「せんせい」のスキル  RSSを登録する

子供の才能を伸ばすための教育、授業技術、習慣について進学塾講師出身の教員研修講師で、フィンランド教育の関連著書を数々執筆している教育コンサルタントが語ります。

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2009/03/23

「せんせい」のスキル 教育を考えるメルマガ

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   人が人に伝える教育にこだわりたい
   「せんせい」のスキル
                        メールマガジン:第69号
                                            http://www.t-skill.com
                            発刊人:moro
                             2009.03.23
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■メールマガジンのリニューアルを致します■

 読者の皆様、いつも本当にありがとうございます。
 なかなか、定期的な発行ができずにいるにも関わらず、
 あたたかいお言葉やアドバイスを頂けるのは本当に幸せなことと
 思って感謝をしております。

 少しでも、皆様のお役に立つことができるように、
 と内容について試行錯誤し、向上をさせていこうと思っております。

 そこで、
 教育現場の生の声や子どもの指導に活かせる内容に焦点を絞り、
 原点に戻ってリニューアルをしていくことに致しました。

 ■教師塾や教育現場などで扱われた話題・課題
 ■子どもの教育に関する心理的なアプローチとテクニック
 ■企業研修など、社会人教育から見た教育の課題

 この3つを軸に毎週1テーマずつ取り上げながら
 人が人に伝える教育にこだわって、役立つ話題を提供して参ります。


 微力ではございますが、
 このメールマガジンが少しでも皆様のお役に立つことができましたら
 幸いでございます。

 今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

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■教師塾や教育現場などで扱われた話題・課題■
 「日本の授業のどこが問題か」

 いわゆる授業と聞いてイメージする風景を思い浮かべて下さい。
 真面目に授業を受ける、とはどのような行動を起こしている状態でしょう
 か・・・

 多くの場合、
 生徒が黙って教師の話を聞き、
 黒板に書かれた内容を真剣にノートに写す・・・
 そんな状況を思い浮かべるようです。

 OECD(経済協力開発機構)が行なったPISA(学習到達度調査)の
 結果を見ると、日本人のそうしたイメージがより鮮明になってきます。


 2006年は科学的リテラシーが主に調査され、
 「生徒には自分の考えを発表する機会が与えられている」
 という問いに対し、肯定的回答をした生徒の割合が
 OECD平均・・・61%
 日本    ・・・34%
 生徒が発言をする機会そのものが極端に少ないことを現わしています。


 勉強といえば与えられた知識を覚えること、というイメージも強いと思い
 ます。ゆとり教育によって、知識の量よりも思考力重視、を目指していた
 にも関わらず、この結果はカリキュラムは削減されても授業のスタイルそ
 のものが変化していなかった、という可能性を示唆しているのではないで
 しょうか。


 実際に思考力を育てるために、授業で取り組んでいたことを聞いてみても
 現実に中学校や高校の先生の場合には明確な取り組みを示すことのできた
 ケースが意外と少ないものでした。

 熱心な多くの先生が工夫をしている実情もよく理解していますが、
 現実に出たデータで、生徒が圧倒的に自分の考えを発表するなどの
 思考を促がす機会を作れていない、または生徒が実感することができてい
 ないという結果が出ていることは受け止めなければいけません。


 そして、
 「教師は理科で習った考え方が、多くの異なる現象に応用できることを
  教えてくれる」
 という質問に対して肯定的回答をした生徒の割合が
 OECD平均・・・59%
 日本    ・・・26%
 教師がいかにマニュアル通りに授業をしているのか、が分かります。

 多くの先生を研修してきましたが、
 授業準備をした計画の通りに進行できなければ失敗だと考えている
 方は意外と多いものです。

 筋書き通りの決まった授業計画というレールに生徒を乗せる授業をしてい
 るのなら、当然、生徒の視野を広げて興味関心を引き出すことは難しいで
 しょうし、生徒に発言をさせれば誤答をするリスクを伴なうため、計画通
 りに進行しなくなる可能性を回避するには発言の機会を減らすのは当然の
 流れと言えるでしょう。

 それで本当に活きた知恵が育つのか、と言えば・・・
 授業はこなせて、必要な知識を伝えることはできても、
 生徒が自分の知恵として授業内容を身につけようとする芽を育てることは
 難しいのではないでしょうか。

 真面目に授業を受ける、というイメージが
 真剣に黒板をノートに写す、という姿が一般的である内は
 受身でインプットの教育から抜け出すことは難しいことでしょう。

 『PRESIDENT』2009年4月13日号の
 これが給料を3倍に増やした人の共通点だ
 という特集の中で・・・

 「稼ぐ人の63%は若いころからアウトプットを重視」
 とあった。

 さらに、
 「稼ぐ人の68.2%が読書を実践に生かしている」
 という結果が示すように、
 得た知識を試したりするというアウトプットが勉強を仕事に活かすことの
 できる人に共通する習慣であることが分かります。

