2009/07/28
オスカーノユクエ Vol.322 「7/24 - 7/26 全米BoxOffice リポート」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇ オスカーノユクエ メールマガジン 2009/7/28発行 第314号 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼アカデミー賞情報満載!サイト「オスカーノユクエ」はこちら http://oscar-no-yukue.com ==================================================== ◇ 「7/24 - 7/26 全米BoxOffice リポート」 ==================================================== ◆◆◆ チャート・アクション 1 新 ハリー・ポッターと謎のプリンス 2 → アイス・エイジ3/ティラノのおとしもの 3 → トランスフォーマー/リベンジ 4 ↓ ブルーノ 5 → あなたは私の婿になる 6 → The Hangover 7 ↓ パブリック・エネミーズ 8 → カールじいさんの空飛ぶ家 9 → 私の中のあなた 10 ↓ I Love You Beth Cooper ジェリー・ブラッカイマーがファミリー層観客を狙って放つ 新作「G-Force」が「ハリポタ6」をハナ差交わして首位デビ ューを飾った。 ビル・ナイやウィル・アーネットなど手練の俳優たちが声の 出演を果たすCGアニメーションで、ハイテク武器を駆使する モルモット舞台が世界を救うという荒唐無稽なアクション・ ファンタジーだ。ブラッカイマー・ブランドにモノを言わせ、 オープニングの週末には3697館という作品規模にそぐわない 超拡大公開が実現。それなりにファミリーを集客し、3日間で 3200万ドル超の興収を記録してみせた。客層のかぶる「ハリ ポタ6」の翌週にぶつけるという無謀な試みが成功したのか 失敗したのかはわからないが、ともかくブラッカイマー・ブ ランドを傷つけない程度の成果は残したと言えるだろう。 作品のクオリティに関してはあまりよい評が聞かれないこと から、クチコミで集客を伸ばすタイプとも言えず、このまま 尻すぼみの興行となる可能性が高い。1億ドル手前で失速する ことになりそうだ。 先週ブッちぎりの首位でデビューした「ハリー・ポッターと 謎のプリンス」は早くもランクを1つ下げた。2週目の興収は、 前週比61%ダウンとなる3000万ドル。公開後10日間で2億ドル を突破したものの、これは前作「不死鳥の騎士団」とほぼ同 じペースの興行となる。ただし、スタートダッシュで勝った 「謎のプリンス」のほうが数字の落ち込みは激しく、最終的 には「不死鳥の騎士団」が記録した2億9000万ドルに届かない 可能性も出てきた。このシリーズの持つ興行ポテンシャルは 現時点ではこのあたりが限界なのかもしれないが、最終章と なる残り2作品ではおそらく盛り返すはず。次作でシリーズ最 高興収記録を更新というシナリオも十分にある。 3位にランクインはソニー・ピクチャーズが贈るロマンティ ック・コメディー「男と女の不都合な真実」。キャサリン・ ハイグル扮するお堅いTVプロデューサーと、ジェラルド・バ トラー扮する恋愛の達人であるTVホストが恋の鞘当を展開す る。男と女、両者の本音が包み隠さず披露されるとあって、 市場でのウケは非常によく、2882館の公開で、3日間興収2700万 ドルとソリッドなスタートを切った。 ただし、批評家からは壊滅的に近い悪評を頂戴しており、下 手をすると来年のラジー賞最有力候補ともなりかねない勢いだ。 4位に初登場はワーナー配給のホラー「Orphan」。子宝に恵ま れない夫婦が養女を引き取ったまではよかったが、その娘が 何やら忌まわしい悪霊を呼び寄せていることに気付き……と いう「オーメン」のようなプロット。ただし夫婦を演じる2人 が演技派と評価の高いピーター・サースガードとヴェラ・ファ ーミガというやたらと豪華な面々で、二流スプラッターとは 違う意気込みが感じられるが、その分、ボックスオフィスで は2750館の公開で1270万ドルの売り上げと今ひとつの成績に 終わっている。残念ながら批評家の受けもそれほど芳しくな く、見所の少ない作品となってしまっているようだ。 先週12位でデビューした「(500)日のサマー」は、公開劇場を 85館に増やしてワンランクアップを達成。1館あたりのアベレ ージはいまだ2万ドル近く、好調を維持している。ジョセフ・ ゴードン=レヴィット扮する主人公トムと、ズーイー・デシ ャネル扮する爛漫で小悪魔なサマーとの500日間が描かれる “ボーイ・ミーツ・ガール”ストーリー。ただし、本編でも 注釈が入るように、“恋物語”では決してない。作品のクオ リティは高く、09年の「JUNO/ジュノ」になれるか引き続き 注目したい。 限定公開組ではもう1本、イラク戦争突入前のイギリス政府の 混沌がユーモアたっぷりに描かれる「In the Loop」が盛況。 8館の公開でアベレージ2万5000ドルと好調な興行を展開して いる。批評家の評価も極めて高く、このポリティカル・コメ ディーは暮れの批評家賞である程度の活躍が見込めそうだ。 では次回に続きます。 Text by gwin ------------------------------------------------------------------------ 『オスカーノユクエ メールマガジン』の購読登録と解除は http://oscar-no-yukue.com で行って下さい。 メールアドレスの変更は 【解除&新規登録】でお願いします。 ------------------------------------------------------------------------ このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して 発行しています。(http://www.mag2.com/) ------------------------------------------------------------------------


