2009/10/18
映画の精神医学 「カイジ」大ヒット公開中~作品の出来はいかに?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 映画の精神医学 ●第350号● 2009年10月19日発行 ● 発行部数:47,156部 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【目次】 ■1 はじめに ■2 最新映画批評 カイジ ~人生逆転ゲーム~ ■3 精神医学の目 「ほめ方のルール」とは? ───────────────────────────────── ■1 はじめに ───────────────────────────────── 先日、メッチャおもしろいメルマガを発行しました。 毎日のようにメルマガ書いていますが、 なかなかここまでおもしろいメルマガは書けません。 10月15日発行の、「ビジネス心理学プレミアム」 ♯ ビジネスに役立つ心理学 漫画に学ぶドーパミン仕事術 なぜ「ドラゴンボール」や「リングにかけろ」などの漫画では、 戦う相手が段々と強力になって行って、対戦相手が「宇宙一強い奴」とか 「神」とか、あり得ないほどスケールアップしてしまうのか? ドーパミンが解き明かす脳科学的解答とは?。 ♯恋愛心理学 「好きな人がいるのですが告白した方がいいでしょうか? 告白して気まずくなるのも嫌なので、告白しない方がいいでしょうか?」 に対する脳科学が導く究極的な解答? ♯旅の心理学 「明智光秀=天海上人」説を検証する 滋賀県「坂本」 明智光秀の墓所を訪れて分かった意外な事実!! 豪華3本立ですが、特に「漫画に学ぶドーパミン仕事術」が 傑出したおもしろさになっています!! ・ドラゴンボール的仕事術 ・「北斗の拳」的仕事術 ・ウルトラマン的仕事術 「なんじゃ、これは」という驚きの仕事術。 読んで納得。 すぐに効果が出る、ユニークな仕事術を3本立てで紹介。 漫画好きの方は、是非お読みください。 「ビジネス心理学プレミアム」ビジネス書1冊1490円/月の有料メルマガで すが、登録初月は完全に無料です。 10月31までに解除しますと「10月15日」号を含めた 3号のメルマガを、完全に無料で読むことが出来ます。 「ビジネス心理学プレミアム」登録はコチラから →→ http://www.mag2.com/m/P0006963.html ちなみに、翌月まで継続購読された方全員に、 樺沢紫苑のセミナー 「精神科医が教える幸せになるワクワク仕事術」(120分) を収録したDVDをプレゼントするという、 太っ腹なキャンペーンをやっています。 DVDプレゼント・キャンペーン 詳細はコチラ →→→ http://01.futako.info/a/bizshinPM.html ───────────────────────────────── ■2 最新映画批評 (ネタバレなし) ───────────────────────────────── ┌───────────┐ カイジ ~人生逆転ゲーム~ 現在公開中と └───────────┘ 公開した最初の土日2日間で約27万4000人を動員し、 興行収入約3億6000万円を上げ大ヒットとなっている 「カイジ ~人生逆転ゲーム~」。 福本伸行原作の「カイジ」は、私が最も好きな漫画の一つである。 ゲーム(ギャンブル)の奇抜さ、独創性。 絶望と希望が、ドンデン返しのように、入れかわる予想不可能な展開。 圧倒的におもしろいストーリー。 そして、限界状況の人間の心理をコレまでか・・・というくらい 強烈に描き出す人物描写、心理描写。 言うならば、「究極の心理戦」。 こうした原作のおもしろさを、どこまで映画化できるのか? 結論から言うと、 原作のおもしろさの80%ぐらいの出来だとは思うが、 原作が圧倒的におもしろいので、 はじめて映画を見る人は、十分におもしろいと思う。 というか、原作を見ていない人の方が、 純粋にエンタメ作品として楽しめるのではないかと思う。 だいたいにして、原作と映画はかなり違う。 「限定ジャンケン」、「ブレイブマンロード」、「Eカード」といった 原作に登場するゲーム、ギャンブルは出てくるものの ルールが微妙に変わって簡略化されているし、 勝負の結果も変わっている。 ということで、「カイジ ~人生逆転ゲーム~」は、 原作の忠実な映画化ではない。 最大の違いは、貸金業者の「遠藤」。 原作では男だか、映画では天海祐希が演じる女性として登場している。 この設定変更は、「映画」としては見事に成功している といっていいだろう。 ただ、福本伸行作品には、主要人物で女性というのは、非常に稀。 ということで、天海祐希が登場した時点で、 この作品は福本ワールドから逸脱した「別世界」を描いているということであ って、原作とは全く別なものとして見ろというサインでもあろう。 原作ではかなりクセのある風貌のカイジを、 超イケメン男優の藤原竜也が演じるのは、私は構わないとは思うが、 問題は演技である。 