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2009/10/01

映画の精神医学 ついに放送開始アニメ版「グイン・サーガ」

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      映画の精神医学
       

●第348号● 2009年10月1日発行 ● 発行部数:47,156部

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【目次】
■1 はじめに		
■2 最新映画批評	アニメ版「グイン・サーガ」
■3 精神医学の目	「グイン・サーガ」は続く
■4 レンタル中の映画批評  痛快な爆笑コメディ
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■1 はじめに
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 昨日は、「初めて出版する方法」について学ぶ、
「出版ブランディングカレッジ スタート・セミナー」
の講師をしてきました。

 参加者のテンションが非常に高くて、
講師の私のテンションも思わず上がりました。

 出版は、「情熱」と「行動」があれば、
誰でもできるものだと思います。
 
 情熱持って、出版に至るためのステップを一つ一つ行動していく。
 そうすれば、その情熱に共感する編集者が必ず現れるものです。

 昨日の参加者の中から、何人もの「著者」が誕生する。
 そんな予感がします。

 「出版ブランディングカレッジ スタート・セミナー」ですが、
今年最後となる最終回が、10月13日(火)に実施される予定です。
 会場などが未定なので、詳細は次号でご案内します。

 また、10月23日(金)から24日(土)まで、
1泊2日で出版合宿セミナーを実施します。

 三浦海岸で温泉に入りながら、マグロを食べながら、
楽しく歓談しながら、出版ノウハウを学び、
あなたの企画書とプロフィールを完成させてしまう
超実践的なセミナーです。 

 樺沢ら5人の講師の他に、
平成19年度の年間ベストセラーとなったあの新書の編集者さんなど
普段は絶対に会えない有名出版者の編集者さんも参加されます。

●出版ブランディングカレッジ合宿編
http://01.futako.info/b/publish.html 


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■2 最新映画批評   (ネタバレなし)
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┌────────┐
 グイン・サーガ   10月1日深夜からテレビ放映開始(毎週木曜日)
└────────┘   

 今回は、映画ではなくてテレビ・アニメです。

 ギリギリの告知になってすいません。
 
 明日、自殺予防の研修会が京都でありまして、
移動とその準備でドタバタして、
先ほどようやくホテルに着いて、メルマガを書いているところです。

 樺沢紫苑にとってのナンバーワン小説である「グイン・サーガ」。
 その「グイン・サーガ」のアニメ版、すでにNHK BS2で放送されていました
が、
ついに本日、深夜より地上波(NHK総合)で放送開始となります。
 
 原作は100巻を越えていますが、
アニメ版はまず全26話の放送となります。
 
 私の「グイン・サーガ」好きは、
「映画の精神医学」の昔からの読者の方は、
すでにご存知とは思いますので、ここでは詳しくは語りません。

 「グイン・サーガ」はかなりメジャーではありますし、
みなさんも書店のベストセラーの棚に入っているのを見たことがあるとは
思いますが、実際に読んでいる人は少ないと思います。

 ですから、このアニメ版の「グイン・サーガ」は、
「グイン・サーガ」を読んだことのない人に入門編として、
見ていただきたいと思います。

 私は「銀河英雄伝説」は、テレビ・アニメから入って小説を読破しましたし、
アニメから小説に入るというのはアリではないかと思います。

 いきなり、100話超の小説に挑むのは心理的な抵抗があるので、
アニメ版を見て「おもしろい」。
 この世界観が気に入ったという人は、
小説に挑戦していただきたいなあ・・・と思うわけです。

 なお、小説に挑戦したい人は、まずは1巻から第5巻までの「辺境篇」を
まとめ読みするといいでしょう。

 この「辺境篇」というのは、スター・ウォーズのエピソード4
みたいなもので、最もエンタテイメント的におもしろい部分と
なっています。

 さてアニメ版の評価ですが、私は既に見ているのですが、
かなりおもしろいと思います。

 最初は、キャラ設定や声優の違和感もありますが、
3話くらいすると気にならなくなりますし、
グインの声優さんはかなり良い線いっていると思います。

 ちなみに、第1話と第2話は人物紹介、設定紹介になっていますので、
少々つまらないです。
 第3話あたりから、話が転がりだしてきて、猛烈におもしろくなっていきま
すので、とりあえず3話までは見てください。

 「グイン・サーガ」の最大の魅力。
 私は、脇役描写だと思います。

 登場シーンが少ない脇役を丹精込めて、魂のこもった一人の人間として
描写するのが、「グイン・サーガ」のおもしろさで、
私がアニメで一番気に入っているのは、
アニメ版でも脇役描写にかなり力を入れて描いていることです。

 アニメ版の作者も、「グイン・サーガ」のエッセンスを汲み取っているな
あ・・・とつくづく感じます。

 今回のアニメ版は、原作の16巻分を26話で描いているわけで、
1巻あたり35分になっています。
 
 そうなってくると、「脇役描写」に時間を割いている余裕はないのですが、
その辺の緩急の付け方が、かなりうまいのです。

 ザックリと削除されている部分もある一方で、
重要な脇役キャラはしっかりと描く・・・という。
 
 個人的にはトーラスのオロ、アストリアス、リギアあたりがしっかりと
描かれている点は高く評価したいです。

 地上波のテレビ・アニメ。
 無料ですから、是非見ていただきたいと思います。

 樺沢の評価  ★★★★☆
(★★★★★が満点。☆は、★の半分)

