2009/11/16
今日のアフリカ
「今日のアフリカ」は、日本では報道されないアフリカの情報をいち早くお届けします。 『ニューヨークをファック』 生々しく、暴力を連想させるタイトル、カマル・ハジャジは、ゆっくりと地獄に降りる。悪夢だ。チュニジア人を両親に持つ若いフラン ス人は、アメリカン・ドリームを夢見てニューヨークへ飛び立った。 “ビック・アップル”を見て、映画とジャーナリスムの学校へ通うためだ。しかし9月11日以来ニューヨークに上陸するのは困難になって いる。マレクは、税関で止められ、質問され体をチェックされる。パリ郊外の裕福な家で育ったマレクだが、他人から見れば、“アラ ブ、イスラム教徒テロリスト、爆弾を隠し持っている、入れ知恵された堕天使”だ。 疑われ、差別されて、彼は足場を失ってしまう。そして偏執狂的妄想に陥り、分裂症になっていく。ぶっちぎれ気味の衝撃的文体。マレ クの育った郊外のアルゴ(隠語)とヴェルラン(ひっくり返すという動詞をひっくり返した語)で、語られている。 時にあまりに下品で、残念ながら読み心地が良いとはいえない。 『ニューヨークをファック』カメル・ハッジ著、サルバカヌ社、216ページ、15ユーロ *** 先週、日仏学院の読書の秋イヴェントで、アルジェリア人作家ヤスミナ・カドラ講演会に行ってきました。 名前は女性ですが、アルジェリア国軍にいた男性です。 性は偽っていてもとてもフランクな感じの人で、ファンになったので、『昼が夜に負うもの』を勝ってきました。 アルジェリア戦争の話だそうです。もちろん読み終わったら感想を書きます。


