口語訳ISO14001 with環境豆知識 ~4.5.2法律を守っている事の確認
No.251 09.06.29
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口語訳:ISO14001(最新版) with 環境豆知識
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梅雨に入りましたが、ほんの数日を除いては快晴が続いていて、各地で
真夏日や猛暑日が記録されています。こうなりますと、冷房を入れないわけ
にはいかなくなりますが、遮光、断熱、扇風機の併用、軽装を組み合わせて、
極力弱冷房に努めましょう。
それにしても、やはり昔よりも暑くなっている気がしてなりません。気象
庁のWebサイトで調べてみました。過去の記録上位20位は、
それ以前 70年代 80年代 90年代 00年代
最高気温が高い 2 2 0 7 9 ※1
最低気温が高い 1 0 0 4 15 ※2
最高気温が低い 4 3 11 1 0 ※3
最低気温が低い 3 7 8 1 1 ※4
(それぞれ10の位の年で判定)
※1 4点が2007年8月16日。猛暑の日でした。
※2 5点が2000年7月31日。全国的に極端な熱帯夜だった様です。
※3 11点が1985年12月24日〜26日。猛烈な寒波だった様です。
※4 6点が1978年2月17日。5点が1985年12月24日〜25日。
皆様の正しい理解を妨げない為にも、上位を独占している日については
正直に書きましたが、やはり気温上昇は偶然とは考えにくい様です。
では、251号。
★環境豆知識−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「破滅的地球温暖化」の話をはさんで、またもやエコ偽装政策のお話しを
しなければならない様です。(バックナンバーは、豆知識INDEXより
http://www.kiriishi.net/14001/mame.htm)
『エコカー補助』がそれです。 「エコカー減税」と混同する方があるで
しょうが、あちらはややエコ偽装度が低いですし、後年の国民負担もやや
小さいです。
このメルマガの読者ならば、「エコカー補助」について全く知らない方は
居ないでしょうが、短く説明すると「エコカー認定されている『新車』を
買うと、減税になるばかりではなく、補助金がもらえる」という制度です。
補助額は、軽自動車なら5万円、一般車ならば10万円です。 さらに、
「初回登録後13年以上経った車を廃車にした場合は、補助額が12.5万
円/25万円に増額される」のです。
おかしな点1
エコカー補助制度では、エコカー認定されている車を買っても、それが
『新車』でなければ補助を受ける事は出来ません。中古車であってもエコカー
であれば減税を受けられる「エコカー減税」とはそこが違っています。政府
はどうせ、「転売を繰り返して補助金をせしめる事を防ぐため」なんて言う
のでしょうが、「一度補助を受けた車両は再度補助を受けられない」事に
してしまえば済みます。たった1年限りの制度なのですから、補助金を出し
た車のリストを作っておく事は難しくないでしょう。
尚エコカー減税制度では、03年以降製造の車であれば中古車でも減税対象
になります。それ以前の車については、おそらくエコカー認定制度がなかっ
たので、今から認定するのは困難なのでしょう。それは致し方ありません。
おかしな点2
一般車と軽自動車を比べると、軽自動車の方が製造時の環境負荷も、走行
時の環境負荷も、廃車時の環境負荷も、全部小さいのはわかりきった事です。
「エコカー補助」と言っておきながら、環境に良い車を買った方が、補助額
が減ってしまいます。
おかしな点3
製造後13年以上経った車を廃車にする場合には補助額が増えるのですが、
製造後12年以内の車は環境に悪くなくて、13年以上の車が環境に悪い
なんていう事はありません。エアコンならば、昔のエアコンと今のエアコン
では消費電力が2倍・3倍違う事も珍しくありませんが、車の燃費はそんな
に極端には変わりません。排ガスも、車検を通る程度であればたいした問題
にはなりません。環境的には全く意味が無く、「使える車であっても、古い
車は早く買い換えて欲しい」という事にしかなりません。
政府の人達は、子供の頃おばあちゃんに「古い物でも大切に使いなさい」
とは習わなかったのでしょうか?(筆者も祖母とは同居していませんので
習いませんでしたが) 使える車を廃車にすると、新しい車を作るときに
生じる環境負荷、廃車にした車をリサイクルしたり廃棄物処理したりする際
の環境負荷は、燃費改善に比べて絶大です。
おかしな点4
製造後13年以上経った車を廃車にしても、新車を買わなければ何の優遇
もされる事がありません。 環境面を考えれば、都会に住んでいる人などで
車を使うことを止めれば、燃費の良い車に買い替えるよりも断然環境には
良いわけです。環境政策を看板に掲げるなら、せめて古い車を廃車にした
場合との差額くらいは交付されないと、理屈は通りません。
そういうわけで「エコカー補助」は、ほぼ環境配慮が組み込まれていない
制度だと言う事が出来ます。 またそれだけではなく、経済的にも国民の為
にはならない事が予想されます。
