2009/11/30
口語訳ISO14001 with環境豆知識 3.7~
No.262 09.11.30 ▲▼△▽▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼ 口語訳:ISO14001(最新版) with 環境豆知識 ▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼△▽▲▼ 筆者の認識不足だったのでしょうか。サウジアラビアには、ほとんど降雨 はないものと思っていましたが、先週は大雨があって100人もが死亡した との事です。 雨が多いなら砂漠にならないハズなので、筆者の認識がそうおかしかった とは思えません。ただ、洪水が起きたジッダ市は紅海沿岸の都市で、一応 川も流れており、小規模の洪水は今までも起きていたとの事ですから、「砂 漠の国だから雨が降らない」という認識は大雑把過ぎる様ですね。 「洪水対策予算が、政府の腐敗のために工事に使われないでどこかへ行っ てしまっていた」という事も取り沙汰される様に、雨は近年急増している 様子がうかがわれます。やはり、こんなところにも気候変動の影響があるの でしょう。 それでは、262号。 ★環境豆知識------------------------------ IPCCの第四次報告書(2007)(180号で紹介)の片隅に述べられていた 「気候変動の主要因である『大気中の二酸化炭素濃度増加』による、海水の 酸性化」ですが、IPCCも2007年時点ではその影響についてまで予想出来 ていませんでしたけれども、今月それに関する研究発表が出ていました。 (バックナンバーは、豆知識INDEXより: http://www.kiriishi.net/14001/mame.htm) (発表概要原文: http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20091120/#c1) この研究はカナダの漁業海洋省の研究機関と日本の「海洋研究開発機構」 が協力して行われたもので、学術雑誌サイエンスに掲載されます。(学術 雑誌に掲載される為には、科学的な審査を通らなければなりません。一般 雑誌や新聞、テレビで伝えられるのとは信憑性がまるで違います。) それによりますと、97年と08年で比較して、特に北極海カナダ海盆では、 海水中の炭酸カルシウムが溶け出しやすい状態になっていて、貝、甲殻類、 魚の成長に影響があるだろうという事がハッキリしたとの事です。 私たちの生活に直接影響がある事柄としては、エビ・カニ・ウニ・貝・ サンゴが殻を作りにくくなりますから、成長が遅くなり、今に近いペースで 獲っていたのではあっと言う間に絶滅してしまう恐れがあります。 また、多くの魚のエサになる事で知られる「オキアミ」にイメージされる 小エビも甲殻類です。これをエサにしている魚の成長にも影響が出るでしょ うから、漁獲量は減ってくるでしょう。またオキアミ自体が獲れなくなれば、 これをエサにしている養殖漁業では大問題になります。 魚が少なくなれば、魚を食べている海鳥、ペンギン、海獣類、それを食べ ているシロクマ....海で生きている全ての生き物に影響が出ます。 つまりは、「海の酸性化」 → 「海の生物全部が成長しにくくなる」 という事になります。 この影響は今のところ、氷が溶ける事によって海の水が薄まってしまって いる北極海・南極海で顕著な程度です(海の水が薄まれば、炭酸カルシウム の濃度も低くなる)。しかしこのままなら、2030年くらいには北極海・南極 海で殻のある生き物が生きにくくなり、2100年までには北太平洋まで拡がる 恐れがあると研究発表では述べています。 エビは暖かい海でも獲れますが、カニは寒いトコロで獲れるものです。 この様子では、乱獲しなくてもカニも数十年後には食べられなくなってしま いそうです。 注: 北極の氷は元々海水が凍ったものですが、ジュースなどを凍らせた時と 同じ様に、最初に凍るのは濃度が薄い液で、最後に濃厚液が凍ります。溶け るときはその逆で、濃い液から溶けていきます。何年も凍る/溶けるを繰り 返している北極の氷は、海水より塩分がかなり薄くなっています。さらに、 現在なくなりかけている北極の氷で、溶け残っているのはかなり塩分の薄い 氷ですから、溶けると海水の塩分は薄まります。 ☆本題のISO14001解説-------------------------- 3.用語 3.7 環境影響 会社によって環境に起きる変化。 会社の活動から起きるものだけでなく、製品が使われる時、捨てられる時に 起きるもの、製品でなくてもサービスから起きるものなどまで含みます。また、 悪くなる方向ばかりでなく、良くなる方向の変化を含みます。 (環境側面を解説した前回も参照) 3.8 環境マネジメントシステム(EMS) 会社の環境負荷を管理(環境マネジメント)する仕組み。 方針、手順、手順書、それらを実施する、内部監査をする、見直す、という 一連のそれらの事。 3.9 環境目的 環境目標とともに、後日掲載 3.10 環境パフォーマンス 会社の、環境に関する能力、成果、結果(測定可能な結果)。 