2008/12/04
【ランチェスター関西メルマガ】ゼロ距離を目指す
■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■ 隔週木曜日発行 ID:0000136966 ◇〜“勝ち続ける”ための戦略思考〜◇ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆□◆ランチェスター関西メルマガ◆□◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 第119号(2008/12/4) 《ゼロ距離を目指す》 ■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■ ■みなさんこんにちは。 ランチェスター関西の駒井です。 ■最近、出張続きでした。移動というのは、結構体力を使います。 私も歳のせいか、身体がきついですな。。。 ジョギングで身体を鍛えていなければ、やばかったかも知れませんね。 ■移動のメリットは、ゆっくりと読書する時間がとれることです。 最近読んだのは「メガヒットのからくり」http://tinyurl.com/5ks3vxとい う新書です。 「なぜオヤジは新橋に集まるのか?」というどうでもいい疑問から始まって います^^;ので、なんか煽りの強いノウハウ本の一種かなと思っていたら、 内容は至極まじめなマーケティングの基本理論を示したものでした。 これは分かりやすかった。 ■「だれに、何を、どのように売るのか」 これは、企業が最初に決めるべきことですが、この事業ドメインに沿って、 構成された本なので分かりやすい。 私が自分のセミナーでよく使う切り口なので、興味深く読ませていただきま した。 マーケティングの基本を学びたい方にお勧めです。 □■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□ 今号の目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1.戦略勉強会のお知らせ(12月25日) 2.ランチェスター的視点《ゼロ距離を目指す》 3.編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ランチェスター関西「戦略勉強会」のお知らせ!(12月25日) ■12月25日といえばクリスマスですね。 そんな日に集まるんだろうか…と思わなくはありませんが、ともかくこの日 に設定させていただきます。 よろしくお願いいたします。 ■日時:12月25日(木)午後7時から9時頃まで (懇親会を予定しています) ■会場:大阪市立市民学習センター(なんばOCAT4階) http://www.ocat.co.jp/access.html ■定 員:10名程度 ■参加料:1000円。(会員無料) 懇親会費用:実費 ■お申し込みは:http://form1.fc2.com/form/?id=23988 □■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□ ランチェスター的視点《ゼロ距離を目指す》 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■「ゼロ距離マーケティング」http://tinyurl.com/6btzh6という新書が出 ています。(PHP新書) 「ゼロ距離…」って何のことだか分かりますかね? 距離をとことんまで詰める。。。 そう。 ランチェスター戦略で言えば「接近戦」のことですね。 ■もともとマーケティングは、企業が顧客との距離を縮めることを命題にし ています。 空間的距離を縮める。時間的距離を縮める。数量的距離を縮める。 もし、世の中に流通というものがなければ、産地のものは産地に行かなけれ ば消費できません。 好きなものを好きな時に好きなだけ消費できるのは、流通というものの進化 のお陰です。 ■ただし、人間の欲望は限りありません。さらにいいものを、さらに安くと 我々は要求します。 だから、マーケティングは進化を重ね、消費者と生産者の経済的距離、品質 的距離までも縮めようとしています。 最近、産地偽装や原材料の偽装が問題になりますが、あれは、顧客の要望に 対して様々な距離を縮めようとするあまり、ごまかしという安易な方法に手 を染めてしまった企業の事例です。 ■この「ゼロ距離マーケティング」は、マーケティングそのものを「距離」 という切り口から見直した珍しい本です。 新書によくある「思いついたから書いてみました」といういい加減なもので はなく、ちゃんとした体系が作者にはあるようです。 ■ランチェスター戦略における「接近戦」は弱者の5大戦略の一つです。 強者が、強い商品力を根拠に、顧客と距離をとって遠隔戦(卸などをフルに 使い広く流通させる)を仕掛けるのに対して、弱者は、顧客に接近したビジ ネスを志向しなければなりません。 商品力もブランド力も弱い弱者は、顧客に接近しないと太刀打ちできないわ けです。 消費者に直接販売する。それができなくても、なるべく川下に展開する。卸 を使ったとしても営業活動は、直接消費者に近いところへ行く。