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2009/11/16

口語訳ISO14001 with環境豆知識 ~3.6環境側面

No.261                       09.11.16
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  口語訳:ISO14001(最新版) with 環境豆知識

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  11月も半ばになりました。当方のビル前桜並木は葉を散らしまして、
 落ち葉がたいへんな事になっています。おそらく、例年より少々早いのでは
 ないかと思います。ここ数年間12月にやっと紅くなっていました、裏の
 紅葉もだんだんと色づいて参りました。

  寒くなって来ますと暖房が恋しくなるわけですが、皆様暖房エネルギー
 節約対策はされていますでしょうか? 厚着をする。扇風機で部屋上部の
 暖気を部屋の下へも循環させる。加湿する。窓を断熱保護する。色々あり
 ますが、足を床につけない事も考慮すると有効らしいです。

  冷気は下に集まりますから、床面から10~20cmは極端に寒くなります。
 オフィスの自分の足下に電気ストーブを置いている女性社員なんてのが居て、
 ブレーカーを飛ばしてしまっているなんて会社もあるのではないでしょうか?
 足台を置いて足を床につけていなければ、寒さが緩和されるとの事です。
 足台は、お風呂用のイスなんかが丁度良いでしょうかね。100円ショップで
 何か探せそうです。試してみてはいかがですか? フワフワの室内履きを
 利用するのも有効でしょう。

  それでは、261号。  


★環境豆知識------------------------------

  とんでもない主張を見かけました。環境問題的思考回路を全く持っていな
 人の主張です。

  東大の準教授だというこの人は、「世界に食料は余っている。人口増など
 により将来的に需要は増えるだろうが、予想されているほどではなく、生産
 量も増える。日本列島を封鎖することはできない。だから、現在の食糧自給
 率が41%であろうが、日本が食料不足による食料危機に陥ることはない。」
 と主張しています。

 (もう打ち切りになってしまったテレビ番組で、かつて「東大講師」と名乗
 る人物が「マイナスイオン」どうのこうのと科学的にはあり得ない論理を
 展開していた事がありますが、後に東大へ問い合わせたところその様な人物
 の在籍はない事が明らかになりました。今回のこの主張もそのテレビ局と
 同じ系列の新聞に掲載されていたので「準教授だというこの人」と表現しま
 した。)

  言っている事が全部おかしいです。
 1.世界に食糧は余っていません。それどころか、食糧不足で明日の命も
 知れない人が何億人いるかわからないほどです。リーマンショック以降、
 食糧不足は緩和されましたが、それはガソリン代わりのエタノールを生産
 する為に果樹園やジャングルを穀物畑に変えていたのが、食糧として流通
 する様になったせいです。ジャングルの伐採は各種問題を引き起こしますし、
 水不足も加速するでしょう。

 2.世界の食糧生産量が増えるという予想は出来ません。何を根拠にそんな
 事を言うのでしょう。ジャングルの伐採などの自然破壊をしなかったとして
 も、世界各地で水利用は限界を超えており、近々破綻しそうです。各地で
 地下水が枯渇傾向にありますし、黄河、コロラド川、インダス川..の大河
 では、取水利用が多すぎて年に何ヶ月か川の水が途中でなくなってしまって
 います。温暖化でヒマラヤの万年雪がなくなれば、もっとたくさんの川が
 同じようになると予想されています。むしろ、水不足で食糧生産が破綻して
 しまう地域がたくさん出て、奪い合いが起きると考えるべきです。そうなれ
 ば、日本に食糧を輸出するほど余裕のある国はとても減りますし、余裕が
 ある国は人道的に食糧生産が破綻した国へ優先して供給しなければならない
 でしょう。数十年先には、日本は食糧を一切輸入出来なくなると考えた方が
 妥当だと思われます。

 つまりは、『食糧自給率が約40%しかないのであれば、将来深刻な食糧
 不足が起きる恐れがある』と、普通に考えた通りになると思われます。


  それにしても、農水省の発表している食糧自給率もおかしな計算をしてい
 ます。国民1人1日当たりのカロリーベースで計算するという風変わりな
 方法だという事はさて置いても、
  国内の食糧生産量(1012kcal)÷ 国内で供給された食糧量(2473kcal)
  =41%
 という計算になっています。

  成人1日当たりに必要なカロリーは、一般的に男性2500kcal、女性2000
 kcalと言われています。世の中では、流通過程で期限切れなどの問題で食品
 が捨てられていたり、温泉旅館やら宴会場で余計に調理されて食べ残されて
 捨てられていたり、冷蔵庫に置きすぎて賞味期限切れ(近く)になって捨て
 られている量が相当にたくさんある事が知られています。また、これだけ
 肥満が問題化しているのですから、必要カロリーよりも多目に摂っている
 人もたくさん居るでしょうね。

  すると「供給された食糧量」というのは、「流通した食糧量」ではなくて
 廃棄された分を引いた、「食べられた食料量」で計算しているという事で
 しょう。すると、捨てられた食品が国産だったのか輸入だったのか計算しな
 いと、国内生産量は廃棄分も含まれていて、全体量の方は廃棄分が含まれて
 いないというおかしな事になり、「自給率が高め」に出てしまいます。
 無論そんな統計まで取れるわけがありませんから、おかしな計算をしている
 に違いありません。  
 
  どうも、国内農業生産が増えては困る人が圧力をかけていると感じられ
 ます。そんな人は、食品輸入をしている食品商社なのでしょうか?

