃(さきざき)為(す)る様に
為立(した)て遣(やり)てけり。
 「共(とも)の者共、乗たる馬なども例の様にこそは有(あらん)ずらめ」と思ふに、二三日
不返(かえる)まじき所にて有ければ、共の者共をも乗馬(のりうま)をも、其の夜は留めて
有けるに、次の日の夕暮に、白地の様に持成(もてな)して引出(ひきいだ)しけるまゝに、
やがて不見(み)えざりければ、男、「明日返らむずるには、此は何なる事ぞ」と思て、
尋ね求めけれども、やがて不見(み)えで止(やみ)にければ、驚き怪び思て、人に馬を借て
忽(いそ)ぎ返て見ければ、其の家跡形(あとかた)も無かりければ、「此は何(いか)に」と
奇異(あさましく思えて、蔵の有し所を行て見れども、其れも跡形も無くて、可問(とふべ)き
人も無かりければ、云甲斐(いうかい)無くて、其の時にぞ、女の云いし事思ひ被合
(あわせられ)ける。

 然て、男、可為(すべ)き方無く思(おぼ)えければ、本(もと)知たりける人の許(もと)に
行て過(すぐ)しける程に、為付(しつけ)にける事なれば、我が心と盗(ぬすみ)しける
程に、二三度にも成にけり。而る間、男被捕(とらえられ)にければ、被問(とわれ)けるに、
男、有のまゝに此の事を不落(おとさ)ず云けり。
 此れ、糸奇異き事也。其の女は、変化(へんげ)の者などにて有けるにぞ。一二日が程に、
屋(や)をも蔵共をも、跡形も無く壊(こほち)失ひけむ、希有(けう)の事也。亦、若干
(そこばく)の財(たから)・従者共をも引具(ひきぐ)して去(さり)にけむに、其の後(のち)
不聞(きこえ)ずして止(やみ)にけむ、奇異き事也かし。亦、家に居乍(いなが)ら、云ひ
俸(おきつ)る事も無きに、思ふ様(よう)にして、時も不違(たがえ)ず来つゝ従者共の
翔(ふるま)ひけむ、極て怪き事也。彼の家に、男二三年副(そい)て有けるに、
「然(さ)也けり」と心得(こころう)る事無くて止(やみ)にけり。亦、盗しけり間も、
来(きた)り会ふ者共、誰と云ふ事をも努(ゆめ)不知(しら)で止にけり。其れに、
只一度ぞ、行会たりける所に差去(さしのき)て立てる者の、異者共(ことものども)の
打畏(うちかしこまり)たりけるを、火の焔影(ほかげ)に見ければ、男の色とも無く
極(いみじ)く白く厳(いつくし)かりけるが、頬つき・面様(おもざま)、我が妻(め)に
似たるかなと見けるのみぞ、「然にや有らむ」と思えける。其れも■〔リッシン偏に遺〕
(たしか)に不知(しら)ねば、不審(いぶかし)くて止にけり。

 此れ世の希有の事なれば、此くなむ語り伝へたるとや。


★☆……‥‥‥・
前回が長く取りすぎてしまいましたでしょうか…(^^;)。
最後はある意味哀れな末路…なのかもしれません。


★☆……‥‥‥・
「私の現代語訳」を募集します(^^)。来週の水曜日までにお送りいただきましたら、
次回に紹介させていただきます!


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