2009/11/25
啄木の歌とともに・・・第241号
第241号 2009.11.25(毎週水曜日発行) 2004.6 創刊 ******************************************************************************* 啄木の歌とともに (その四) 「あ こ が れ」 -37- ******************************************************************************* 啄木の歌を手本に手慰み 一日一首 ただあるがまま (一郎) ******************************************************************************* 参考資料「石川啄木作品集 第一巻」昭和出版社(昭和三十八年十二月一日発行) =============================================================================== あ こ が れ =============================================================================== 啄木 炎 の 宮 女は熱にをかされて、 終焉(いまは)の床に叫ぶらく、―― 『我は炎の宮を見き。 宮は、初めは生命の 綠にもゆる若き火の、 たちまちかはる生火渦(いくほうづ)、 赤龍をどる天塔や。 見ませ今はた漸々(やうやう)に、 ああ我が夫(つま)よ、神々し 御燭(みあかし)に咲く黄の花と もゆる炎の我が宮を。 やがては融けて白光の 雲輪い照る日とならば、 君をつつみて、地の上に 天の新宮(にひみや)立ちぬべし。』 『見ませ、』と云ふに、『何處に、』と 問へば、『何處よ、』と、眞白なる 腕(かひな)に拘く玉の胸。―― 胸は、いまはの息深く、 愛の波、また死の波の 寄せてはかへすときめきを 照らすは月の白き影。 (甲辰十一月十八日) の ぞ み 一 やなぎ洩る 月はかすかに 額(ぬか)を射て、ほの白し。 かすかなる『のぞみ』の歌は 砂原にうちまろぶ 若人の琴にそひぬ。 つきかげは やや傾ぶきぬ。 川柳に風やみぬ。 おもへらく、ああ我が望み かたぶきぬ、衰ろへぬ。 夢のあと、あはれ何處(いづこ)。 二 月かげの 沈むにつれて 白き額また垂れぬ。 ああいのち、そはかの薔薇(さうび)、 蕾なる束の間の まだ咲かぬ夢の色か。 あるは又、 なげきの丘に ふと萌えし夢小草(ゆめをぐさ)、 根をひたすなげきの水に 培(つちか)はれ、かなしみの 犧(にへ)と咲く黄の小花か。 わが望み、 (夢の起伏《おきふし》、) ゆめなれば、砂の上の 身は旣に夢の殘骸(なきがら)、 かたぶきぬ、おとろへぬ、 夢のあと、あはれいづく。 三 月落ちて、 心沈みて、 聲もなき暗の中、 琴は猶、のこる一絃(ひといと)、 雲路にも星一つ、 『のぞみ』をば地に斷たず。 たれし額 ややにあがりぬ。 彼は云ふ、わが望み 夢ならば永世(とこよ)の夢よ、 うつり行く『時』の影、 起伏(おきふし)は皆夢ぞと。 わかうどは きれたる絃を 星かげにつなぎつつ、 起きあがり、又勇ましく ほほゑみて、砂の原 趁(お)ひ行きぬ、生命(いのち)の影を。 (甲辰十一月十八日) =============================================================================== 注:メルマガで表示されない旧漢字は新字体を使用しています。 =============================================================================== 参考「goo辞書」http://dictionary.goo.ne.jp/ ******************************************************************************* 参考資料「石川啄木作品集 第一巻」昭和出版社(昭和三十八年十二月一日発行) ******************************************************************************* ご意見、ご感想、短歌の投稿をお待ちしています。 ichirof55@hotmail.com ******************************************************************************* ◇◇ひとりごと◇◇ ブログで五行歌を、日本語、英語、仏語で公開されている方がおられます。 啄木の縁で私のブログに来ていただきました。これをきっかけに、五行歌・・・私に は「五行日記」・・・を投稿してみようと思いました。 五行歌(28) http://blogs.yahoo.co.jp/lovelyearth_mont/3653682.html 初めまして・・・2006年の国際啄木学会での草壁焔太さんの講演の抜粋を読んでから 五行歌を意識するようになりました。今は啄木の歌集「一握の砂」の歌に合わせて、 日記代わりに一日一首の歌づくりをしています。 こちらのブログを知って、できれば五行歌・・・というか「五行書き」の日記のよう なものを書いてみたいと思うようになりました。 いいきっかけを与えていただいたと、ありがたく思っています。 どうかよろしくお願いいたします。 生まれた長崎か 育った福岡か ふるさとはどちら 一番食べたいのは長崎の皿うどん ということは・・・ 2009/11/22(日) 午前 8:02 一郎 五行歌(27) http://blogs.yahoo.co.jp/lovelyearth_mont/3515910.html 見上げれば 滝は空から落ちている しかし滝を見下ろせば 滝の奥には深き山 更なる山を空は見下ろす 2009/11/23(月) 午前 9:33 一郎 五行歌( 26 ) http://blogs.yahoo.co.jp/lovelyearth_mont/3384211.html 花はなぜ美しいの 赤子はなぜ可愛いの 愛され生き残るための術? 私たちのため? 愛する心を育むための自然の術? 2009/11/24(火) 午後 2:58 一郎 Yahoo!ブログ いとしい地球よ ( The Lovely Earth ) 一言メッセージ~生きている喜び( The joy to live )[ La joie de vivre ] http://blogs.yahoo.co.jp/lovelyearth_mont =============================================================================== ◎◎おすすめします◎◎ =============================================================================== 最後の一文字を読み終えた瞬間、思わずホッとして頂けるような詩 をお届けします。疲れた体に、疲れた心に、癒しの言葉を。 あなただけにそっとお教えする偉人の言葉付き。 メルマガ「★ カラーブラインド ★」 http://blog.mag2.com/m/log/0000172982/ blog 「詩人tomoの出会いが人を変えてゆく」 http://ameblo.jp/tomo1663/ ******************************************************************************* このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ を利用して発行しています。 ............................................................................... 配信中止はこちらへ: http://www.mag2.com/m/0000133102.htm ******************************************************************************* [編集/発行人] 一郎 [HP] http://www.interq.or.jp/black/ichiro/ [mail] ichirof55@hotmail.com


