学園改革支援の『開窓』 −「通販業界に学ぶ」−
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【 学園改革を支援する『開窓』 -063-】2006年11月13日号
私立学校の改革をお手伝いするメールマガジンです。
現場の声でトップを動かし、改革を推進するためのヒント集。
改革をゴールにせず、スタートにしなければ意味がありません。
そのプロセスを実現するのは、あなたです!
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○○ 「通販業界に学ぶ」 ○○
東京の街路樹も随分と色づいてきました。上着がなければ寒い陽気です。
毎年この時期になると、時の移ろいをしみじみと感じてしまいます。
北海道や東北では気象悪化に悩まされていますね。まことに心配です。
さて、本日は少々変わったお話をしようかと思います。
「通販業界に学ぶ」と銘打ちましたが、経営手法のお話ではありません。
インターネットのホームページについて、ご提案させていただきます。
先日来、業務の都合でたくさんの学校のホームページを拝見しています。
しかし多くの学校のホームページを拝見すると、とても見にくいのです。
正直な言い方をすれば「自己満足の象徴」になっている例が多いのです。
おそらくどの学校でも、イメージの向上に主眼をおいているのだと思います。
ところが、実際はそのイメージを悪化させかねないホームページばかりです。
中でも最悪なのは、トップページに動画を配置している学校です。
必要な情報にたどり着くまでに、さんざん待たされてしまいます。
それも、見たくもない動画をイヤというほど見せ付けられた状態で、です。
少しでも印象を良くしたいという考えなのでしょうが、これは逆効果。
見る人の気持ちになって考えれば、わかりそうなものなのですが。
貴校のホームページを見に来る人は、何を目的としているのでしょうか?
当然のことながら、見たい情報、欲しい情報があるから見に来るはずです。
それは部活動の詳細かもしれないし、進学実績かもしれません。
あるいは施設概要かもしれないし、説明会の予定かもしれません。
いずれにしろ、きらびやかな動画を目当てに訪問する人など、ほぼ皆無です。
あなたも民間企業のホームページを訪問したことがあるでしょう。
初訪問の場合、たいていはトップページから閲覧することになりますよね。
その際、見たくもない動画を見せられてイライラした経験はありませんか?
私はそんなホームページを見ると、いささか不愉快な気分になります。
「自己中心的で、顧客の立場に立って物事を考えていないのだな」と。
ホームページを訪問する際には、誰でも目的の情報があって訪問します。
テレビのCMでもそうですが、イメージ重視に陥るのは国民性のようです。
でき上がった動画を見て作成関係者が悦に浸っている様子を想像すると、
私は苦笑いしか浮かばないのですが、あなたはどのように感じるでしょうか。
「見せよう」という意識で作られたホームページは、実に嫌味なものです。
では、実例をもってホームページのあり方を考えてみましょう。
まずはこの会社のホームページを見てみましょう。
「楽天市場」http://www.rakuten.co.jp/
次はこの会社です。
「ECナビ」http://ecnavi.jp/
さらにこの会社も見てみましょう。
「ディノス」http://www.dinos.co.jp/
これら3社のホームページには、共通点があります。お気づきでしょうか?
一つは動画で始まらないこと。これはすぐにお気づきかと思います。
もう一つは画面(視界)の中心に「サイトメニュー」が表示されることです。
そして、閲覧の可能性が高い情報と特集関係だけに画像を使用しています。
そう、顧客の利便性を最優先すると、このページ構成しかあり得ないのです。
特に重要な情報はバナー(画像入りボタン)だけで注意を喚起しています。
時節に合った特集関係の情報は、メニューを阻害しないように配置されます。
これらは顧客がどんなときにホームページを訪ねてくるかを考えた結果です。
悦に浸った豪華絢爛な動画など、強引に見せ付けられることはありません。
必要な情報を、探しやすい位置に、探しやすく質素に配列する。
ウェブサイトの作成の基本です。ちょっと考えてみてください。
YAHOO! のような検索サイトが動画から始まってしまったら?
「YAHOO!」http://www.yahoo.co.jp/
Googleのトップページは、究極の顧客重視だとは思いませんか?
(学校のホームページでは極端すぎて無理でしょうけど)
「Google」http://www.google.co.jp/
「見せよう」というホームページではなく、「見ていただく」ホームページ。
これこそが見る人の立場に立ったウェブサイト作りの基本中の基本なのです。
そう考えると「見せよう」というホームページは顧客不在だと考えられます。
はっきり言って、どんな立派なイメージかなど、閲覧者には関係ありません。
そういう気配りのできないホームページには、学校の意識が表れています。
主語を自分たちではなく、生徒・受験生・保護者において考えるならば、
彼らのニーズに合わせたホームページの作成を重視しなければなりません。
「閲覧者を不愉快にさせてまで見せ付けなければならないものは何ですか?」
インターネット・マーケティングの関係者は、口を揃えてそう言うでしょう。
貴校のホームページは必要な情報を見つけやすい構造になっていますか?
今日もいつもどおりの一言を書き添えます。
これからの社会は、消費者意識の強い、顧客主導の社会になっていきます。
したがって、これからは教育もCS重視の姿勢を余儀なくされます。
保護者を中心に、生徒も受験生も消費者意識をさらに強めていくでしょう。
公立より高い学費をとる私立学校では、絶対に避けて通れない宿命です。
ホームページの作り方一つをとってみても、学校側の意識が見えるものです。
生徒や保護者を主語として物事を考えてくれる学校かどうか、ということが。
当然、掲載する情報も生徒や保護者が求めるものをズバリ見抜いておくこと。
学校への信頼のもとはイメージではなく、教員たちの親身な考え方の有無。
ふだん生徒に指導している「相手の立場で考える」ことを実践するのみです。
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