 アウトプットの機会が増えるとインプットの効率が格段と上がる。
 学びの進捗度合いを体感できると、勉強に張り合いができる。
 など・・・
 その効果は少し考えれば分かるのですが、
 大切なポイントはそこではなく、
 その習慣は若いころにほぼ定着し、その後、殆ど変化しないという傾向が
 あることです。

 『PRESIDENT』の特集によれば
 勉強の成果をアウトプットする場を作っていた/いる
 という問いに対し、

 年収1800万以上の人は
 20〜30代のころ・・・63.1%
 現在・・・62.5%
 という割合で「あてはまる」「まああてはまる」と回答し、

 年収600万台の人は
 20〜30代のころ・・・47.3%
 現在・・・47.3%
 という割合で「あてはまる」「まああてはまる」と回答しています。

 年収1800万以上の人は
 若いころからアウトプットを習慣にしていた、ということを現わしている
 のです。


 年収が必ずにも人の能力とイコールではありません。
 ですから、その物差しだけで議論をするのはいかがなものか、とは
 思いますが、一つの傾向として、
 考えておく必要もあるのではないでしょうか。

 ちなみに
 OECDのPISAにおいて学力世界一と言われたフィンランドの教育は
 アウトプット重視の教育でもあるのです。


 外国の教育がすべて正しい、という訳ではないにせよ、
 日本の教育においても見直すべき課題がそこにあるような気がしてなりま
 せん。


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■NPO法人の活動報告■
「NPO設立のお知らせ」

貧困で学校に通えない子どもたち、というテーマで 
3月に入ってから
NHK「クローズアップ現代」
NHK「首都圏ネットワーク」などでも取り上げられていますが、 
この不況下において、 
保護者の経済的状況が悪化し、 
学校に通うことが困難になってしまっている子どもたちが 
急増しています。 


国の就学援助という制度も存在しますが、 
現実的に適応されずに苦しんでいる家庭が多いのも 
また現実です。 

日本はGDPにおける教育費の割合が 
2005年度には先進国中で最下位(3.4%)という結果が 
示すように、教育に対する予算は十分ではありません。 

その行政にそうしたバックアップの機能を 
すぐに求めるのは困難であると言えます。 


そこで、私たちは 
NPO法人として、企業や支援者から協賛を募り、 
民間の力で教育費を出す力を生み出せないか、という 
チャレンジを始めました。 

もちろん、規模は小さいですから、 
急に何万人もの子どもを救えるかと言えば、 
それは不可能ですが、 
何もしないのでは、決して何も変わらない。 

だから、できる範囲で、 
できる限りの支援を行なっていきます。 

まずは2009年度においては 
学用品の支給を始め、 
ノートを12万冊、鉛筆を12,000セット、
算数セット(お道具箱)を3000セットを
無償配布する計画を立てております。 

そうした学用品の無償配布をきっかけに、 活動を発展させ、 
最終的には「教育費ゼロ」を目指して参ります。 


皆様のご支援と協賛によって私たちの活動は支えられています。 
もしご興味のある方は、ぜひ、私たちの活動に力を貸して下さい。 


詳しい資料が必要な方はホームページでもダウンロードできますが、 
ぜひ、ご連絡下さい。ご郵送させて頂きます。 


特定非営利活動法人 
【ノートで教育費ゼロを目指す】 
H2O(エイチツーオー) 
代表理事 諸葛正弥(もろくず まさや) 

ホームページ 
http://h2o2009.web.fc2.com/ 

活動概要PDF 
http://h2o2009.web.fc2.com/H2O-PR.pdf 

教育に関心を持って下さっている企業の方々を 
ご紹介して下さるなどの情報提供でのご協力も歓迎です。 

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■メールマガジンのご紹介■

マエストロの格言 

☆☆☆最高の人間関係を手に入れたい人必読☆☆☆
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■moroTの日記■

この季節は花粉症がひどくて辛いですね。
私は鼻炎と目のかゆみに悩まされています。

早く花粉がおさまってくれることを祈りつつ・・・
来週またメルマガをしっかり発行できるように頑張ります。

どうぞ宜しくお願い申し上げます。

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■あとがき■


 扱って欲しい題材、ご感想などございましたら、
       こちらまで  moro@t-skill.com お願いします。

■ホームページのご案内■

 T's skill教育技術研究所 教員向けの各種研修を開催しています。
  アドレスは http://www.t-skill.com です。

            「せんせい」のスキル T's skill教育技術研究所
                          発刊人:諸葛 正弥

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