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アメリカ在住の精神科医が、最新映画を精神医学、心理学的にわかりやすく解説。「癒し」と「心」がテーマです。ビジネスや恋愛にも役立つ心理が学べます。メルマガ大賞新人賞、総合3位受賞。

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2009/09/08

映画の精神医学 「20世紀少年」は成功なのか?失敗なのか?

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      映画の精神医学
       

●第343号● 2009年9月8日発行 ● 発行部数:47,156部

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■1 はじめに
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 毎月、5、15、25日は、有料メルマガ「ビジネス心理学プレミアム」
の発行日なので、その前日から二日間、缶詰になって、
メルマガ執筆にあけくれて、原稿用紙50枚程度の「大メルマガ」を
書き上げます。(月1回は30分以上の音声になりますが)

 というわけで、9月5日も猛烈にメルマガを書いて、
少々疲れたので、ここ二、三日は少しのんびりしています。

 50枚というと膨大な量です。
 
 ここまで書く必要はないのかもしれませんが、
これは「筆力の筋トレ」のようなもので、
「かなりたいへん」だからこそ、意味があるのです。

 何冊も本を読んで勉強したうえで、
質と量で圧倒的なアウトプットを行う。
 
 考える力と書く力が、ドンドン伸びているのを、
自分でも実感します。

 今回の「ビジネス心理学プレミアム」の特集は、
「頭の良い子供の育て方~成績が良い子供に共通する四つの習慣」です。

 子供の生活習慣をちょっと改善するだけで、「成績が良くなる」
「頭が良くなる」子供に育つという、脳科学的、心理学的にも
裏付けのある方法を紹介しています。

 「子供の頭がもっとよかったら・・・」
お子さんをお持ちの方のほとんどは、
こうした願望を持っている思いますが、
「成績が良い子供に共通する四つの習慣」はどれも非常に簡単で、
すぐにも実行可能なものです。

 お子さんをお持ちの方は、絶対に読んでおいた方が良いでしょう。

 特に、小学生以下の小さいお子さんをお持ちの場合は、
これを知っているのと知らないのとでは、
子供の将来が変わるかもしれません。

 「ビジネス心理学プレミアム」は初月登録無料ですから、
今月から新規に登録される方は、「頭の良い子供の育て方」
を無料で読むことが出来ます。
 
 内容に納得した方のみ、次号に継続していただければいいので、
今月分だけ読む方は、「完全に無料」です。

「ビジネス心理学プレミアム」登録はコチラから。
http://www.mag2.com/m/P0006963.html


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■2 最新映画批評   (ネタバレなし)
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  20世紀少年 <最終章> ぼくらの旗   現在公開中
└─────────────────┘   

 大ヒット公開中の「20世紀少年 <最終章> ぼくらの旗」。
 「作品」としての賛否はいろいろとあるだろうが、
「ビジネス」として成功したことは、間違いないようだ。
 
 全2作を見て、「最終章」を見ない。
 というのは、よっぽど精神力のある人間でも、かなり難しいだろう(笑)。
 
 ここまで、"「ともだち」が誰か?" という謎を執拗に引っ張られると、
「誰が"ともだち"でもビックリするはずがない」
「もう、誰が"ともだち"でもどうでもいいじゃないか」
という気持ちになりがらも、
やはり「見ない」ではいられない衝動に駆られる。
 
 それもまた、ネットの書き込みとかで、
不用意に「ともだち」の正体を目にするのも嫌なものだから、
公開して出来るだけ早いうちに見ないと・・・という気持ちになってしまう。

 さらに、「原作とは違う結末」というキャッチも絶妙で、
"ともだち"の正体を知っている原作ファンも、
見ないで済まさずにはいられない。

 さらに、公開直前に前作をテレビ公開して、
さらにテレビ版も映画版とは違います。
 テレビだけの「20世紀少年」と宣伝することで、
映画を見ていない人に加えて、映画を見た人までを集客し、
さらに「最終章」の期待感を高めるという。

 マスコミ向け試写会でも、「ラスト10分」は公開されなかったというから、
試写会で見た人も、映画館に足を運ばざるをえないという・・・。

 これは、"ともだち"の世界支配戦略よりも、
はるかに巧妙な戦略だ。

 というか、「20世紀少年」では、"ともだち"に簡単に洗脳されてしまう
大衆が描かれるが、洗脳的なテレビスポットの洪水で、
映画館に足を運ばされる我々は、
"ともだち"に簡単に洗脳されてしまう大衆と何ら変わらない(笑)。

 とまあ、映画のストーリーに関係のない話に脱線してしまったが、
映画について深く書こうとすると、"ともだち"の正体や
エンドロールの後のラストシーンについて言及せざるをえないので、
まだ見ていない方のために、
公開したばかりの今号のメルマガでは
「ネタバレなし」で語るしかない。

