【お葬式のハナシ】 088 [母の死 その1・父からのメール]
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相談員がつぶやく「お葬式」のハナシ
http://www.mag2.com/m/0000136564.htm
NO.088 2008/2/22
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今まで知らなかった“お葬式”を情報発信するメルマガ
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◆こんにちは。
葬儀相談員の市川です。
ご無沙汰していますが、お元気でしたか?
◆今日は、昨年11月16日に亡くした私の母の葬儀について、
あなたにお話してみようと思います。
私たち家族の経験が、いつかあなたの助けになれば。
また、葬儀に関わる仕事をされている方には、
家族を見送る人の気持ちを少しでもリアルに感じていただければ。
3ヶ月の時間が過ぎ、気持ちの整理もついてきたことで、
そんなふうに思いました。
というわけで、私と私の家族が、
「どのように母を看取り、何を考え、準備し、葬儀をあげたのか」
を中心に、数回に分けてお話ししていきます。
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【目次】
◆母の死 その1・父からのメール
◆お葬式クイズ
◆近況のご報告とお知らせ
◆編集後記
◆おまけ
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【 母の死 その1・父からのメール 】
◆10月末のその日、私は所用で軽井沢にいました。
夜、父から携帯電話にメールが入ります。
文面は、
「ママが危ない。会えるうちに会いに来なさい」
というものでした。
※こんな大変な連絡は、メールじゃなくて電話でほしいものです。
◆体中の血が一気に頭にのぼって、
すぐにサーッと冷えながら下がっていくような感覚。
ひざの力がガクガクと抜けていきました。
しかし、急な知らせにあまり現実感がないというか、
かえって冷静になってしまったせいなのか、
そのときに感じたのは、
「ご相談者はみんな、こんな気持ちを越えてきた方々なんだ」
という、ポカンとした実感でした。
気を取り直して、すぐに折り返し電話を入れたところ、
「透析(腎臓病で人工透析を受けていました)のカテーテルから
菌が入ったらしい。
でも、今すぐどうということはなく、さっきまで起きていたよ」
ということでしたので、とりあえずちょっと安心して、
翌日の午後一番で、川崎市の病院へ向かうことにしました。
◆翌日、軽井沢から新幹線に乗って東京へ向かう途中、
父から
「人工呼吸器につなげることになった。早く来なさい」
とのメールが入ります。
気は焦るけれども、新幹線がスピードアップするわけもなく、
ただただ母のことだけを考え、
最悪の事態にならないことを祈りながら向かいました。
◆川崎の病院へ到着すると、
母はナースセンターに隣接する特別室(高級という意味ではなく)に移され、
かわいそうに、いろいろな機械へつながれていて、
すでに意識不明でしたが、
命があることに心からホッとしました。
ほんの4日前にお見舞いに来たときには、
透析中ということで会うことはできなかったけれども、
ここまでではなかったはず。
こんな事になるなら、無理にでも顔を見せてもらって、
手ぐらい握ればよかった。
不安で、腹立たしくて、悲しく複雑な気持ちでしたが、
とにかく、主治医からの説明を待つことにしました。
◆主治医からは、
・今の状況は危篤といっていいような状況だということ
・病状の説明(ナントカ敗血症+血小板がどうのこうの+etc.)
