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実は、今昔物語にはトンでもないお話がいっぱい!学校では教えてくれない、陰陽師なお話やちょっとエッチなお話を、原文と現代語訳を交互にお送りします。

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2007/01/19

学校では教えてくれない今昔物語 其の肆拾陸之弐

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   学校では教えてくれない今昔物語 其の肆拾陸之弐 (毎週金曜日発行)

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こんにちわ♪GAMIです。
「学校では教えてくれない今昔物語」に登録をしてくださいまして、
ありがとうございます。
何かと至らない点や、おかしなところがあったりするかと思いますので、
何か気付かれましたら、メールでどんどんお知らせ下さい。
よろしくお願いいたします。


★☆……‥‥‥・
暖冬なんだそうなんですが…。
去年寒かった、というのは記録としてはわかるのですが、
体感的には、やっぱ今年だって寒いよ〜!と思ってしまいます(笑)。


★☆……‥‥‥・
では、第46話目の現代語訳にまいります。

原文がお手元にない方は、こちら↓をご参照下さい。
http://blog.mag2.com/m/log/0000140324/108126762.html

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凡例 〔注:  〕注釈です。わかりにくい言葉や古語を現代語で表記します。
    (    )読み仮名です。
    ○○  欠字または、欠損による判読不可能の箇所です。
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巻第十九 達智門(たっちもん)に居た捨て子に犬が、密かに来てお乳を飲ませた話
  第四十四

 今では昔の話となったが…。
 嵯峨の近くへ行く予定の人が居たが、朝に達智門を過ぎようとすると、この門の下に、
生まれて10日ほどの男の子で、とても綺麗そうな子が捨て置かれていた。見ると、
「ひどく身分の低い者ではないだろう」と見えた。莚の上に寝かされているのを見ると、
まだ生きていて泣いていたので、「残念だなぁ」と思ったけれど、急がないと
いけなかったので、そう思って見ただけで通り過ぎてしまった。

 翌朝家に帰る時に、その子はまだ生きていて、前夜と同じようにして居た。
これを見て、意外な事で驚いた。「昨日のうちに野犬の餌食になってしまっただろう」
と思ったのだが、「昨夜も野犬が多かったのによくぞ喰われなかったものだ」と思って
見守って立っていると、昨日よりも○○で泣かずに、莚の上で寝ていた。これを
確認して家に帰った。
 しかしこの事を考えると、「とても珍しいことだ。まだ生きているだろうか?」と思った。
翌朝に行って見ると、まだ生きていて同じようにして居た。その時男は、「とても
考えられないことだ。これは何か理由があるに違いない」と思って帰った。

 その後もこの事を不審に思ったので、夜になって、そっと達智門へ行って、
築垣の崩れているところに隠れて見ていると、○のとても沢山犬が居たが、
子供の寝ている近くへは近寄らなかった。「やはりそうだ。これは何か理由があるに
違いない」と不思議に思って見ていると、夜が更けると、どこから来たともわからず、
とても大きな白い犬が出てきた。他の犬たちは皆この犬を見ると逃げて行った。
この大きな犬は、この子供の寝ている所へ近寄っていくので、「なんと、この犬は、
今夜この子供を食べようとしているのだ!」と見ていると、犬は子供に近寄って
横に添い寝した。よく見ると、犬は、子供にお乳を吸わせていたのだった。子供は、
人間のお乳を飲むように、とてもよく飲んだ。男はこれを見て、「なんと!この子は
このように毎晩犬のお乳を飲んでいたので生きていたんだ!」と理解して、
そっとその場を離れて家に帰った。

 次の夜、また「今夜も前夜のようにするのだろうか」と思って、また行って見ると、
前夜のように犬が来てお乳を飲ませた。また次の夜も、まだ不思議に思ったので、
行って見ると、その夜は子供も見当たらず、また犬も来なかった。「昨日の夜、
人の気配に気づいて、どこかへ連れて行ったのだろうか」と疑いながら家に帰った。
その後、その様子を知らないまま終わってしまった。これは本当に不思議なこと
である。

 これを考えるに、その犬はタダモノではないだろう。その場に居た全ての犬が
この犬を見て逃げ去ったのは、それなりの鬼神だっただろう。そうであれば、
きっとその子を無事に育て上げるだろう。また仏様や菩薩様の化身で、
子供にご利益を与えるために来られたのだろうか。
 犬は本来慈悲の心を持っているものではない。しかし前世からの因縁があった
のだろうか。いろいろこの事について考えるが、正しい答えがわからない。
 この事は、この見た男が話をしていたのを聞き伝えて、このように言い伝えた
のだった。


★☆……‥‥‥・
どうも…「だから、見てないでなんとかしろよ!」と思ってしまうんですケド(笑)。

それにしても、良家の子供が門に捨てられるような時代だったのでしょうか。
それとも、その家が強盗にでも押し入られて、子供が連れ去られた挙句の
捨て子だったのでしょうか…。
この「男」の対応のしかたを見ても、捨て子をなんとかしなければ!という感じが
イマイチないところが、この時代の世相なんでしょうか…。


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