 「ネタバレなし」の正直な感想。
 「20世紀少年 <最終章> ぼくらの旗」についての、樺沢の
「ネタバレなし」の正直な感想は、
アメブロに書いてあるので、映画を見た方は読んでください。
http://ameblo.jp/kaba1/entry-10334594524.html (完全ネタバレ)

 「ともだち」が誰か?という謎をここまで引っ張られては、
誰が「ともだち」であっても、意外に思うことはありえないわけで、
「ガッカリ」もある種、想定の範囲内である。

 この「最終章」では、今までの「謎解き」をしなくてはいけない
ということと、それに関連して、
今まで登場させた人物を再登場、大集合させているために、
たくさんの人物が少しずつ登場する構成になっている。

 そのため、全編がダイジェスト版のようになってしまって、
カンナやケンヂなど重要人物の心理描写が非常にものたりないものに
なっているのだ。
 
 原作のストーリー・ボリュームからみてしょうがないと言えばしょうが
ないのだが、ストーリーを紡ぐだけで手一杯で人物描写が
犠牲にされてしまったようにすら感じられる。

 「ストーリー」というのは、「人物描写」のためにある。
 そう考えると、「20世紀少年」のストーリーは、
人物を置き去りにした、ストーリーのためのストーリーになっていて、
「映画」として成功している・・・とは、とうてい言えない。

 むしろ、映画的には、1話で話をきちんと完結させた、
1作目、二作目の方が、グレードは高いよう思える。

 そんなわけで、「最終章」のみの評価で考えると「★★☆」
という極めて低い評価になってしまうが、
「20世紀少年」の三部作を一つの作品としてとらえた場合、
「壮大なストーリーを手際よくまとめている」し、
それなりに心に響く大きなテーマを描いており
「★★★★」くらいの手応えとして、とらえている。

 「スター・ウォーズ」の2作目以降が公開され行くときに、
個別の作品として評価すべきか、全体を通して一つの作品として
評価すべきか・・・ということが、かなり論争になったが、
シリーズものをどう評価するのかは、
なかなか難しい問題である。
 
 少なくとも、1本ずつ、映画料金をとって公開している以上、
「個別の評価」を受けることは仕方がないとは思う。

 「20世紀少年 <最終章> ぼくらの旗」は、
過剰に期待する人にとっては、
確実に期待はずれになるとは思うが、肩肘張らず気楽に、
そして3本のシリーズとして総体的に見るのなら、
十分に楽しめる作品といえるだろう。

 樺沢の評価  ★★☆
(★★★★★が満点。☆は、★の半分)

 「20世紀少年」は、一歩踏み込んで考えると、
結構、奥深い作品になっています。
 「20世紀少年」の分析は、順次掲載していきます。


 夏休み映画。
 もし1本だけ見るのなら・・・樺沢のお薦め映画はコレ
→→→ http://01.futako.info/b/dvd0000028.html


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■3 精神医学の目 
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┌─────────────────┐
 先生の悪口を激しく言いいまくる親子
└─────────────────┘  

 数日前、ファミレスでメルマガを書いていたら、
母親と娘、そり友人の母親と娘、合わせて四人組が入ってきて、
私の隣のテーブルに座りました。

 そして、その子供たちの担任の先生の話をし始めました。
 子供たちは先生の不満を述べます。
 それを母親たちが受けて、
「A先生は全然ダメ」「A先生は最悪」と、
親子4人で、A先生の大悪口大会になったのです。

 おそらく、A先生は彼女たちの言うように、
素晴らしい先生ではないとは思いますが、
親が子供の先生の悪口を子供の前で言うのは、
教育的には最悪だと思います。

 本人が、「A先生は大嫌い」と思うのと、
それを支持して母親が「A先生はダメな先生」と言うのとは
決定的に意味が違うのです。

 人間は、他者の権威付けに非常に大きな影響を受けます。

 例えば、「20世紀少年 <最終章> 」が見たいなあ・・・と思っても
それだけでは足を運びませんが、
テレビの特集で、「20世紀少年 <最終章> 」が絶賛されているのを
何度も見るうちに、
テレビという権威あるメディアでこれだけ繰り返し誉められているのだから、
素晴らしい作品に違いない・・・という判断が勝手に働いて、
劇場に足を運んでしまうのです。

 母親というのも権威の一つですから、
母親が、「A先生はダメな先生」と断定すれば、
その「権威」の力によって
自分の心の中にあった「漠然とした考え」が
「非常に確からしい事実」に転化します。