・心臓の弁に菌床ができてしまっていること
・治療したくても体力がないということ(手術も同じく)
・通常の透析をすると血圧が下がり危ないので、24時間透析に切り替えるが、
血小板が減少するとそれもストップすること(毒素はたまる一方)
等を説明され、そして、
「いざという時の延命措置をどうするか(心臓マッサージは何分行なうか等)」
も考えておいてほしいと言われました。
私は初め、病院で何かあったのでは?と思ったのですが、
父の話では、菌が入るリスクは日常的にあったため、
家でのことかもしれないし、透析病院でのことかもしれない。
結局はどこであろうと仕方がない。
とのこと。
少なくとも、この病院の医療体制や看護師の皆さんは最高でしたし、
私も納得することにしました。
※この病院は、母の誕生日には先生がハッピーバースデーを歌ってくれるし、
看護師さんは母と目が会えばハイタッチをしに来てくれるなど、
皆さんがとても優しくしてくれるところでしたので、
こんな状況になっても、家族からの信頼は変わりませんでした。
◆しかし、回復がとても難しいことだけは明白。
誰も口には出さないものの、
「もしかしたら死んでしまうかもしれない」
この事実が家族の中にドローッと横たわっているのを感じました。
どうすることもできないけれども、帰るに帰れず、
人工呼吸器の「自発呼吸」ランプと「強制呼吸」ランプを眺めて、
「さっきよりも自発が多くなっているんじゃない?」だとか
「ママ!頑張って自分で呼吸しなきゃ!ほら息して!」なんて
家族で呼びかけながら過ごしました。
母は夢でも見ているのか、
たまにまぶたの奥で目が「キョロッ」と動くので、
それを見て喜んだり、まだ大丈夫そうだと気を休めてみたり。
母は、ただ生きているだけでも、
私たち家族の支えになってくれていました。
◆しかし、病院から宣告を受けた以上は考えなければなりません。
葬儀の見積りは、私の独断で早い時期に依頼していました。
依頼の際に伝えたのは、
・母の状況
・密葬になるか、一般葬になるかが不明のため、
両方のパターンで見積もってほしいこと
・花祭壇を希望すること
・川崎市の公営斎場を利用したいこと
・万が一の際は、自宅安置を希望すること
・費用はできるだけ抑えたく、
持ち出し(請求額−香典額)を
50万円〜70万円以内にしたいこと
など。
見積り依頼の電話を終えると、
急に母の死に現実味が湧いてきてしまい、少し泣きましたが、
同時に「私がどうにかしなければ」と、
胆が据わったのも事実でした。
そして、見積りを取ったことで、
いざという時に必要な具体的な費用がしっかりと認識でき、
そのあとは葬儀のことをあれこれ考えなくて済むようになりました。
「ママは最悪の場合は亡くなるかもしれないし、
何事もなかったかのように回復するかもしれない。
でも、
これで葬儀のことを考えずにお見舞いに来れる」
と、思えたんです。
そう。見積りを取ることで、確実にメンタルな部分が変わりました。
病気には直接関係のない「葬儀への不安」
(いくらかかるか、万一の際はどのように動けば良いかなど)
を取り除けたおかげで、
それからは母のことだけに集中できたんです。
これに関しては、
今までの相談者の皆さんから同じ感想をいただいていたので
頭では「そういうものだ」と理解していましたが、
実際に自分で母の見積りを取ったことで、
予想以上の大きな効果を実感しました。
考えたくもない葬儀への不安を解消できたのが、
他でもない「葬儀そのものの準備」だったのです。
◆しかし、この事前準備に関しての具体的な内容は、
父をはじめ家族には一切伝えませんでした。
父は、ふとしたときに「いざというときは頼むな」と言ってみたり、
しばらくすると「葬式のことなんか考えたくもないよ!」と
急に言い出して怒ってみたりと、
ものすごい葛藤の中にいたようです。
妹も何も感じていないように平静を装っていましたが、
父と同じようなものだったと思います。
そんな家族の姿を見ると、「葬儀」なんて禁句中の禁句。
こりゃ、絶対に見積りなんて見せられないな・・・と思い、
結局最後まで事前準備の件は伏せておくことにし、
もし父が葬儀のことで何か言い出したときは、
「私はプロなんだからいざというときは任せておいて」
とだけ言っておき、話をそらせることに決めました。
もしもあなたが将来、お葬式の事前準備をして、
なおかつ家族に隠さなければならない状況になったときは、
