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2008/07/01

日本の伝統マガジン【7月号】

日本の伝統マガジンは 日本の伝統/サーチエンジン【J-tra】が発行しています
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■■■■//■■■/// 日本の伝統マガジン 2008/07/1 No.045
//■////■/■// 第44号
//■/■■/■/■■/  http://www15.ocn.ne.jp/~noo/japan/ 
■■■////■/■// 広告・情報 mailto:good4019@yahoo.co.jp  
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ジャパニーズ・トラディション http://www15.ocn.ne.jp/~noo/japan/ 
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INDEX

【1】未来の書道<第45回>── 畑中壺竹氏寄稿
【2】煎茶道との出会い<第44回> ── 猪狩翠昌氏寄稿
【3】右脳できく邦楽 <第18回> ── 伊藤多喜子氏寄稿


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【1】 〜 未来の書道  -王羲之の時代--〜
by 今日も書道(書は文化を作る、改め)http://nice.ciao.jp/
無派閥書道ネットhttp://syo-do.net/ 代表世話人  畑中壺竹氏
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長い文字の歴史、金文や章草や飛白など多くの書体が存在しましたが、今日本
で使われている漢字の書体は楷行草篆隷で、それらは、漢の時代=前漢( 紀
元前206年 - 8年)+後漢(西暦25年 - 220年)には完成しています。
だから「漢字」なのでしょう。一番新しいのが「楷書」です。行書・草書は楷
書の崩しばかりではなくもっと古くから使われていました。

さて、王羲之の最高傑作ともいわれる「蘭亭序(らんていのじょ)」は353年
4月22日(東晋の永和9年3月3日)、著名人約40人が会稽山陰の蘭亭に集い、そ
の宴の席で詠まれた詩集の序文として王羲之が書いたものです。右軍将軍にま
で昇った官を350年頃に退き47歳で悠々自適の気持ちがこの行書に表れている
ようです。

王羲之はガチョウを買って、その形を文字の形に取り入れたそうです。そう言
われてみると蘭亭序には、しなやかな線、動的な形で鵞鳥のようにも見える字
が並んでいます。王羲之は一字一字美しい形を工夫し続けて独自の書美を完成
させました。その筆遣いは筆をやや傾けて書く「側筆(そくひつ)」です。石
や絹や木に書いた時代には筆をほぼ直角に立てて使ったのに対し、紙にこそ書
ける新しい表現でした。

紙の発明者は蔡倫といわれますが、それまでにあった方法を工夫して紙を作り、
帝に奏上したのが後漢の元興元年(西暦105)宦官の蔡倫だったのです。それか
ら200年以上、貴重であった紙が普及し実用文も木簡(もっかん)ではなく紙に
なって書は大きな変化を遂げた、その時代にいたのが王羲之でした。生前から
書名は高く死後もその楷書・行書・草書の作品は手本としてずっと使われ続け
ています。

それからの書道史は王羲之への反発と回帰が繰り返されています。その意味は
大きく、ベートーベンやバッハやモーツァルトなどを楽聖と呼ぶのとは格段の
違いを持つ「書聖」なのです。

温故知新、王羲之ほどの努力をすれば歴史に残る作品ができるかもしれません。



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【2】 〜 煎茶道との出会い<第44回>〜
    by 煎茶教室 翠昌会 猪狩翠昌氏
    http://www5e.biglobe.ne.jp/~suisho/senntyakyousitu.index.html 
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毎日の稽古で

この頃テレビや新聞などで、心を痛めるいやな事件が多いですね。自分の思い
通りにならないと面白くないわがまま・ジコチューが大増殖です。
そのとばっちりを受けた者はたまったものではないですね。日本はいつからこ
のような方たちが多くなったのでしょう!
ほんの少し相手のことを考えられないものかと思います。
お茶のお点前の稽古では、お点前の順序を覚えることは勿論大切ですが、それ
以上に大事なことは、相手の動きや気持ちを察しながら動くということです。
客・茗主(めいしゅ―お点前をする方)がそれぞれ相手のことを考えながらお
点前をし、お茶を出し、お茶やお菓子をいただき、お道具を拝見します。
本当に些細なことの積み重ねですが、これこそがおもてなしの心を養っている
のではないでしょうか。
ただ自分の考えを押し付けるのではなく、相手の立場になって考えることの大
切さを、稽古をとおして、少しずつでも分かっていただきたいと思っています。



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【3】 〜右脳できく邦楽 <第18回>予定調和/不調和〜 
    by ノートジャパン 伊藤多喜子氏
    http://mypage.odn.ne.jp/home/notejapan
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今年も、大阪楽所の演奏会に行ってきた。大阪楽所結成(昭和58年)からずっと
音楽監督を務められた東儀兼彦先生が亡くなられ、舞台中央奥の先生の定位置が
空席に見える。いつもきらびやかなパンフレットの表紙は黒とグレーで、暗闇の
中にうっすらと一人の舞人が、しかも後ろ姿でデザインされていた。

今回の演目は舞楽ばかり、「央宮楽(ようぐらく)」「散手(さんじゅ)」「古
鳥蘇(ことりそ)」。非常にめずらしい曲ばかりだそうだ。とくに「古鳥蘇」は
40分もの大曲。兼彦先生の無言のメッセージを、あれこれ考えてみたりする。

中で、「散手」という曲は非常に面白いと思った。どう考えても「全員が適当に
違う曲を吹き鳴らしている」としか思えないフリー演奏部分があり、かと思えば
耳慣れた雅楽らしい部分もある。舞人は赤鬼のような面をつけ、時々、これは人
間以外の生き物ではないかと、ありえない疑いをかけてしまう。

もしかすると、「例年どおり、予想どおりの結果を期待している自分」「予想に
反して驚かされたい、裏切られたい自分」という、両方の自分を少しずつ満足さ
せるように、この音楽は出来ているのかもしれない。いや、逆に、世の中はすべ
てそのように出来ていて、ただ音楽がそれを映しただけなのかもしれない。




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発行人/阿部 英治
編集長/阿部 英治
編集/彩門 武 門戸 二郎 
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