2006/12/15
学校では教えてくれない今昔物語 其の肆拾伍之弐 中編
〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜 学校では教えてくれない今昔物語 其の肆拾伍之弐 中編 (毎週金曜日発行) 〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜 こんにちわ♪GAMIです。 「学校では教えてくれない今昔物語」に登録をしてくださいまして、 ありがとうございます。 何かと至らない点や、おかしなところがあったりするかと思いますので、 何か気付かれましたら、メールでどんどんお知らせ下さい。 よろしくお願いいたします。 ★☆……‥‥‥・ ノロウイルスが大流行しているようですね…。 先日仲間内の忘年会で生牡蠣が出てきまして、 一瞬たじろいだのですが、美味しくいただきまして、 今現在元気です(笑)。 いや、そうじゃなくて。皆様、お気をつけ下さい。 ★☆……‥‥‥・ では、第45話目編の中現代語訳にまいります。 前編については、こちらにあります↓。 原文 http://blog.mag2.com/m/log/0000140324/107958518.html 現代語訳 http://blog.mag2.com/m/log/0000140324/107985385.html 中編の原文がお手元にない方は、こちら↓をご参照下さい。 http://blog.mag2.com/m/log/0000140324/108011273.html ------------------------------------------------------------------- 凡例 〔注: 〕注釈です。わかりにくい言葉や古語を現代語で表記します。 ( )読み仮名です。 ○○ 欠字または、欠損による判読不可能の箇所です。 ------------------------------------------------------------------- 巻第二十 染殿の后が、天狗によって乱暴された話 第十六 ・・‥‥…… しかしながら、どうしようもなかったので、思い悩んでいたが、胸を火で焼くようで 短時間でも思いすごすことができなくなってしまったので、ついに、心を奪われ 分別を失って、人が居ない隙を狙って、几帳の中に入って、お后様が横になって いらっしゃるその腰に抱きついた。お后様は驚き慌てて、汗びっしょりになって 抵抗されていらっしゃったが、お后様の力ではどうしても止めさせることは できなかった。それに乗じて、聖人は力の限り陵辱をしたが、女房達はこれを見て 大騒ぎをしていたが、侍医の当麻の鴨継という者がいた。天皇からの宣旨によって、 お后様のご病気を治すために宮中に控えていたが、お部屋の方で、急に大騒ぎ している音がしたので、鴨継は驚いて走りこんだが、几帳の中からこの聖人が 出てきた。鴨継は、聖人を捕まえて、天皇にこの話を申し上げた。天皇は非常に 怒られて、聖人を縛り上げて牢屋に閉じ込めてしまわれた。 聖人は牢屋に入れられても、全く何も言わず、天を仰いで、泣きながら 「私はスグに死んで鬼(幽霊)となって、この后がこの世にいらっしゃる間に、 元の望みのとおり后としてやる!」と誓った。牢屋の番人は、これを聞いて、 父親の大臣に伝えた。大臣はこれを聞いて驚かれて、天皇に申し上げて、 聖人を釈放し元の山に帰された。 そうすると、聖人は元の山に帰って、これの気持ちに耐え切れず、お后様と 親しく近づく方法を無理やりに願って、いつも祈祷に使っている三宝に祈ったが、 この世にいるかぎりは、そのことは叶いそうになかったので、「元の願いの通り、 鬼になろう」と思い込んで、何も食べなかったら、10日位で、餓え死んだ。 その後、すぐに鬼となった。その姿は、体は裸で、頭は禿〔注:結っていない ざんばら髪〕だった。背の高さは8尺程で、肌の色は黒い漆を塗ったようだった。 目は金属製の椀を入れたようにらんらんと光って、口は大きく開いて、剣のような 歯が生えていた。上下に牙を剥いていた。赤いふんどしをはいて、打ち出の 小槌を腰に差していた。この鬼が急にお后様のいらっしゃる几帳のそばに立った。 人々は直接この鬼を見て、皆気が動転し、大慌てで逃げた。女房達はこれを見て、 ある人は気を失い、ある人は着物を被って倒れた。お側近くお仕えする人以外は 入れないところなので、他の人は見なかった。 ★☆……‥‥‥・ なんとも恐ろしい鬼の姿ですが、子供の頃に絵本で見た鬼の原型は すでにこの時代にあったのか、と思うと感慨深いです(笑)。 ……………………………………………………………………………………………… メールマガジン: 学校では教えてくれない今昔物語 まぐまぐID: 0000140324 発行者: GAMI メールアドレス: puugami@yahoo.co.jp 関連Webサイト: http://www12.plala.or.jp/rpoogami/magazine1.html ……………………………………………………………………………………………… このメールマガジンは、『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ を利用して発行しています。 配信中止は http://www.mag2.com/m/0000140324.htm からできます。 ……………………………………………………………………………………………… 無断転載・転写・コピー・転送等は禁じます。


