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2009/06/01

オスカーノユクエVol.314 「5/29 - 5/31 全米BoxOfficeリポート」

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◇ オスカーノユクエ メールマガジン

   2009/6/1発行 第314号
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◇ 「5/29 - 5/31 全米BoxOffice リポート」
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◆◆◆ チャート・アクション

1 新 ナイト ミュージアム2
2 新 ターミネーター4
3 ↓ スター・トレック
4 ↓ 天使と悪魔
5 新 Dance Flick
6 ↓ ウルヴァリン:X-MEN ZERO
7 ↓ Ghosts of Girlfriends Past
8 ↓ Obsessed
9 ↑ モンスターVSエイリアン
10 ↓ セブンティーン・アゲイン

カンヌ国際映画祭史上初めてアニメ作品としてオープニング
上映の栄誉を授かった「カールじいさんの空飛ぶ家」が、カ
ンヌで得た圧倒的な好評を背に全米公開を果たした。このと
ころ、全米夏のビッグバジェット作品がカンヌをプロモーシ
ョンの場に選ぶケースが増えており、「ダ・ヴィンチ・コー
ド」や「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」
がこの手法でヒットを飛ばしている。とはいえ、今回の「カ
ール〜」はオープニング上映作品として正式に招待されての
もの。プロモーションとしての嫌らしさは微塵もない。

前置きが長くなったが、3766館で封切られた本作は、3日間
興収で6800万ドルを売り上げる大ヒットスタートを記録。こ
れは、ピクサー作品としては3番目に高いオープニング興収で、
ピクサー史上最高傑作ともてはやされた昨年の「ウォーリー」
の記録を500万ドル上回るものだ。人間、しかもおじいさんが
主人公ということで興行的に不安視されていた本作だが、こ
の3年の間に封切られた車、ねずみ、ロボットら子供受けする
キャラクターが主人公の映画以上の興収をあげている。批評
家からの評価もすこぶる高く、昨年の「ウォーリー」に劣ら
ない絶賛ぶり。この分なら最終的には「ウォーリー」の2億
2300万ドルを超えてくるのは間違いなしか。近年2億ドル台
前半で頭打ち状態のピクサー作品だが、本作なら久しぶりに
その壁を打ち破れるかもしれない。

先週トップの「ナイト ミュージアム2」は前週比53%ダウン
で2位にランクダウン。とはいえ、出来すぎの先週の数字をベ
ースにした比較としてはまずまずで、早くもトータル興収は
1億ドルを突破している。客層がかぶる「カール〜」の登場で
今後の集客は厳しくなりそうだが、1億8000万ドル付近までは
数字を伸ばせそう。配給の20世紀フォックスとしては2億ドル
を最低限のノルマとしたいところだが、そこまではどうか。

一方、先週2位の「ターミネーター4」は不振の先週の数字から
さらに62%も数字を落として4位にダウン。72館の増館を行っ
たにも関わらず、映画ファンの興味を留めることは出来なか
った。トータル興収は9000万ドルをようやく超えたところで、
この分だと1億ドル台前半で商いを終えることは間違いなさそ
うだ。この国内興収ではとても続編製作などと言っていられず、
続編が作られるかどうかはこれから始まる全世界での興行次第
ということになるだろう。

3位に初登場は、カンヌ国際映画祭でもお披露目され大好評を
博したサム・ライミ監督の新作ホラー「Drag Me To Hell」。
ここ数年は「スパイダーマン」シリーズ製作で忙殺されていた
ライミ監督が、ひさびさにキャリアのルーツたるジャンル・ム
ービーに戻ってきた。カンヌではホラー映画でありながら、一
時はコンペティション部門での出品が有力視されていたほどで、
やはり周囲の注目度は高い。映画ファンにおいてもそれは同様
だったようで、オープニング3日間興収は2508館の公開で1660万
ドルとなかなかの水準。全米の批評家からも絶賛の声が相次い
でおり、ライミここに健在が証明された。
もともと本作の主演には「JUNO/ジュノ」で大成功をおさめた
エレン・ペイジが予定されていたが、スケジュールの都合で降
板。代わりに「マッチスティック・メン」などの童顔女優アリ
ソン・ローマンが抜擢されている。

限定公開組で注目はなんといっても日本から殴りこみの「おく
りびと」。9館の公開で大ヒットを狙ったが、1館あたりのアベ
レージは8000ドルと水準レベル。アカデミー賞効果がほとんど
見られない平凡な興行に関係者もショックを受けているのでは。
加えて全米の批評家からは賛否半々のレビューがあがっており、
必ずしも好評を受けてはいない。全米での成功はそう簡単には
いかないようだ。


では次回に続きます。
Text by gwin

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