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2008/06/08

映画の精神医学 中国北京の過去、現在、未来・・・

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      映画の精神医学
       
●第274号● 2008年6月8日発行 ● 発行部数 :49,549部
 
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    【 目 次 】
■1 はじめに
■2 最新映画批評 「胡同の一日」
■3 人を幸せにする「食」のコミュニケーション術
■4 精神医学の目  
    「制限」は人間を成長させる
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■1 はじめに
─────────────────────────────────

 6月4日(水)の東海テレビ「ぴーかんテレビ」に
生出演しました。

 二回目のテレビ生出演ということで、今回はかなりリラックス
して話せたと思います。
 
 番組のテーマは、「うつ病と自殺予防」で、フリートークの
時間が結構とられていて、かなり濃い話ができました。
 
 日本人は、テレビの影響を非常に受けやすいです。
 
 最近、テレビでこうした「うつ病と自殺予防」、
あるいは過労死や過労自殺の特集が非常に増えてきました。

 こうした番組が、もっともっと増えていけば、
うつ病予防、自殺予防の知識が普及し、また精神疾患に対する
偏見も軽減されて、実際にうつ病予防、自殺者数減少という
結果に結びついていくでしょう。

 また、どこかの番組からお呼びがかかれば、喜んで参上したいと
思っています(笑)。


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■2 最新映画批評
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┌────────┐
   胡同の一日     映画祭期間中の限定上映
└────────┘ 

 今年の2月、「クレルモン=フェラン国際短編映画祭」に
正式招待された鈴木勉監督に映画祭体験記を書いていただきました。

 その鈴木監督の作品「胡同の一日」が、
現在、日本でも上映されています!!

 「SHORT SHORTS FILM FESTIVAL」
http://www.shortshorts.org/2008/

という、米国アカデミー賞公認、アジア最大級の短編映画祭が
現在開催されていますが、
そのコンペティション部門に「胡同の一日」が出品されています。

 早速、昨日、第1回目の上映を見てきました。

 
 鈴木監督には、「DVDで見せてあげるよ」と言われていましたが、
それを今までお断りして、今回初めて、劇場の大スクリーンで
見られてよかったと思います。

 中国北京の歴史ある街並み「胡同」。
 この「胡同」が、北京五輪に向けた再開発のため大部分が
取り壊されています。
 長年「胡同」で漢方薬局を営む漢方医のリンも街を出る決意を固め、
店を閉める準備をします。その1日の出来事が描かれます。

 ドキュメンタリー・タッチでありながらハートウォーミングな
ドラマもあり、フィクションとノンフィクションの中間のような、
不思議な作品に仕上がっています。
 
 私が気に入ったのは、いろいろなメッセージが
「映像」で語られていることです。

 情緒ある中国の古い街並み。
 取り壊しの作業。
 建設されるビル群。
 そして、変わりゆく中国でたくましく生活している人々。

 固定カメラとフェイドイン・フェードアウトを多様。
 映像テクニックとしては古典的なものですが、
「小津安二郎監督がドキュメンタリーをとると
こんな感じになるのかな・・・」
なんて、思いました。

 上映時間は、わずか22分ですが、。
45分のドラマを見たくらいの見ごたえを感じました。


 興味のある方は、是非、足を運んでみてください。

 「胡同の一日」、今後の上映予定は、
 
6月8日(日) ラフォーレミュージアム原宿(15:30 - 17:20)
6月10日(火) ラフォーレミュージアム原宿(11:15 - 13:05)
6月12日(水) ブリリア ショートショート シアター横浜
(15:30 - 17:20)

 上映時間、会場の詳細は、コチラからご確認ください。
http://www.shortshorts.org/2008/ja/program-japan-3.html


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■3 人を幸せにする「食」のコミュニケーション術
─────────────────────────────────

 先月の入院は、今まで必死で走り続けてきた私にとっては、
「立ち止まり」という意味があったかもしれません。

 勉強や仕事とかに熱中して、夢中になる。
 
 これは実に素晴らしいことで、20歳代のうちは、そうした
「我武者羅に頑張る」という体験は、絶対に必要です。

 しかし、寝る間を惜しんで仕事をする、とか
毎日残業、休日出勤は当たり前という状況は、
精神的にも、身体的にもよくありません。

 そして、仕事中心の生活、結果として
家族とのコミュニケーション不足が原因で、
子供がおかしな状態になったり、
夫婦仲が悪くなるということもありえます。

 仕事も大切。しかし、「健康」も大切ですし、「自分」も大切です。
 そして、「家族」も大切です。

 そんな、人生の生き方の問題に
ちょっとしたヒントを与えてくれるのが
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ主演の
映画「幸せのレシピ」です。
 