地元に密着 し、スキンシップを行う。 これが接近戦です。 ■「ゼロ距離マーケティング」ではそれをさらに押し進めます。 この本によれば、距離には「経済的、技術的距離」に加え、「社会的、文化 的距離」「精神的、倫理的距離」が存在するということです。 従来のマーケティングでは「経済的、技術的距離」を縮めることを飛躍的に 達成し、我々に豊かな生活をもたらすようになったのですが、その他の「社 会的、文化的距離」「精神的、倫理的距離」については、むしろ遠ざけたの かもしれないと問題提起しています。 ■有名な心理学者のマズローによれば、人間の欲求は5段階になっているそ うです。 1段階目は「生理的欲求」、2段階目は「安全の欲求」。生きるのに必死、 食べていくのに必死という段階では、原初的な欲求を満たすことが優先され ます。 それらが満たされると、人間は次の段階の欲求を感じます。 3段階目が「社会的欲求」。どこかのグループに属したい、属したグループ を大切にしたいという欲求です。 そして4段階目は「尊厳の欲求」。仲間や周りの人たちから尊敬されたいと いう欲求。 最後の5段階目が「自己実現の欲求」。周りの評判に囚われずに、自分が納 得することをしたいという欲求です。 ■このマズローの説にあてはめると、マーケティングは「生理的欲求」や 「安全の欲求」をほぼカバーしたため、次の「社会的欲求」を満たすことを 求められているということでしょうか。 (ただしマズローは、これらの欲求は必ずしも順番に現れるのではなく、共 存するものであると言っているようです。確かに、我々の中には、様々な欲 求が渦巻いていますな…) 先進国の消費者は、生きるのに必死というわけではありませんから、多くの 人が「社会に貢献したい」「社会を大切にしたい」という気持ちを抱いてい ます。 まさに第3段階にいるわけです。 消費者のニーズに応えるのがマーケティングですから、現代の企業は、低次 の欲求を満たすだけでは支持されないということになります。 「ゼロ距離マーケティング」の主張は、ここにあります。 すなわち、「今は、社会全体のことを考えなければ生き残れませんよ!」と いうことです。 ■マーケティングの理念は「企業は(広い意味で)社会に貢献をしなければ 生き残れない」と示しています。 ですから、時代がその理念に追いついてきたと言えるでしょうね。 ■なお、この本では、最後の「精神的、倫理的距離」を縮める方法を「ホス ピタリティ」だと要約しています。 確かにホスピタリティを発揮する企業の事例は感動的です。 いくら小さな企業でも、個人事業でも、顧客を感動させるぐらいの顧客応対 を実現できれば、弱者であろうと強者であろうと関係ありません。 顧客を感動させる力=一騎打ちで勝つ力です。 だからこれからの企業は「ホスピタリティ」を組織全体の力としていこうと、 この本は主張しています。 示唆に富んだ言葉ですね。 ■ユニークな切り口の面白い本でしたな。 「接近戦」という言葉も掘り下げると、ここまで組立てられるのかと目を見 開かされました。 これも一点集中の一つの事例なんでしょうね。 (認定インストラクター:駒井俊雄) ★ご質問、ご感想はお気軽に!⇒ tkom@gaia.eonet.ne.jp □■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□ 編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■「ホスピタリティ」は魅力的な概念です。 ここまで喧伝されるのは、時代が求めているのでしょうね。 ■ただし、安易に感動を呼び起こすので、危険でもあります。 ちょっと油断すれば、ただの精神論の羅列になってしまいます。 ホスピタリティだけで企業が生き残れるわけではありません。 それははっきりさせておきましょう。 ■明確な戦略、確固たる財務的根拠。その上で、実践力。 ホスピタリティを活かすためにも、その前提を間違えないようにしなければ なりませんね。 ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■皆さまの声から、いろんな事に気付くことができます。ですからご意見、 ご感想、ご質問など何でも言って下さい。 ⇒ tkom@gaia.eonet.ne.jp ■ランチェスター戦略の商標と故田岡信夫氏の著作権は、株式会社ランチェ スターシステムズ様が保有されており、使用については同社の許諾が必要で す。 最後まで、読んでいただき、本当に有難うございます。 ■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■ 〜ランチェスター関西メルマガ〜 発行人 : 株式会社クリエート・バリュー 駒井俊雄 http://createvalue.biz/ MAIL: tkom@gaia.eonet.ne.jp メルマガの登録・解除はこちらからおねがいします↓ http://www.mag2.com/m/0000136966.htm ■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■