カイジの鬼気迫る限界状態の心理。 追い込まれたカイジの「鬼気迫る」雰囲気を、どこまで演じられるのか? 多分、原作を見ないで映画を見た人は、 藤原のオーバーアクション。大げさな演技に驚いたに違いない。 これは演技が下手ということではない。 藤原はおそらく原作を相当に読み込んでいるし、 原作のカイジの表情などを必死で再現しようとしている努力は伝わった。 映像だけを見ると、原作のカイジの表情や動きに近づけようと 藤原の努力も十分にわかるのだが、残念ながら空回りしている。 漫画がそのまま映像化されているので、 見ているのもつらくなるほどの大げさで オーバーアクションの演技になっている。 これは藤原の責任もあろうが、監督の演出でもあるのか・・・。 漫画の表現。 そして、映画の表現というのは異なる。 媒体が異なるのだから、当然である。 「映画」というのは、「漫画」よりもはるかにに現実に近い。 リアルな媒体である。 「映画」で本当らしく伝えるためには、「リアリティ」が必要である。 「漫画」というのはむしろ逆。 カリカチュアライズ(戯画化・風刺化する)という言葉があるように、 漫画というのは、現実よりも「大げさ」に表現しないと 伝わらないメディアなのである。 だから、漫画原作をそのまま映画化すると、かなりおかしなことになる。 そのギャップをどこかで埋めないといけないのだが、 埋めずにそのまま演じると、藤原のカイジの演技のようになる。 戯画化・風刺化されたものに、「抑制」を加えて演じて、 はじめて辻褄があう。 この「漫画」と「映画」というギッャプをしっかりと理解し、 「抑制」ということを意識し、見事な演技を見せていたのが、 カイジの宿敵・利根川を演じた香川照之である。 最初に「カイジ ~人生逆転ゲーム~」の予告編を見たとき、 「香川照之の利根川はないだろう」と思った。 顔がちっとも似ていないから。 しかし、映画版を見て驚いた。 最初はそれほどでもないのだが、映画が進むにしたがって、 香川が利根川に段々と似ていくのだ。 特に、「Eカード」での最終対決。 香川は利根川に完全になりきっている。 香川の顔が、利根川以外の何ものにも見えない。 恐るべき顔面力。 メイクのせいもあるだろうが、これは「演技」の力だ。 「カイジ ~人生逆転ゲーム~」は、香川照之の代表作となっただろう。 原作の利根川を思いっきり意識して演じているが、 どこかで一線を越えない「抑制感」が、演技全体を支配している。 これを見てしまうと、同じ監督が香川も藤原も演出しているわけだから、 藤原のオーバーアクションは、やはり演技力不足ということか・・・。 このカイジ対利根川の最終対決。 映画のクライマックス。 カイジにとっては、人生をかけた戦いであるから、 鬼気としたエネルギーがほとばしらなければおかしい。 利根川からは、間違いなく命がけのエネルギーがほとばしるが、 藤原のカイジからは、そこまでのものは感じられない。 藤原対香川の演技対決。 それは、香川の圧倒的な勝利。 好演した香川には悪いが、映画としてバランスが崩壊している。 とはいっても、メッチャ緊迫するクライマックスであり これを見逃すにはもったいないレベルではあるのだが、 藤原からの鬼気迫るエネルギーのほとばしりが見られたなら、 ほんと傑作映画となっていたのに・・・残念だ。 とまあ、批判的な視点から書いてはみたが、手に汗握るシーンの連続。 かなり長い原作だが、それを分かりやすい簡潔なストーリーにまとる、 テンポよく演出されている。 原作を読んでいない人にとっては、 想像もできない奇抜なストーリー展開であることは間違いなく、 そうとうに楽しめるエンタメ作品ではなかろうか。 樺沢の評価 ★★★★☆ (★★★★★が満点。☆は、★の半分) 映画を見て「おもしろい」と思った人は、原作漫画を読んでみよう。 映画以上にディープでコアなカイジの世界を堪能できるはずだ。 ●賭博破戒録カイジ http://01.futako.info/b/kaiji2.html ───────────────────────────────── ■3 精神医学の目 ───────────────────────────────── ┌────────┐ 誉め方のルール └────────┘ 人を誉めることは非常に重要です。 誉めることで、コミュニケーションは円滑になり、 信頼関係は間違いなく深まります。 樺沢が子育てについて語ったDVD ●「理想の親像」 http://01.futako.info/b/oyazou00001.html でも、「誉める」「叱る」の問題については、詳しく語っています。 「誉める」ことはアクセルであり、「叱る」ことはブレーキ。 このアクセルとブレーキのバランスがいいと子供は、 ドンドン成長していきますが、 叱られことが多いと萎縮した子供に育ってしまう。 最も子供が安定して育つのが、 「母親」が誉め役を担い、父親が叱り役を担うというパターンですが、 この父親と母親の役割が逆転してしまっている家庭が 多いのではないでしょうか? 