電力をこのくらい使った、地下水をこのくらいくみ上げた、鋼材をこのくら い使った、排ガスをこのくらい排出した、操業時はこのくらいうるさい、ゴミ をこのくらい出した、という様な事です。 【解説】日本語で”パフォーマンス”というと、見せかけだけの行動という 意味合いが強いです。(例:前の首相はパフォーマンスばっかりで何も しなかった。プロレスラーのマイクパフォーマンス)しかし、英語で ”performance”という時に、その様な意味はほとんどありません。一般に 日本語で言っている”パフォーマンス”とは意味の違う用語だと理解して 下さい。 尚ISO14001文中では、”環境”を略して単に「パフォーマンス」と書か れている事があります。 3.11 環境方針 会社が、だいたいこのように環境マネジメントしていくのだという方向性を 示した正式な宣言文。 社長さんに制定されます。 3.12 環境目標 環境目的とともに後日 3.13 利害関係者 会社の環境パフォーマンスに関心を持つ個人又は団体。 監督官庁、自然保護団体、近隣住民などの他、誰でも色々な立場で”関心を 持つかもしれない”と言ってしまえば、利害関係者になり得ます。ならない のは、会社そのものと言える、経営者くらいでしょう。 【解説】”環境マネジメントシステムは、広く社会のニーズに対応する”の ですから、「経営者以外の誰でも」になっても不思議はないでしょう。 3.14 内部監査 後日掲載 3.15 不適合 何かの決まり事に違反しているか、決めた基準に達していないこと。 ”決まり事”には、例えばISO14001、環境法規制、会社で決められた手順/ 目標などがあります。 ”決まり事”は明文化が必要とは限りません。また決まり事が文書に書かれ ている場合は言葉尻にとらわれるべきではありません。どの様なつもりで書か れたのかという事の方が重要です。 3.16 組織 このサイトでは、話を簡単にするために”会社”と表現していますが、会社 以外の団体が環境マネジメントシステムを作る事もありますし、会社でも工場 単位で環境マネジメントシステムを作る事もあります。その場合は読み替えて 下さい。 3.18 汚染の予防 「汚染発生の低減」と言い換えると単純でしょう。 使ってしまったり、排出してしまってから、回収・リサイクルを考えるので はなくて、使わない様に、排出しない様にするという考え方。普通は、その様 な取り組みの方が金銭的にも安上がりです。 【解説】”汚染”という言葉にはこだわらない方が良いでしょう。英語で 言う”pollution”と、日本語の”汚染”はニュアンスが違います。日本 語の”汚染”には、「汚」の字から汚い、あるいは人体に有害なものに 限定して考えられがちです。しかし、”pollution”には、二酸化炭素、 フロンなどの汚くもなく、人体に有害でもないものが含まれて考えられ ます。 『予防の原則』というのは、今の国連の環境保護活動の原点にもなって いるブルントランド報告書(87年)で強調されていた考え方です。環境マネ ジメント上、それくらいのレベルの基本だと考えて下さい。 3.19 手順 環境マネジメントのやり方や仕事のやり方を決めたものや、そのやり方のこと。 3.20 記録 何かしたことについて、どれくらいやったかという事や、後から確認する ために確かにやったという事を書いたもの。 記録は文書の一種です。 ------------------------------------ マネジメント改善研究所は、雇用安定助成金対象教育を幅広く用意して 提供しています。 ------------------------------------ 口語訳:ISO14001は「ISOで小難しい言葉を使わない運動」を強く推進して います。 口語訳:ISO14001は、ISO14001の口語日本語訳です。JIS Q 14001の口語訳では ありません。 口語訳:ISO14001は、うちわ(社内など)で利用頂いて結構ですが、印刷物・Web などの多数へ配布する媒体に無断で引用するのはご遠慮下さい。 尚「環境豆知識」は、無断でない限り、かなり広範囲に許諾するつもりです。 ご質問、ご意見、ご相談、ダム建設撤退は大歓迎です。 高速道路の大規模無料化には反対です。 他の項目の解説は: http://www.kiriishi.net/14001/top.htm バックナンバーは: 環境豆知識インデックスからご利用下さい 環境豆知識インデックスは: http://www.kiriishi.net/14001/mame.htm マネジメント改善研究所ホームページ: http://www.kiriishi.net/ メールマガジンの登録・解除は: http://www.kiriishi.net/14001/mag2.htm 情報セキュリティ版メルマガは http://www.kiriishi.net/7799/mag2.htm ご意見、ご感想、ご質問は: info3@kiriishi.net ○発行 マネジメント改善研究所 ○編集 切石 庄之介 Copyright マネジメント改善研究所 マネジメント改善研究所は、石川県金沢市にあります。 今のところ、土日祝日を問わず編集人自ら全国に出張可能です。 ここまで


