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2009/10/20

オスカーノユクエVol.332 「10/16 - 10/18 全米BoxOfficeリポート

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◇ オスカーノユクエ メールマガジン

   2009/10/20発行 第332号
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◇ 「10/16 - 10/18 全米BoxOffice リポート」
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◆◆◆ チャート・アクション

1 新 かいじゅうたちのいるところ
2 新 Law Abiding Citizen
3 ↑ Paranormal Activity
4 ↓ Couples Retreat
5 新 The Stepfather
6 ↓ くもりときどきミートボール
7 ↓ ようこそゾンビランドへ
8 ↓ トイ・ストーリー1&2 3D
9 ↓ サロゲート
10 ↓ The Invention of Lying

「マルコヴィッチの穴」「アダプテーション」の2本で奇才の名を
ほしいままにする若き才能スパイク・ジョーンズ監督が、モーリ
ス・センダックの世界的ベストセラー絵本の映画化に挑んだ新作
「かいじゅうたちのいるところ」。子供向けのファミリー映画を
期待したワーナーの意向とは裏腹に、ジョーンズが作り上げたの
は、かつて子供だった大人たちに向けた強烈なファンタジーで、
興行的失敗を恐れたワーナー幹部たちは一時この映画の公開を見
送るつもりでいたようだ。だが、その後監督の意思を尊重したワ
ーナー側が折れ(この辺がどこぞの配給と違うところ)、ついに
待ちに待った劇場公開となった。

3735館という、かつて公開を危ぶまれた作品とは思えない封切館
数は、ウェブを中心に生まれた本作への期待論の高さが反映され
たものと見ていいだろう。実際、公開中止の噂が流れると、奇才
ジョーンズ監督の新作を心待ちにするファンが騒ぎ出し、ワーナ
ーの決定を糾弾し始めた。その後次第に明らかになる作品の全貌
が知れ渡るにつれ、ファンの期待度はさらにヒートアップ。アカ
デミー賞を期待する声も高まるまでになった。

そして注目のオープニング。3日間興収は3200万ドル超で、これ
は10月公開作品としては史上8番目となる好記録だ。上位7作品は
ホラー映画(「THE JUON 呪怨」「ソウ3」)を中心とした娯楽作
品が占めており、「かいじゅう~」のような客層を選ぶファンタ
ジー作品がこれだけの興収をあげるのは極めて稀。あらためてウ
ェブのクチコミ土壌に驚かされる結果となっている。
批評家たちの評価も好意的見解多数で、ジョーンズの大胆な試み
は総じて受け入れられている。10作品に増えたアカデミー賞作品
賞部門でのノミネートも十分に狙える位置につけたと言っていい
だろう。

2位の「Law Abiding Citizen」は、ジェラルド・バトラー&ジェ
イミー・フォックス主演のクライム・スリラー。服役中の男(バ
トラー)が何らかの方法で遠隔殺人を繰り返すが、男を刑務所に
送った検事(フォックス)がこの凶行を止めようと奔走する。
アクション・スリラー「The Game」が大コケに終わったバトラー
としては、何としてもヒットがほしかったところに、この新作は
オープニング3日間で2100万ドルという申し分ない興収をバトラー
にもたらした。これでバトラーは今年「男と女の不都合な真実」
に続く2本目の興行的成功を収め、ハリウッドのマネー・メイキン
グ・スターの仲間入りを果たした。
ただし、アカデミー賞俳優ジェイミー・フォックスを擁した本作
に対する批評家の評価は総じて悪く、これ以上の上積みは望めそ
うもない。最終的には5~6000万ドル程度の興行にとどまるだろう。

先週、衝撃的なアベレージでTOP10圏内に割り込んできた「Paranormal 
Activity」が、公開館数を増やして3位にランクアップ。760館の
公開で1900万ドル超を稼ぐという相変わらずのハイ・アベレージで、
注目度の高さは依然No.1だ。次週はさらに劇場数を1800超まで拡大
する予定で、もしかすると首位奪取の可能性もある。毎年ハロウィ
ーンの季節は「ソウ」シリーズの独壇場と相場が決まっていたが、
今年この季節を制するのは制作費1万ドルの低予算ホラーかもしれない。

5位にもこの季節らしいホラー映画がランクイン。87年に製作された
同名映画をリメイクした「The Stepfather」が2734館で公開され、
1100万ドル超の興収をあげている。上位がすべて水準以上の高稼働
をしている分、この映画は割を食った感じ。ソニー・ピクチャーズ
傘下のスクリーン・ジェムズが配給するホラーはヒット作も多く、
従来ならもう少し稼げたかもしれないが、ちょっと相手が悪かった。
ちなみにオリジナルに主演したのは「LOST」のジョン・ロックこと
テリー・オクィン。


では次回に続きます。
Text by gwin

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