学園改革支援の『開窓』 −「想像と創造」−
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【 学園改革を支援する『開窓』 -060-】2006年10月2日号
私立学校の改革をお手伝いするメールマガジンです。
現場の声でトップを動かし、改革を推進するためのヒント集。
改革をゴールにせず、スタートにしなければ意味がありません。
そのプロセスを実現するのは、あなたです!
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○○ 「想像と創造」 ○○
*前号でお伝えしました通り、現在の私は非常の事態に直面しております。
*自分を取り巻く環境の急変に揺られ、マガジン発行が困難な状況です。
*しかしご期待をお寄せくださる皆様のため、極力、定期発行を心掛けます。
*読者の皆様の熱い応援が、私にとっては何よりの心のエネルギーです。
ずいぶん寒くなってきましたね。私はタオルケットを毛布に替えました。
深夜、虫の声を聞きながら物思いにふける日々を過ごしております。
募集活動もいよいよ本格始動の時期です。読者の皆様、どうぞお体を大切に。
前回は「破壊なくして想像なし」という話題でマガジンをお送りしました。
本日はその話題を継承して、想像と創造についてお話ししたいと思います。
前号をお読みなら、単なる辞書的解釈の説明でないことはお気づきですね?
(前号の本文)http://blog.mag2.com/m/log/0000134521/107708212.html
「生きる価値を自ら創造し、社会に新しい価値をもたらす人材の育成」
前号で私が提唱した、私学に求められる、これからの社会的存在価値です。
これを実現していくには、教員にも同等以上の価値創造力が要求されます。
ところが周囲を見回してみると、そうした教員はほとんどいない状況です。
教員の多く、いや大半は、優れた想像力を有していると思われます。
その想像力がなかなか創造力に結びつかないのは、なぜなのでしょうか。
過去の前例にとらわれ、斬新な価値体系を嫌うからでしょうか?
あまりの多忙さに精神力を奪われ、疲弊しきっているからでしょうか?
それとも非常識な生徒や保護者が加速度的に急増したためなのでしょうか?
私はどれも正解であり、また、どれも正解とは呼べないように思います。
こうした理由のそれぞれは、表面的かつ現象的なものでしかありません。
斬新な価値体系を嫌うのは「価値」という視点を持っていないためです。
多忙さに疲弊するのは「洞察力」、つまり先見性を駆使していないためです。
非常識な生徒や保護者の急増に対処できなくなって決裂してしまうのは、
逆に言えば社会の変化をどこかで見落としているのだとも言い換えられます。
確かにこれらの理由のそれぞれは、現場で複数の事例を見ることができます。
しかしその根本にあるのは、現場教員の先読みの甘さではないでしょうか。
私自身こうした状況に立つと、先読みの甘さを猛省するのが常なのです。
前例をベースに考え、多忙に疲弊し、生徒と保護者の非常識に辟易する。
そうなる原因は想像力を半分しか働かせていないためではないかと考えます。
抽象的過ぎますね。もう少しわかりやすく説明しましょう。
想像力を働かせるには、知識という材料が必要不可欠です。
ここで多くの教員は過ちを犯します。そう、経験だけに頼りがちなのです。
学校内だけに視野をとどめ、外界の新しい知識を取り込んでいないのです。
例えば安倍新首相の唱える「教育改革」の中身を詳細に説明できますか?
いずれどの学校にも大きく影響するはずなのですが、政治の話というだけで、
教員同士の真剣な討議の話題から外されてはいないでしょうか。
中小私学にとっては、命取りともなりかねない負担が含まれているのに。
学校の外の世界に目を向けないことは、現場全体の想像力低下に直結します。
先読みの利かない状態では、経験ベースの仕事の成果も半減してしまいます。
しかも経験ベースということは、換言すれば過去ベースとも言えるのです。
「社会に新しい価値をもたらす人材の育成」はどう考えても不可能です。
これはすなわち、創造力を有していないという事実にも繋がるものです。
さらにもう一点、重大な過ちを犯しているケースがあります。
想像力は、行動する前の、いわば「思考」段階のものですね。
創造力は、行動に移した後の、いわば「実行」段階のものですね。
つまり想像力は後戻りが可能で、創造力は後戻りできない状態になります。
前号で申し上げた通り、創造には最低限、観念的な破壊を伴うからです。
それにもかかわらず世の学校改革では、それとは逆の現象を良く見かけます。
実行に移す前、想像力の活動段階では、思い込みから突っ走ってしまい、
実行に移した後、すなわち創造力の活動段階でしばしば立ち止まってしまう。
ひどい時には「やっぱりムリだね」と事態を後退させてしまうケースさえも。
こうした結果を招くのは、ひとえに先読みの実力のなさによるものです。
本来なら想像力は緻密かつ繊細に、用心深く活用すべきものです。
そして創造力こそ大胆に、力強く、迷わず前向きに活用すべきものなのです。
なぜか世の学校改革では一般に計画が暴走し、実行で迷うのが不思議です。
このような概念管理は、そこで働く全職員の士気を左右する恐れがあります。
ものごとには因果関係という無視できない現実があります。
思考段階で骨組みを間違えると、永久に建物を立てることはできません。
想像力を駆使した計画、創造力を駆使した実行統制が必要不可欠なのです。
だから想像力と想像力を混同しないよう、気をつけなければなりません。
あなたも明日から、この両者を意識して使い分けてみてください。
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