「知り合いに詳しい人がいるから、
いざというときは相談に乗ってくれるから大丈夫」
なんて言っておくと、ご家族も安心できていいかもしれませんね。
◆その後、数日おきに「いよいよ危ない」という状況に陥りつつ、
先生が驚くほどの粘り強さで何度も持ちこたえます。
ある時は早朝、父からの「急いで病院へ来い!」との電話で飛んでいったら、
駆け込んだ病室で、父と妹がのんびり新聞を読んでいることもありました。
私がタクシーで駆けつけている間に持ち直したそうです(電話しろ)
そうやって、3歩進んで3.5歩下がるような日々が続きました。
それにしてもつくづく悪運の強い母です。
病院は最新の技術を惜しみなく総動員してくれますし、
時には特殊な血小板を、日赤に無理を言い大量に取り寄せてくれたりしました。
看護師さんは意識の有無に関係なく、いつもどおり話しかけてくれます。
本当に悪運の強い母です。
意識が戻らないながらも、
10月末のあの日から、なんと3週間も持ちこたえるのですから。
そして、11月16日がやってきます。
<次号へ続く>
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【お葬式クイズ】
◆シリアスな話になっちゃって、
ちょっと息が詰まってしまったかもしれませんね。
息抜きに、お葬式クイズでも。
あなたの知識の再確認をしてみてくださいね。
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Q1,皆さんから頂いた香典のお返し「香典返し」ですが、
金額はどれくらいのものを用意するのが一般的?
Q2,葬儀の際、数珠を持つ手は右手?左手?
Q3,葬儀で言ってはいけない「死」や「苦」などの忌み言葉。
このうち「重ね言葉」とはどういうこと?
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答えはメルマガの一番最後に。
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【近況のご報告・1 メディア掲載など】
◆プレジデントに掲載されました。
プレジデント2008年2.4号 特集 全予測「働き方、生き方、稼ぎ方」PART2
家族・自分篇「不安なく暮らす」ための全課題 21 の内、
「両親と自分のお墓のことはいつ頃から考えはじめるべきか」で掲載されました
掲載内容(PDF)→ http://www.re-lief.com/media/p20082.pdf
◆ももに掲載されました。
シニア向けの情報誌「もも」に、
“葬儀相談員が教える「自分も家族も納得!葬儀社選びの極意」”
が掲載されました。
掲載内容(PDF)→ http://www.re-lief.com/media/momo_12.pdf
◆その他のメディア掲載一覧
<http://www.re-lief.com/media/index.html>
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【葬儀社さんへ】リリーフからのご案内
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徹底した消費者視点を持ち、お客様から選ばれる企業へ。
葬儀社様向けコンサルティングの新規受付を開始します。
◆しばらく(15ヶ月ぶりです)新規のご契約を停止しておりました、
「葬祭関連企業様向けコンサルティング」ですが、
この度、新たなお付合いが可能となりました。
リリーフの、
「消費者に優しい葬儀社さんに増えてほしい」
というテーマのもと、
様々なことを相談し合い、信頼関係を築きながら、
しっかりと二人三脚で取り組んでいただいた企業様には、
必ず結果が出ることをお約束いたします。
正しい消費者視点を身に付け、お客様に選ばれることを目指す企業様、
また、このままではいけないと、真剣に向上を考えている企業様は
ぜひお問い合わせ下さい。
<info@re-lief.com>
まずは、お試しの単発コンサルティング(52,500円)をご検討下さい。
見積りやツールの改善、HP診断、接客や電話対応、ブランディングなど、
自由にご相談いただけます。
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【編集後記】
◆今日の内容はいかがでしたか?
