2005/04/26
心のエネルギー論 No6
平成17年4月26日
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心のエネルギー論 No6 心の現象を新しい視点から考えます。
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心のエネルギーとは5
ストレスのメカニズム3
ストレスの原因となり得るできごとや状況は、物理的な刺激と心理的な刺激に
分けられますが、ストレスになるかならないかの仕組みには多少の違いがありま
す。そして、様々なできごとや状況がストレスを引き起こすか、単なるできごと・
状況として終わるのかは、認知と呼ばれる心の働きが大きく関わっています。
温度が高い(暑い)、騒音がある(うるさい)、殴られる(痛む)など五感で
感じられる物理的な刺激は、一定の限度を超えると実際に肉体が傷ついたり、命
に関わるため、刺激の大きさが一定レベル以上になると、私たちは不快感を感じ、
必ずストレス反応を起こします。従って、この物理的な刺激に耐えられる限界値
は、努力すればいくらでも大きくできるというものではありません。逆に、認知
という心の働きによって、その限界は小さくなることがあります。認知という心
の働きが、危険をできるだけ早めに避けようとする方向で働くわけです。この認
知の働きによって、刺激量が少なくてもストレスになり得ます。痛みに強い人・
弱い人、暑さ・寒さに強い人・弱い人などの差は、肉体的な耐性ばかりでなく心
理的な耐性も関係するのです。
一方、人間関係が悪い・仕事量が多過ぎる・お金がないなどの心理的な刺激は、
認知という心の働きによって、自分自身の脅威と判断されるかされないかでスト
レスとなるかどうかが決まります。実際に害がないことであっても、認知の働き
で害があると判断されるとストレス反応が起こってしまいます。従って、この認
知次第では、ストレスの限界値は大きくも小さくも、いくらでも変わります。認
知とは、結果だけ表れる意識されない心の働きと言ってもよいでしょう。
また、外部からの刺激がなくても、自分自身の思考が刺激となって、認知の働
きによりストレスは生じます。「私は死んでしまうに違いない」、「私は最低な
人間だ」、「決して幸せになれない」、「ひとりぼっちで誰も助けてくれない」
などということを信じ込み、繰り返し強く思うだけで、これが心理的な刺激とな
って、ストレス反応が起きてしまいます。外部の物理的な刺激や心理的な刺激が
きっかけでストレスが起こり、刺激がなくなった後もストレス反応が続くのは、
このメカニズムが働いているためです。
このように、ストレスの最初のきっかけとなるできごとは様々ですが、そこに
は認知の働きが必ず関わっています。認知の働きとストレスは密接に関係がある
のです。認知とは、性格・信念・経験などに支えられた、自分にとって良いこと
か悪いことかを判断する基本的な心のメカニズムですが、基本的であるがゆえに、
それは容易に変えることができないのです。このようなメカニズムがわかると、
ストレスを起こさないようにするにはどうしたらよいかのポイントがわかります。
1) 物理的刺激・心理的刺激そのものをなくしてしまうか減らす
暑ければ涼しいところに移動するとか、クーラーで部屋を涼しくするという対
策をとることができます。人間関係が悪ければ、その人とは付き合わないとか、
人間関係を改善するよう努力するということができます。これがうまくいけば、
問題そのものが発生しませんので一番の対策となります。
2) ストレスを作り出す思考(マイナス思考)をしない
嫌な感情は歪んだマイナス思考から生み出されることが知られています。マイ
ナス思考をやめ、プラス思考ができれば嫌な感情は生まれにくくなり、ストレス
も生じにくくなります。しかしながら、マイナス思考は認知の歪みに支えられて
いるために、簡単にプラス思考に変えることができません。
3) ストレスを作り出す認知の歪みを矯正する
1)や 2)の対策は、実際にはうまくいかないことがあるために、ストレスが生
じます。「大勢が集まっている部屋で暑くてたまらなくなっても、他の人が平気
な顔をしているので、クーラーを入れて欲しいと言い出せなかった」、「いつも
無能扱いする上司に対して一言反論したいが、そんなことをすれば関係が返って
悪化するようでいつも黙ってしまう」あるいは「プラス思考をしようとしても、
自然に嫌な考えがわき上がってきて、自分を責めてしまう」などということはな
いでしょうか。これはいずれも歪んだ認知の働きです。認知の歪みがなくなれば、
このようなストレス対策の足を引っ張ることもなくなりますので、ストレスは最
低に抑えることができるようになります。
そのほかに、強靱な肉体に改造して物理的な刺激に対する耐性力を作るとか、
鈍感になって心理的な刺激に対して耐性力を作るなども考えられますが、ここで
は本論にあまり関係ないので採り上げないことにします。
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