 女性でありながら実力派シェフとして知られ、
フレンチレストランのチーフのシェフとして
厨房を取り仕切るケイト(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)。

 そんな、仕事人間として生きてきたケイトですが、
気付いてみるとプライベートはお寒い限りで恋人もいません。

 ある日、仕事のために、いろいろなものを失っていたことに
気付くのです。

 そして、他の悩みごともあって、精神的に不安定な状態となり、
精神科でカウンセリングを受けることになります。

 そんな彼女に訪れた転機とは・・・。


「映画の心理学」第4号の目次を紹介しますと

─────────────────────────────────
「幸せのレシピ」 人を幸せにする「食」のコミュニケーション術
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    【 目 次 】
■1 はじめに
■2 「幸せのレシピ」のあらすじ・概要
■3 病気になるまで仕事をするな!!
■4 死ぬほど働く時期はあってもいい
■5 浜崎あゆみと同じ病気になった私!?
■6 楽しいことは、ストレスではない!?
■7 病気はチャンスです
■8 「仕事は人生の全て」の末路は?
■9 樺沢流「幸せのレシピ」とは?
■10 子育ては、癒しである
■11 子供心をバッチリと掴むコツ
■12 ゾーイと父性愛
■13 食と「コミュニケーション」
■14 食事は愛を育む行為である
■15 手料理は親から子供へのメッセージ
■16 一緒に料理をしよう
■17 「食」のコミュニケーションは双方向性
■18  自分のレシピが一番素晴らしい
■19 まとめ 今回の心理テクニック
■20 蛇足 レストランとニューヨークと「幸せのレシピ」
■21 参考文献
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 こんな感じになっています。

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 登録した最初の1ヵ月間は無料で読めます。
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 実際に内容を読んでみて、納得がいきましたら、
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 とりあえず、「映画の心理学」に登録して、
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─────────────────────────────────
■4 精神医学の目   
─────────────────────────────────
┌─────────────┐
 「制限」は人間を成長させる
└─────────────┘

 昨日、「胡同の一日」を見た後に、鈴木監督と食事をして、
撮影の苦労話を聞いたのですが、いろいろとビックリすることを
聞きました。

 まず、この映画の撮影期間は3日しかなかったこと。
 
 22分の短編映画とはいえ、3日で撮影するというのは、
ほとんど不可能というか、ほとんど殺人的なスケジュールです。

 さらに、俳優が突然、交通事故にあって来られなくなった、とか
撮影許可されていたロケ場所が突然撮影禁止になった、とか
3日しかない貴重な時間なのに1時間の渋滞に巻き込まれて
動きが取れなくなった・・・とか、
様々な災難が次々と起こったそうです。

 そうした事態に対して、瞬間的な判断力で対応策を考え、
シナリオを書き換えたりと、臨機応変に対応した結果
「胡同の一日」という作品ができあがった・・・ということ。

 この話を聞いて、私は「スター・ウォーズ エピソード4」
(第一作)の制作秘話を思い出しました。

 製作費も少ない。撮影日数もあまりない。
 さらに、続発するトラブル。
 そんな制限だらけの状況の中、監督やスタッフはいろいろなアイデア、
代替策を出し、みんなでアイデアを結集して作り上げた作品が、
「スター・ウォーズ」です。

 制限だらけの過酷な状況があって、「スター・ウォーズ」は
誕生しました。

 これが新3部作になると、製作費はふんだんにある。
 そして、CG技術の進歩によって、どんなシーンでも映像化できる
という、ある意味製作者にとっては、理想的な状況ができあがりました。
 しかし、そうした恵まれた環境で作られた作品は、
つまらないものになってしまいました。

 もちろん、新3部作なりのおもしろさ、魅力はありますが、
映画製作者たちの「たぎる情熱」というものが感じられなくなったことは、
否定できないでしょう。

 これは映画に限ったことではありません。

 仕事にしても、「3日でお願いします」と言われて、
「3日じゃ絶対に無理」といっても、実際にやってみると、
非常にクオリティの高い仕事ができたりします。

 日限を切られたり、「制限」の多い状況に追い込まれると、
人間は高い集中力を発揮します。

 そして、いろいろなアイデアが生まれ、仕事のクオリティは
高まります。


「自分の仕事環境はめぐまれていない」
「こんな制限だらけでは、絶対にムリ」
「成功しているやつは、環境が恵まれている」

と、ほとんどの人は自分の周りにある「制限」にぼやいて、
無力感に包まれるでしょう。

 しかし、発想を転換すると、自分の周りにある「壁」や「制限」は
「あなたを成長させるハードル」ともいえるのです。

 その「壁」や「制限」を超えた時に
あなたは間違いなく成長できます。

 そして、クオリティの高い仕事が、
結果として生まれてくるのです。


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