ご意見やご感想は、このメールに返信していただけると嬉しいです。
母について書いてみましたが、
エイッと一気に書いたので、
あんまりまとまっていないかもしれませんね。
読みづらかったらごめんなさい。
そんなわけで、しばらくは業務もほぼストップしてしまい、
多方面にご迷惑をおかけしたにもかかわらず、
たくさんの温かい言葉やお気遣いをいただきました。
この場を借りて、心からの感謝を申し上げます。
◆先日、ある動画を教えてもらいました。
あなたと感動をシェアしたいので、ご紹介しますね。
いじめられ、疎まれ、自信を持てずに過ごしてきた
一人の携帯電話セールスマンの「ある才能」が発掘される瞬間です。
約4分ですので、まずはぜひご覧ください。
http://labaq.com/archives/50811792.html
彼のこれまでの努力や、この舞台に立った勇気を思うと、
とても勇気付けられ、泣きながら何度も繰り返し見てしまいました。
あなたは彼に何を思うでしょうか。
それでは、また次回までサヨナラ!
葬儀相談員 市川 愛
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◆発行人 リリーフ 葬儀相談員 市川 愛
◆お問い合わせ http://www.re-lief.com/inquiry-mag.html
◆登録解除 http://www.mag2.com/m/0000136564.htm
読んで頂いてありがとうございました。
転送などは自由です。
転載する場合は、上記お問い合わせリンクよりご一報のうえ、
必ず出典を明らかにしてください。
(C) 2008 Ai Ichikawa All rights reserved.
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【関連サイト】
◆お葬式サポート リリーフ <http://www.re-lief.com>
◆葬儀参列の駆け込み寺! 早分かり葬儀参列 <http://www.sanretsu.jp>
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【市川の著作】
◆葬儀・法要・相続完全BOOK:監修(世界文化社)
<http://amazon.co.jp/o/ASIN/4418074058/relief09-22/ref=nosim>
危篤〜葬儀〜法要など、それぞれの場面を、
「喪家側」と「参列者側」に分けて解説しています。
全国書店・Amazon他で、好評発売中です。
◆身近に亡くなりそうな人がいたら読む本
――お葬式、お墓、相続・・・“とんでもトラブル”解決法:共著(主婦の友社)
<http://amazon.co.jp/o/ASIN/4072501689/relief09-22/ref=nosim>
このジャンルの本では異例なほど、売れ行き好調とのこと。
本当にありがとうございます!
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【注】
このメルマガは、葬儀相談員の活動を通しての個人的意見を発信するもの
です。内容に関しては対消費者に分かりやすいことを優先した表現方法を
取っています。
また、このメルマガで参照する金額・データ等は、(財)日本消費者協会
「葬儀に関するアンケート報告」、東京都生活文化局「葬儀費用にかかわ
る費用等調査〜流通構造等分析調査」、公正取引委員会「葬儀サービスに
関する実態調査」等の内容の他、筆者市川個人の意見や実際の相談事例・
データ等を元にしています。
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【おまけ】
自炊歴●年の市川が贈る、手抜き(たまに本気)レシピの数々です。
[野沢菜納豆]
納豆といえばコレ!
市川家では定番かつ最高の組み合わせです。
[材料]
野沢菜漬け一袋あたり納豆2〜3パック
醤油:適量
[作り方]
1、野沢菜は5mmくらいに刻み、水気を絞る
2、納豆を器に入れ、かき混ぜたら野沢菜を投入。
3、よくかき混ぜて、醤油をかけ、さらに混ぜる。完成!
※野沢菜漬けの塩気を考えて、醤油は味をみながら調整して。
ご飯にはもちろん、焼き餅にもピッタリ。
そのままおつまみにもなるし、油揚げに入れて焼いても美味いです。
納豆が苦手なあなたでも、コレなら平気かも!
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クイズの答え
Q1,「半返し」とも言い、頂いた香典金額の1/2から1/3程度の品を
お返しするのが一般的。
Q2,左手。仏教が生まれたインドで不浄とされている左手を、
数珠で右手と同等になるよう清めているとの説も。
Q3,「くれぐれも」「再三」「たびたび」など、
繰り返しの意味を持つ言葉のこと。
不幸が続く事を連想させるため、葬儀の場ではタブーとされている。
以下、まぐまぐさんからのお知らせです。


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