  ともかく、日本の食料確保は環境問題が顕在化すると危機に陥ると思われ
 ますが、充分な対策が取られている様子ではありませんし、妨害する勢力が
 ある様です。

 
☆本題のISO14001解説--------------------------

用語 3.6 環境側面

 会社の活動(や製品、サービス)から発生するもので、環境の変化(つまり
”環境影響”)の原因となるものを指します。
 ”環境の変化の原因となるかもしれないもの”も同様に環境側面です。

 感覚的には、会社と環境との境界線(下記)を越えるモノやエネルギーの
出入りで、「~の消費」、「~の排出」という様な表現で表されるものがほと
んどです。
 難しい言い方が許されるなら、環境とのインプット・アウトプット、あるい
はインターフェースと呼ばれるでしょう。


具体例:
  会社の活動      環境側面      環境の変化(環境影響)

   車で移動  →   排ガスの排出  →   空気が汚くなる
         →   燃料の消費   →  石油埋蔵量が減少する
         →   騒音の発生   →   うるさくなる

 筆者がこのサイトを運営することで、環境マネジメントに関する理解を深め
て下さる方がいらっしゃればそれによって、環境はよくなるかもしれません。
そうすれば「読んだ人の理解が深まる」は、”環境側面”ということになる
でしょう。 


 注意事項

 ”環境側面”は、今、現にあるものだけでなく、時々から数年に1回しか
発生しないもの、事故でも起こらない限り発生しないがその様な場合には発生
するもの、将来発生することが予想されるもの、までを含めて”環境側面”
です。つまり、流出事故が起きたときになどにドバッと「排出してしまう可能
性」、ドバッと「消費してしまう可能性」なども環境側面として忘れてはなら
ないものです。 ISO14001にある『環境と相互に作用する”可能性のある”』と
言ったらここまでを考えなければなりません。

 「騒音の発生」「理解が深まる」「・・の可能性」などの様に、「~の消費」
「~の排出」と表現できないものもありますが、可能なら「消費」「排出」で
表現する様にして下さい。特に「消費」を「使用」と言い換えてしまうと、
「かなづちの使用」「スパナの使用」などのように、すり減ったりしないもの
まで挙げてしまい混乱している例があります。また、「排出」を「発生」と
言い換えてしまい、「ゴミの発生」としてしまって、「今まで捨てていたもの
を、社内で利用した場合どうなるんだ!」という様な混乱を起こしたりして
しまいます。(音の場合は、「音の排出」とは言わないので仕方ない。)


 会社と環境との境界線:

 会社と”会社をとりまいているもの”の境界線ですから、
  例外はありますが、
 『会社の敷地境界線、地面、上空数メートル、に囲まれた空間』と理解すれ
ば良いでしょう。


~~ ところで ~~

 ”環境側面(Environmental Aspect)”という用語がこの世にあるだけで十分
にややこしいのに、なぜ、”環境影響(Environmental Impact)”と区別まで
する必要があると思いますか? 実際に、ISO14001の元になったイギリス規格
(BS7750)では、”環境影響(- Effect)という用語しか使っていませんでしたし、
欧州規格(EMAS)でも”環境問題(- Problem)”という用語しか使っておらず、
それぞれ一つづつです。

 筆者が考えるに、”環境側面”は取組(改善や管理)の対象になりますが、
”環境影響”は取組対象にならないので、紛らわしい要素を区別しようという
ことなのではないかと思います。自社が排ガスを排出して、空気が汚れたと
しても、屋上に巨大な空気清浄機を取り付けて環境影響を改善しようとするの
はあり得ないですね。普通は、自社から排出される排ガスの質や量を改善し
ます。

 同じ様に、”環境側面”の量は把握が出来ますが、”環境影響”の量は把握
が難しいものが多いです。排ガス-大気汚染ぐらいなら大差ありませんが、
環境教育をするときに使うテキストの印刷を考えてみて下さい。内部監査員を
養成するくらいの時には、一人分200ページにもなったりしますが、数える事
は可能ですし、受講者数を掛ければ小学生でも計算できます。しかし、その
環境影響の”森林が減少する”というのはどうでしょう?数千枚の紙を消費
すると、森林が何平方m減少?、何本の木が?枝が?・・・・
しかも、使った紙の再生原料率は何パーセント?要らなくなったら、ゴミに
出しますか?ちり紙交換に出しますか?・・・・・・・・もう把握できません。

 つまりは、「環境側面は会社のもの」なのです。だから量も把握可能だし、
取組の対象とすることが出来るのです。それに対して「環境影響は環境のもの」
なのです。会社の周りの空気が汚れているのは、自社の煙突から排出された分
ばかりではありません。ですから、量の把握が困難だったり、取組にするのが
現実的でなかったりするのです。この両者の違いを正しく把握することが、
マネジメントシステムをスッキリ構築するポイントとなってくるのは間違い
ないでしょう。  

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口語訳変更情報:
 「規格」という使用を避けるハズの単語が、この項の解説に含まれていまし
 たので修正しました。

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マネジメント改善研究所は、雇用安定助成金対象教育を幅広く用意して
提供しています。
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口語訳:ISO14001は「ISOで小難しい言葉を使わない運動」を強く推進して
います。
口語訳:ISO14001は、ISO14001の口語日本語訳です。JIS Q 14001の口語訳では
ありません。
口語訳:ISO14001は、うちわ(社内など)で利用頂いて結構ですが、印刷物・Web
などの多数へ配布する媒体に無断で引用するのはご遠慮下さい。
尚「環境豆知識」は、無断でない限り、かなり広範囲に許諾するつもりです。

ご質問、ご意見、ご相談、ダム建設撤退は大歓迎です。
高速道路の大規模無料化には反対です。


他の項目の解説は:  http://www.kiriishi.net/14001/top.htm

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○発行 マネジメント改善研究所
○編集 切石 庄之介
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