 おもしろさ的には、★★★★★でもいいとは思うのですが、
小説を★★★★★とすると、どうしても見劣る部分もある・・・
ということで★★★★☆にしました。


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■3 精神医学の目 
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┌────────────┐
 「グイン・サーガ」は続く 
└────────────┘  

 栗本薫さんが亡くなって、4ヶ月が経ちます。
 
 作者は亡くなっても、「グイン・サーガ」の新刊は出ていますし、
今回のようにアニメも放映されています。


 作者は死んでも、作品は永遠に生きる・・・のだなあ、
とつくづく感じます。

 先日、札幌に帰省したときに、
昔からのグイン・サーガ仲間と栗本薫追悼の会を開きました。

 とはいっても、昔からの私の友人である「グイン・サーガ」ファンが
3人集まって飲んだというだけのことですが・・・(笑)。

 一人は高校時代、そして一人は大学時代からの友人ですから、
彼らとも20年以上にわたって、
「グイン・サーガ」の新刊が出るたびに「グイン・サーガ」について
語り合ってきた仲なので、なかなか通常では考えられない
人間関係かもしれません(笑)。

 私は、「グイン・サーガ」が未完のまま終わっても
全然構わないと思っていたのですが、
他の2人の友人は、「このまま、途中で終わってしまうのは、
なんとも釈然としない」ということで、
誰かに続きを書いて欲しい・・・という話で盛り上がりました。
 
 それで誰がグインの続きを書くのか・・・ということですが、
すでに高名な作家は、絶対に書かないだろうと・・・。
 
 誰が書いても、栗本の「グイン・サーガ」を越えることは不可能なわけで、
いろいろと文句が出るのは必至です。

 そのリスクを背負ってまで、有名作家が、栗本薫の後継者として
名乗りを上げるだろうか・・・と。

 外伝を書くことはあるかもしれませんが、本編を書き継ぐ可能性は
ないだろう・・・と。

 そう考えると、結局の所、栗本薫の後継者は、栗本薫の息子しか
いないのではないか・・・というのが我々三人の結論になりました。

 スタジオ・ジプリの後継者として宮崎駿の息子、宮崎吾朗が
有力視されているのと同じように・・・。

 栗本薫の息子に文才があるのかは、わかりませんが、
栗本の半分でも才能が受け継がれていれば、
それは十分すぎる才能だと思います。

 「グイン・サーガ」は、早川書房の稼ぎ頭です。
 
 「グイン・サーガ」は一体どれだけ売れているのかというと、
正伝120巻ちょっとで、累計3000万部売れているらしいです。

 とすると、ザックリ計算すると1巻あたり25万部です。
 累計3000万部が外伝を含めての冊数だとすると1巻20万部です。
 (あくまでも、推測での販売数です)

 20万部というと、とんでもないベストセラーです。
 
 これが年6冊刊行されて、コンスタントに20万部ずつ売れていく
という・・・。

 早川書房が、海外のマイナーなSF小説やファンタジーなどの翻訳を
出せていたのも、「グイン・サーガ」というゆるぎない収入の柱があったから
と言えるかもしれません。
 
 どんなに有名なベストセラー作家でも、2ヶ月に1冊、
単行本を書き下ろして、それを全てベストセラーにする。

 それを20年以上もコンスタントに続けている・・・
という作家は、日本にはほとんどいないのではないでしょうか?

 「グイン・サーガ」は、私たち「グイン・サーガ」ファンにとって
なくてはならない作品で、続いていって欲しい作品であることは
間違いありません。

 しかし、「グイン・サーガ」の続編が最も必要なのは、
実は版元の早川書房であることは、間違いないでしょう(笑)。

 頭のいい栗本薫のことですから、当然、自らの「死」を覚悟し、
その後の「サーガ」の行く末について、
何も考えいない・・・ということはあり得ません。

 ひょっとすると、すでに「2代目栗本薫」を誰かに
お願いしている可能性すらあるのではないか、と邪推します。

 彼女は、「グイン・サーガ」のキャラクターが勝手に動き出して
勝手にストーリーが紡がれていく・・・ということを、よく語っています。
 
 栗本が「グイン・サーガ」の続きは誰にも書かせない・・・と
遺言に書いていれば、続編は無理かもしれませんが、
もはや勝手にストーリーが動き出しているし、
世界観も完璧なまでに固まっている「グイン・サーガ」。
 
 その物語が誰かの手によって紡がれ続けていくことを、
栗本は望んでいたのではないか・・・と私は、推測します。

 
 私も作家のはしくれですが、自分の本、自分の作品が
一人でも多くの人にー読まれることは、
作家にとっての最大の喜びなのです。

 ですから、「グイン・サーガ」という壮大な物語が、
語られ続けられることは、栗本にとっても
大きな喜びなのではないか・・・と。

 以上のような根拠から、私は「グイン・サーガ」の続編は、
極めて高い確率で、「誰か」によって書き継がれていくのではないか・・・と
想像しています。


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■4 レンタル中の映画批評
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 正直、これほどおもしろいとは思わなかった。

 日本でも、こうした荒唐無稽なコメディをしっかりと
撮れる監督がいたのだ!!

 アニメーションの実写化で、大成功した作品は
ほとんど思い出せない。

 特に根強いマニアックなファンが多い作品では、
そのファンを納得させるレベルで実写化することなど、
極めて困難であるはずだが、その高いハードルを
この作品はなんなくクリアしてしまった。

 原作が好きな人ほど楽しめるはずだ。

樺沢の評価  ★★★★☆
(★★★★★が満点。☆は、★の半分)

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