2007/03/09
学校では教えてくれない今昔物語 其の肆拾伍之弐 中編
〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜 学校では教えてくれない今昔物語 其の肆拾伍之弐 中編 (毎週金曜日発行) 〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜 こんにちわ♪GAMIです。 「学校では教えてくれない今昔物語」に登録をしてくださいまして、 ありがとうございます。 何かと至らない点や、おかしなところがあったりするかと思いますので、 何か気付かれましたら、メールでどんどんお知らせ下さい。 よろしくお願いいたします。 ★☆……‥‥‥・ 一旦暖かくなって冷えると、キツイですね…。 また暖かくなるとわかっていても、ついモンクを言ってしまいます(^^;)。 ★☆……‥‥‥・ では、第45話目中編の現代語訳にまいります。 前編については、こちらにあります↓。 原文 http://blog.mag2.com/m/log/0000140324/108252526.html 現代語訳 http://blog.mag2.com/m/log/0000140324/108277489.html 中編の原文がお手元にない方は、こちら↓をご参照下さい。 http://blog.mag2.com/m/log/0000140324/108307062.html ------------------------------------------------------------------- 凡例 〔注: 〕注釈です。わかりにくい言葉や古語を現代語で表記します。 ( )読み仮名です。 ○○ 欠字または、欠損による判読不可能の箇所です。 ------------------------------------------------------------------- 巻第二十九 誰も知らない女盗賊の話 第三 ・・‥‥…… このように過ごしていたが、食べ物などに不自由することもなく、20日ほど経って、 女が、男に、「特に何とも思わない、とりとめのないご縁のようですが、こうなるべくして こうなったのでしょう。そうならば、生きろとも死ねとも、私が言うことはよもや、嫌とは おっしゃらないでしょうね」と言った。男は、「まさに今は、生かすも殺すも、ただ貴女の お考え次第ですよ」と言ったので、女は、「とても嬉しい!」と言って、食べ物を食べたり して、昼はいつもどおり他に人も居ないので、男に、「さぁ」と言って、奥の別棟に 連れて行って、この男の、髪の毛に縄をくくり付けて、幡物(はたもの)という台に くくり付けて、背中をかなぐり出させて、足を折り曲げて縛り上げておいて、女は、 烏帽子をかぶり、水干・袴を着て、肩脱ぎをして、笞でもって男の背中を、間違いなく 80回打った。そして、「どう?」と男に訊くと、男は、「どうということもない」と答えたので、 女は、「やっぱりね。思ったとおりだわ」と言って、竈の土〔注:長年使用している竈に 出来る赤い石(中は黄色)を伏竜肝といい、止血薬とされた〕をお湯に溶いて飲ませ、 良いお酢を飲ませて、土を掃って寝かせ、2時間ほど経って起こして、いつもどおりに なったので、その後は、いつもよりは良い食事を持ってきた。 とても良く介抱して、3日ほど経って鞭の傷がほぼ治った頃に、前の所へ連れて 行って、また同じように幡物にくくり付けて、前の鞭傷を打ったので、傷に沿って血が 流れ肉が裂けたが、80回打ちつけた。そして、「我慢できるかしら?」と訊くと、男は 全く表情も変えず、「できるさ」と答えたので、今回は前の時よりも褒めそやして、 よく介抱して、また4,5日ほど経って、また同じように打つと、それにも尚同様に、 「堪えられるさ」と言ったので、ひっくり返しておなかを打った。それにも尚、 「なんともないね」と言ったので、この上もなく褒めそやして、前よりよく介抱して、 傷が完全に治った後、夕暮れ頃に、黒い水干・袴と、綺麗な弓・胡録(やなぐい)・ すね当て・わらじなどを取り出して、着せて仕度をさせた。 そして、教えるには、「ここから蓼中(たでなか)の御門に行って、そっと弓の弦を 鳴らしなさい。そうすると、誰かがまた弦を鳴らします。また口笛を吹くと、また口笛を 吹くものがいるでしょう。そこに近寄ると、「誰だ?」と聞かれるでしょう。そうすると、 ただ、「居ります」と答えなさい。そして、連れて行くところへ行って、言われることに 従って、立たされる所に立って、誰か人が出てきて邪魔をしようとするのをよく 防ぎなさい。そしてそのあと船岡山のふもとに行って、品物の処理をしようとする でしょう。しかし、与えられる物を決して受け取ってはなりません。」と、よくよく 教えこんで、送り出した。 男は、教えられたとおりに行くと、言われたとおりに呼び寄せられた。見ると、 同じような者が20人ほど立っていた。その集団から少し離れて、色白の小柄な 男が立っていた。それには、皆畏まっているようだった。そのほかに、下男が 2,30人ほど居た。そこで手はずを話して、連れ立って京の内に入って、大きな家に 入ろうとして、20人ほどの人を、その家に味方して厄介な事になりそうな家の門に、 2,3人づつ立てて、残りの人は皆その家に入った。「この男を試してみよう」と思って いたので、特に面倒そうな家の門に見張りを立てたものに加えた。そこから人が 出てくるのを防いで矢を射たが、よく戦って射倒したりもし、あちこちに配備された 味方の動きにも、とてもよく目配りをした。そして、全ての物を取って、船岡山の ふもとに行って戦利品を分けていたが、この男に取らせようとしたが、男は、 「私は品物はいりません。ただ、このような仕事に慣れようと思って来ただけだ」 と言って取らなかったので、首領らしくて少し離れて立っていた者は、よしと認めて いる様子だった。そのうちに、皆それぞれ別れてどこかへ行ってしまった。 この男は、いつもの家に帰ってきたが、お風呂をわかし、食べ物を用意して待って いたので、それらを全部終わらせて、二人は布団に入った。この女性が離れがたく 愛おしく思えたので、男は、この女性を疎ましく思うことはなかった。このように することが、7,8回にもなった。ある時は太刀を持たせて家の中にも入った。ある時は 弓矢を持って外に立った。それらに全て賢く立ち回ったので、このようにしているうちに、 女性は、鍵を一つ取り出して、男に「これを、六角よりもは北、○よりもは○に、 これこれという所に持って行って、そこに蔵がいくつかあると思うので、その蔵の これこれの方を開けて、目に付いた物をしっかり荷造りさせて、その近くには、 運送業者も沢山いますから、それを呼んで積んで持ってきて下さい」と言って、 送り出したので、男は、教えられたままに行って見ると、本当に蔵があった中に、 教えられた蔵を開けてみると、欲しいものが皆この蔵にあった。「不思議なことだ」と 思って、言われたとおりに車に積んで持ってきて、好きなように取り出しては使った。 このようにして日々が過ぎて、1,2年にもなった。 ★☆……‥‥‥・ なぜにわざわざ男装(烏帽子・水干・袴)に着替えるかなー(笑)。 もぉ、この時代からこういうコトが行われていたのか…? って違うって(笑)。 この男も、なんでこう言いなりになってるんだか…。 よほどイイ女だったのか、動いてしまうだけのナニかを持っている人物だったのか…。 ……………………………………………………………………………………………… メールマガジン: 学校では教えてくれない今昔物語 まぐまぐID: 0000140324 発行者: GAMI メールアドレス: puugami@yahoo.co.jp 関連Webサイト: http://www12.plala.or.jp/rpoogami/magazine1.html ……………………………………………………………………………………………… このメールマガジンは、『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ を利用して発行しています。 配信中止は http://www.mag2.com/m/0000140324.htm からできます。 ……………………………………………………………………………………………… 無断転載・転写・コピー・転送等は禁じます。