 また、別なお母さんも、「A先生はダメな先生」と
さらに第三者の意見が加わり、
「非常に確からしい事実」から「確定的な事実」に転化します。


 人間というのは、畏敬の念を抱く相手からは非常に多くのことを学びます。
 しかし、全く畏敬の念をいだけない、むしろ軽蔑する相手からは、
何一つ学ぶことはないのです。

 つまり、この子は、A先生から何も学べなくなってしまう。
 A先生の言うことは、全て右の耳から入って、左の耳から出て行ってしまう。
 そんな状態になるのです。
 
 A先生が担任として、来年までクラス替えもないとすれば、
A先生が教える全ての時間が無駄になってしまう・・・ということになります。


 親同士で先生の悪口を言ってストレス解消するのは別に良いとしても、
子供の前で、「子供の先生の悪口を言う」というのは、
私はあり得ないことだと思います。

 
 A先生があまり立派で尊敬できる先生ではないにしても、
その先生から学ぶべき点が完全にゼロということは普通はないと思いますし、
そのA先生の担当の教科の授業もあるわけです。


 人間というのは、畏敬の念を抱く相手からは学べるが、
軽蔑する相手からは学べない。

 これは重要なので、覚えておくと良いでしょう。
 
 ここまで教師を滅茶苦茶に言う人は珍しいかもしれませんが、
例えば、テレビのドラマを見ていると
母親が子供の前で
「うちのお父さんのようになっちゃダメよ」とか言う場面を見かけますが、
これまた絶対に言ってはいけない言葉です。

 いうまでもなく、父親の権威を下げるからです。
  
 こういうことを続けていると、父親の権威が下がり、
父親の言うことを聞かない子供に育ちます。
 
 何か肝心なときに、父親が叱っても言うことをきかない子。
 暴走する子供が作られるわけで、
場合によっては「犯罪」を起こすような子供が育つかもしれません。


 親の権威とは? 親子の関係はどう築くのか?
 さらに詳しく学びたい人は・・・
http://01.futako.info/b/oyazou00001.html


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■4 家で楽しむおすすめ映画
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 今年見た映画の中で、「ブラインドネス」とともに、
一、二を争う問題作と言えるのがこの作品。
 ついにDVD化されました。

 この映画、正直、見ていて苦しいです。
 映画は見ていて楽しくないといけないのですが、この映画は非常に苦しい。
 でもラストまで見ると、ハンマーで頭をたたかれたような衝撃ともに、
強烈な感動に支配されるはずです。

 多分、映画を見て主人公の行動に賛否両論は出るでしょうが、
映画は敢えてそれを狙っていますから、非常によくできた作品です。
 
 この映画に関して、コッテリとした分析を書こうとずっと思っていましたが、
「ソウ SAW」のラストと同じで、かなり以外で衝撃なラストであるため、
ネタバレしてしまうと全くつまらない映画ということもあり、
いまだ「分析」を書けていませんが、そろそろメルマガ上に掲載しようと
思っていまますから、見ようと思っている方は、お早目に。

樺沢の評価  ★★★★☆
 (今、思うと★★★★★でもいいかも)

【クイズ】この作品名は?
→→→ http://01.futako.info/b/dvd0000027.html

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■5 編集後記
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 今週は、私が講師をするセミナーが連続しますので、
ちょっとご紹介させていただきます。

 セミナー開催まで、日数がありませんが、樺沢紫苑と会いたい方は是非(笑)。

●出版ブランディングカレッジ・スタートセミナー
~日本トップレベルの出版&ブランディングノウハウをあなたに~
9月10日(木)  19時から 東京・銀座にて
http://www.dvd2.biz/start/index.html


●第2回PPC集客セミナー 「ランディング・ページを攻略する」
9月12日(土) 13時半から 東京・渋谷にて
http://01.futako.info/b/PPCjyuku.html

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メール送信者:(株)樺沢心理学研究所 佐々木信幸(樺沢紫苑)
連絡先:  kzion@kabasawa.jp
メール送信者情報の詳細:
http://www.saikyo.bizshin.com/semi1/hyouji_eisei.html

メールマガジン登録/解除:
      http://www.mag2.com/m/0000136378.htm

サイト  http://www.kabasawa.jp/eiga/home.html
ブログ  http://eisei.livedoor.biz/

ビジネス心理学プレミアム  ニュース・芸能・映画の心理学
http://www.mag2.com/m/P0006963.html


■注意・お知らせ
 映画の見方は、人それぞれです。このメルマガは、発行者の個人的な見
解であり、他のいろいろな考え方を否定するものではありません。
 みなさんから、お送りいただいメールは、メルマガ、ホームページ上で
紹介するかもしれません(もちろん、匿名で)。
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