2009/12/29
フラワーデザイナー奮闘模様-号
<感性とは> 今年の年末ディスプレイに驚いた。 11月の半ば頃から、クリスマスと一緒にお正月の門松が一緒にディスプレイされている店舗があった。 クリスマス商戦が終わって、すぐにお正月飾りをすることが大変なのは理解できる。 しかし、いくら経済的に苦しいからといって、「他よりも早く売って稼ごう」というのが見え見えで、嫌気がした。 日本人の季節感はどこへやら。 そうかと思えば、最新LEDのブルーライトが光る店舗に、「イタリアの農家にあるパティオのぶどう棚を作りたい」とか、 はたまた、イタリアンテイストの店に、インドの神様を祀っていた。 ある時期、雑誌で「毒のある」ギラギラしたデザインが流行れば、会う担当者が口を揃えて「毒のある作品がいい」と言う始末に、閉口したこともある。 受け売りばかりで、「感性すらないのか」と。 日本人の美的感性は、どうしてこうも変になったのだろうか? バッサリと斬ってしまえば、ビジネスという表向きは、いい面をしている反面、 表には出ない、日常のライフスタイルがみすぼらしいからだと思う。常日頃から、感性を磨いていないからだ。 花卉デザイナーという仕事を通じて、痛感することは、 日々の生活を豊かに過ごすことがいかに大切か、ということだ。 これは、ちば先生のライフスタイルから学んだこと。 先生は、ご自宅での生活を本当に楽しまれている。 クリスマスには、素敵なテーブルクロスを敷き、サンタさんや美しい作品を飾り、 お正月には、茶花風の作品を飾り、季節の演出をされる。 ゲストが来るときには、心のこもったお料理を、素敵な器や盆で温かくお迎えする。 長年大切に使われてきたという、木製の円テーブルや椅子も、部屋のシーンに応じて、自分でペイントされる。 「こうすると、部屋全体に温かみがでますよね」と。 先生は、日々の食事もとても大切にされ、体によい食材に心を込めて料理する。それも、あっという間に。 「自分が納得する、おいいしいものを食べたいだけです」とおっしゃるが~ こうした日々の所作というか、いい意味での「こだわり」が美的感性を育むのだなぁ~ と何度も感じた。 雑誌などで、仕事とプライベートの「オン」と「オフ」というコラムをよく目にするが、 個人的には、「オン」と「オフ」の境目はない、と思う。 花卉デザイナーは、言動、所作、服装といった日々のライフスタイルが、そのまま作品や仕事の進め方にハッキリ現れる。 だから、先生のように、「楽しく」「豊かに」「美しく」生きることを大切にしたい。 自分の住まいは、アパートの小さい一室だが、ちば先生や友人から頂いた家具を黒にペイントし直してレイアウトした。 白い壁の明るい部屋にとても合う。 収納スペースをどう確保しようかと考えるのも楽しい。 居心地がいいから、毎朝必ず拭き掃除もする。まるでお坊さんだ(笑) 料理は好きで、こまめにする方だが、レパートリーは多くはない。 「正史さんも料理をもう少しやってみたら?」という先生の勧めもあり、味付けも工夫してみようと思う。 まずは、自分の生活環境から心豊かにー 今年も1年ご購読ありがとうございました! 2010年もよろしくお願いいたします。 みなさん、よいお年をお迎えくださいー 銀座十勝屋のお正月ドアー飾りです 「寿」をイメージしました~ http://www.pasjp.com/collection/works2009/34.JPG