エコカー補助は、結局「新車がたくさん売れる様にする、自動車産業保護
策」です。その通りに、新車の売れ行きが伸びたとしましょう。補助対象を
新車購入者に限って、中古車を選びそうな人を新車購入に誘導しているわけ
ですから、中古車の売れ行きは悪くなるでしょう。すると、中古車価格が
下がって、新車を買う人の下取り価格は下がります。補助額が実質目減り
してしまうどころか、補助額が吹っ飛んでしまうほど下取り額は下がるかも
しれませんので、補助をもらっても結局あまりメリットにはなりません。
実際に、ドイツではそうなっってしまいました。
我々が納めている税金を使って、車を買おうとする人達を騙して、自動車
業界だけを救済しようとしている策です。他の業界は一切救済されないの
ですが、税金だけは取られます。全くの無駄遣い政策です。車が必要な方は
購入されれば良いですが、「環境に良いらしいからなんて騙されて」新車を
購入されません様に。むしろ中古車価格が下がった頃に、中古車を狙った方
が車を買う人にはメリットになりますね。
☆本題のISO14001解説−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
4.5.2 法律などを守っている事の確認
▼法規制の順守評価
会社は、自社が適用される環境法をちゃんと守っているかどうかということ
を、あらためて定期的に評価して下さい。この評価の行い方は、あらかじめ
決めておいて、その通り実施して下さい。また必要な場合にはそのやり方は
直して下さい。
この評価の結果は記録に残して下さい。
【解説】つまりは、実際に環境法に違反していた時に「守っているつもり
だったのですが・・」というのはダメですよ、という事です。
例えば、排水のpHが法律を満たしているかどうか、機械を用いて四六時
中測定していたとします。貧弱なマネジメントシステムしか持たない会社
では、測定はしているものの、その数値が法律を外れている事に誰も気づ
かないという例があるのです。
その様な事が無い様にするのが目的です。
▼その他の順守評価
会社は、自社が法律以外の社外との取り決めをちゃんと守っているかどうか
ということを、あらためて評価して下さい。この評価の行い方は、あらかじめ
決めておいて、その通り実施して下さい。また必要な場合にはそのやり方は
直して下さい。
この評価の結果は記録に残して下さい。
【解説】その他の順守評価は、法規制の順守評価と一つのやり方にして、
同時に行うのが効率的でしょう。ISO14001には、そうしてもよいし、別の
やり方でもよいと書かれています。
法規制の評価の方には”定期的に”と書かれているのですが、こちらに
はかかれていません。将来「その他の取り決めについての評価は定期的で
なくても良いのだ」という解釈が出てきそうで不安ですが、普通に考えれ
ばそんなわけはなく、単に漏れただけと思われます。「記録を残す」こと
について”定期的な評価”という表現がされていますから、こちらも定期
的でなければなりません。
【解説】ISOでは、「法規制順守の評価」が4.5.2.1項、「その他の順守評価」
が4.5.2.2項になっていますが、小規模な会社又は製造業ではない会社では
”法律以外の社外との取り決め”に該当する事項がない事が多いと思われ
ます。
ISO14001では、9001と違って「『この項目には該当しません』という
扱い(除外)」という考えはありませんし、04年改訂までは項目丸ごとに
該当しないというのはあり得ませんでした。
しかし、4.5.2.2項に該当しない会社は珍しくなくなることでしょう。
おそらく、「わざわざ2項に分けて書かれている意味を考えて下さい。」
などという事を言い出す審査員やコンサルタントが出てくると思われます
が、ISO制定作業中に「conpliance(コンプライアンス)とは法規制を守る事
にしか使わないのであって、その他の事項に対してもcomplianceというの
はおかしい」という議論があった名残りなだけとの事です。「その他の
取り決めについても、必ずあるだろうからやって欲しい。」という様な
意図ではない様です。
ちなみに、最終的に発行されたISOの表現は、結局「compliance」になっ
ています。
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口語訳:ISO14001は「ISOで小難しい言葉を使わない運動」を強く推進して
います。
口語訳:ISO14001は、ISO14001の口語日本語訳です。JIS Q 14001の口語訳では
ありません。
口語訳:ISO14001は、うちわ(社内など)で利用頂いて結構ですが、印刷物・Web
などの多数へ配布する媒体に無断で引用するのはご遠慮下さい。
尚「環境豆知識」は、無断でない限り、かなり広範囲に許諾するつもりです。
ご質問、ご意見、ご相談、原子力発電撤退は大歓迎です。
他の項目の解説は: http://www.kiriishi.net/14001/top.htm
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ここまで


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