ドイツ発 わが輩は主夫である
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●ドイツ発 わが輩は主夫である 【その46】
● (2006/09/29 発行)
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わたくし、高松平藏は
妻の故郷、ドイツのエアランゲンという街に住んでいます。
ここでは3人の子供たちに日々翻弄される、兼業主夫。
そんな私のコラムをお送りします。
(エアランゲンってどこ?? → www.interlocal.org/Erlangen.htm )
□□ 今回の目次 □□
★【コラム】 子供と遊ぶということ
★ 執筆後語
---【お知らせ】------------------------------------------------------
インターローカルジャーナルのサイトで新しいコーナー
『高松 平藏のノート』 をつくりました。
http://www.interlocal.org/note.htm
<最近の執筆分>
・国旗はイカす?
・ハイテク州、バイエルン
・止めるためか、走らせるためか?
------------------------------------------------------【お知らせ】---
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子供と遊ぶということ
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誰でも昔は子供だった。が、大人になってから子供と遊ぶのはなぜか難しい。
友達や知人がわが家を訪ねてくることがしばしばある。
そこで面白いのが子供への対応だ。
わが家に遊びに来た人は、ことごとくウチの子供たちに子供部屋に引きずりこまれ、
相手をさせられる。さらには『お話よんでー』とせがまれて、本を読まされていく。
さすがに子育てが終わった人や現役の人はうまい。子供の気の引き方も知っている。
おもしろいのは『子供とは縁がなさそう』という人でもうまい人がいることだ。そう
いう人はたいてい、甥っ子や姪っ子がいたり、兄弟姉妹の多い大家族で育ったという
体験を持っている。
例外的にこんなケースもあった。
アメリカ人の友人が泊り込みで遊びにきたことがある。ちょうど七夕のころだったの
で折り紙で一緒にかざりをつくった。彼女は当時40歳ぐらいだろうか。独身だが子供
の相手も工作もやたらにうまかった。
『なんでそんなにうまいの?』ときいた。
『しょっちゅう似たようなことしてるから』と言ってカラカラと笑った。
そうだった、彼女の仕事は小学校の先生だった。さすがにプロである。
一方、日本人の独身の若い男性に多いのだが、どう対応すればよいか分からず、た
だ、子供部屋で突っ立っているケースが多い気がする。それでも子供たちは屈託な
く、『これは私のお人形なの』などと見せながら、『エピソード』を紹介しているの
だ。いや、お気の毒さま。
■■一番難しい遊び■■
考えたら、子供と遊ぶのもなかなか難しい。
言葉でやりとりをするのはまだ簡単だ。カードゲームやボールなどで遊ぶのも、道具
がかなり助けてくれる。
一番難しいのは体で遊ぶことだ。
子供と体を使って遊ぼうとすれば、自分の身体を子供に対して開放しなければならな
いようなところがある。忍者ごっこ だの カンフーごっこだのというものになれば、
遊びとはいえ、間合いをうかがい、戦いを作っていく身体の感度も問われる。
今はカラオケがあるので、歌うなといっても歌いたがる人が大勢いるが、昔、人前で
歌うのは罰ゲームだった。なぜ罰になるかというと、恥ずかしいからだ。この恥ずか
しさは(発声も含む)身体を皆の前で開放しなければならないところにあった。
子供と遊ぶのは、自分の身体を子供に預けることだ。これには一定のハードルがあ
る。さらに子供と一緒にみょうちきりんな歌を歌ったり、声を出したりしようものな
ら、ハードルはもっと高い。が、子供と接触する体験があれば、すぐに身体は開放で
きる。
■■身体のバリエーション■■
それを考えると、わが家を訪ねる日本人の独身の男性が、子供たちの登場で、どう振
舞えばいいのかわからなくなるのも当然だといえる。なぜなら、仕事の延長で訪ねて
きてくださっていることが多いからだ。
通常、ビジネスで身体を開放することは基本的にしない。逆に『ここは腹を割って』
という言葉が使われたり、飲酒や食事という極めて生理的な行動をともにするが、お
互い身体を開放することで関係を深めようというわけだ。
ひるがえって仕事がらみの人でも『お父さん』『お母さん』という面を持っている人
は、瞬時に子供に対して身体を開放できる。わが家の訪問者を見ていると、お父さん
・お母さんの体験があるということは、身体のバリエーションがあるということだと
思えてならない。
子供とバカ遊びをすることは、身体性を高めることであり、人間力を高める修行の一
環なのだ。とかっこよくしめておこう。(了)
【追記】
9月24日付、毎日新聞(電子版)によると、日本プロ野球選手会と労働組合のナショ
ナルセンター、連合が協力体制をつくったという。
何の協力かというと親子のキャッチボールプロジェクト。これは選手会がキャッチ
ボールを通じて親子のコミュニケーションやきずなを深めようと取り組んでいるもの
だそうだ。
今月13日、松山市で行われたある労組の定期大会に選手会関係者も登場し、素手でも
遊べるボールを販売したそうだ。記事には30代の組合役員のコメントが載せられてい
る。
<「残業でヘトヘトで子供とキャッチボールなんてしたことがなかった。ボールを見
て父親と遊んだ子供時代を思い出した。労働時間短縮を実現させ、子供と遊ぶ時間を
作りたい」>
父親が子供との時間を確保するには労働時間・スタイルの両方をどうするかという問
題がある。ちなみにドイツの労組のデモを見ていると必ずといっていいほど『家族と
の時間の確保』を訴えているのを見かける。
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執筆後語
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◆昨日から妻は休暇をとってミュンヘンへ。帰ってくるのは土曜日。週末は子供のバ
レエや太鼓教室、柔道と習い事が重なっています。妻の勤務する会社は金曜日は3時
で終わりなので、いつも子供の送迎を分担しているのですが、今日はちょっと大変に
なりそうです。
◆土曜日の夜はまたもやパーティ。友人の40歳の誕生パーティです。そして10月1日
は長男の誕生日。
◆土曜日には友人のパーティに持っていく押し寿司を私はつくる予定。妻はミュンヘ
ンから帰ってきたあと、長男のためにケーキづくり。いや、たいへんだ。
◆実は長男の誕生日は私たちの結婚記念日でもあります。しかも今年は10周年。です
が、今年もゆっくり夫婦でお祝いするのは難しそうです。(高松平藏)
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