「誉める」ということは、前に進むためのエネルギーを与えることです。 自分の子供を誉める。 自分の妻(夫)を誉める。 自分の部下を誉める。 自分の同僚を誉める。 自分の上司を誉める。 ほとんどの人は、誉めることのメリットを知っているはずですが、 実際に人を誉めるというの難しいものです。 どこか照れくさいというか、気恥ずかしいというか・・・。 そういう思いがあるので、「誉めよう」と思っても なかなかうまく「誉め言葉」が浮かんでこない・・・という。 多くの人はそうだと思います。 誉め方には、ちょっとしたコツが必要です。 ♯ 相手に意識を向けてその人の気持ちをしっかりと感じとることができると、 相手のストライクゾーンに響く言葉でほめることができるのです。 ♯ 人をほめるには、まず「自分がどう思うか」ではなく、 「相手がどんな価値感を持っているのか」ということに焦点を当てましょう。 そうすることで、その人の長所やこだわりをつかむことができるのです。 ♯ 行動をほめるときのポイントは二つあります。 一つ目は、その「瞬間」をとらえる方法。 二つ目は、「継続的」に観察する方法。 ♯ 社会的地位の高い人、自分よりも目上の人と良い関係を作るためには、 無理にほめ言葉を探すよも、「いろいろと勉強させてください」 のように、相手から学ばせてもらうという姿勢を示すことが効果的です。 ♯ 毎日ポジティブな言葉を使って自分をほめていると、 自己イメージが上りポテンシャルが引き出されます。 すると仕事や人間関係にプラスの効果が生まれ、 ドンドンあなたの輝きに磨きがかかります。 このように、誉め方にはいろいろなコツがあります。 私の友人でもあるプロコーチの谷口祥子さんが、 こうした誉め方のコツを101個も集めた ●「あたりまえだけどなかなかできない ほめ方のルール」(明日香出版社) http://01.futako.info/b/homekata2.html を出版されました。 これを読むと、 ・ほめ方のメリット ・ほめ方の基本ルール ・具体的なほめ方 ・相手別のほめ方 など、ほめ方の基本から応用までが詳しく書れていますので、 もう人をほめるのに躊躇することはなくなるでしょう。 「人をほめる」ことで、相手が自分に抱く印象が変わります。 「ほめる」は、コミュニケーションの潤滑油。 人をほめて、あなた自身を変えてほしいと思います。 「ほめ方のルール」のルールは、 10月20日(火)の深夜までアマゾンキャンペーンが実施されています。 キャンペーン中に購入しますと、豪華5大特典がもらえます。 キャンペーン詳細は、コチラから。 http://01.futako.info/b/homekata.html ───────────────────────────────── ■4 編集後記 ───────────────────────────────── 10月28日、アマゾン総合第1位の作家たちが大集合します。 私も「1億稼ぐ人の心理戦術」でアマゾン総合第1位を 獲得していますので、「作家」として参加します。 脱洗脳のエキスパートとして知られる苫米地英人氏も参加されます。 アマゾン総合第1位の作家との交流会。 出版人脈を広げたい方には、格好のチャンスです。 http://01.futako.info/b/amazonNo1.html チャリティ・パーティーなので、参加費の一部が、 チャリティに寄付されます。 ──────────────────────────────── メール送信者:(株)樺沢心理学研究所 佐々木信幸(樺沢紫苑) 連絡先: kzion@kabasawa.jp メール送信者情報の詳細: http://www.saikyo.bizshin.com/semi1/hyouji_eisei.html メールマガジン登録/解除: http://www.mag2.com/m/0000136378.htm サイト http://www.kabasawa.jp/eiga/home.html ブログ http://eisei.livedoor.biz/ ビジネス心理学プレミアム ニュース・芸能・映画の心理学 http://www.mag2.com/m/P0006963.html ■注意・お知らせ 映画の見方は、人それぞれです。このメルマガは、発行者の個人的な見 解であり、他のいろいろな考え方を否定するものではありません。 みなさんから、お送りいただいメールは、メルマガ、ホームページ上で 紹介するかもしれません(もちろん、匿名で)。 ──────────────────────────────── 「映画の精神医学」は、以下のURLより解除することが可能です。 メールマガジンの解除・登録・変更はコチラから http://www.mag2.com/m/0000136378.html ────────────────────────────────


