2009/09/22
口語訳ISO14001 with環境豆知識 ~序文
No.257 09.09.21 ▲▼△▽▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼ 口語訳:ISO14001(最新版) with 環境豆知識 ▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼△▽▲▼ 連休に負けて約1日遅れの発行になります。当地では「高速1000円」の 影響で市内のどこへ行っても、大量の県外車でかなりとんでもなく渋滞 しています。高速道路と並行国道の渋滞・排出ガスの比較だけではなく、 観光地の渋滞・排出ガスまで考えて政策を実施して欲しいものですね。 観光客が電車でなく車でやって来る為に、生活者が身動きできません。 筆者は、11年前まで日光街道沿いに住んでおり、紅葉シーズンは身動き が出来ませんでしたが、それに近い状況になってしまっています。 さて、環境配慮商品に交換可能だったハズの「エコポイント制度」です が、11日に関係各省が発表していたところによりますと、結局は9割が 商品券や買い物ポイントに交換されている事がわかりました。 ポイントは地域商品券や地域活性化商品にも交換可能でしたが、そちら に交換されたのもたったの5%、環境配慮商品に交換されたのはたったの 0.04%との事です。エアコンや冷蔵庫ならば、新しい物に買い替えれ ば消費電力が減ることもありますが、テレビについてはポイントに釣られ て大型の物を買いますと消費電力も増えてしまいます。環境に悪い商品を 買う方がたくさんポイントがもらえ、交換商品もほぼ環境関連がないこの 制度は、結局全然「エコポイント」な制度ではなかった事が確定した事に なります。 一方、テレビや冷蔵庫の売り上げはやや上向いた様ですが、冷夏の影響 もありエアコンは結局昨年比3割減の売上に止まったとの事で、どの程度 景気浮揚になったのか疑わしいところです。前政権が3000億円の血税を 投じて、家電業界と大型家電を買う余力がある金持ちのみを優遇する制度 は、いったい日本に何を残すのでしょう? 新政権の小沢環境省は、20日のインタビューで来年度以降継続する 意向を示しているとの事です。ここには政権交代の効果は発生しないかも しれません。 それでは、257号。 ★環境豆知識------------------------------ 食品商社がテレビ番組を通じたプロモーションを繰り広げるせいで、日本 には好む人が多い「クロマグロ(ホンマグロ)」ですが、来年春のワシント ン条約締約国会議で「絶滅危惧種」に指定して輸出入を禁止しようとする 動きがあります。既に英独仏蘭が賛成の意向を示していますので、これは 単なる「動き」ではなくて、少なくとも大西洋のクロマグロについて、成立 しそうな気配です。 ちなみに、「輸出入が禁止なのだから日本船が獲りに行けば問題ない」と いう事にもなりません。もちろん「養殖モノ」マグロも禁輸になります。 ワシントン条約対象生物も動物園などの飼育下で繁殖されたものは、取引が 禁止されませんが、「養殖マグロ」は若いマグロを捕まえて大きくなるまで 育てる「畜養モノ」です。飼育下の親が産んだ卵から育てているのではあり ませんから、禁輸対象になります。尚、地中海産のクロマグロも禁輸対象と なる見込みです。 クロマグロは、他の絶滅危惧種ほどは生息数が少なくありませんが、経済 価値が高いので、放置すると獲られすぎてしまう事が予想されるという事で の指定見込みです。今のところ、ミナミマグロ、キハダマグロ、ビンチョウ マグロは指定の動きはありません。 さて、クロマグロがワシントン条約指定されるとどうなるでしょうか。 予想してみましょう。ツナ缶や回転寿司に影響は出ないだろうと思われます。 格安寿司店や缶詰に使われているのは、キハダマグロやビンチョウマグロ です。厳密には「マグロ」ではない魚で作られています。 影響が大きいのは、高級和食店や回らない寿司屋でしょう。日本で流通 しているクロマグロの半分はスペインやクロアチアから輸入している、主に 「畜養」されたマグロです。 畜養マグロを使っていた店では、主にインド洋産のミナミマグロに切り替 えるか、太平洋産クロマグロに切り替えるかの選択を迫られます。そうする と太平洋産のクロマグロは高騰するでしょうから、マグロの価格は維持でき ません。寿司屋さんでしたら、一貫の値段を上げる事も出来るかもしれませ んが、和食屋さんではマグロの量を減らす事を考えるしかないでしょうね。 それでも、和食屋さんのコース料理にお刺身がないのは考えられませんし、 刺身盛り合わせがあるならマグロがないというのも考えられないでしょう。 1切れしかマグロを盛らないというのは考えられませんから、2切れは要り ます。かと言って、ミナミマグロを使ったのでは「あそこのマグロは美味く ない」との評判が立ちかねませんから、なかなか出来ないでしょう。料理 値段に転嫁出来なければ、経営問題になるほどです。 最初から畜養でないマグロを使っている高級店でも、数割の価格上昇が 起きるでしょう。元々高価なマグロですから、どんな高級店でもマグロが 占める仕入れ値は大きいはずです。経営的には大問題ですね。 価格帯の低い和食屋さんは、ミナミマグロ利用に切り替えるでしょうが、 居酒屋などでは最初からミナミマグロを使っています。利用者が増えるので これも数割の価格上昇が起きるでしょう。元の畜養クロマグロと変わらない 値段になってしまうでしょうね。「料理の味が落ちたという評判」のリスク だけ負う事になります。元々ミナミマグロを使っていた店では、コストアッ プ問題が発生します。 今回、ワシントン条約指定されそうなのは大西洋産クロマグロだけですが、 どうせ密輸が撲滅できなくて、将来全クロマグロを対象にしないとダメだと いう事になるに決まっています。ミナミマグロやキハダマグロも、全面禁輸 ではありませんが、漁獲制限しなければまずいほどの資源状況ですから、 クロマグロと同じ様に将来は指定される可能性があります。 そうなると、今度はカジキマグロ(カジキ)やカツオなどへ拡がって行く のでしょうか。だいたいどんな水産資源も枯渇が心配されていますから、 たいへんな事ですね。 ☆本題のISO14001解説-------------------------- 序文 (重要ポイントのみ) 環境マネジメントシステムは、経営活動からかけはなれていてはいけません。 経営全体のシステムの一部である必要があります。 ISO14001で行って欲しいマネジメントの流れの基本は、ISO9001と同様に ”方針”、”計画”、”実施及び運用”、”点検”、”マネジメントレビュー” によるPDCAのサイクルです。 ISO14001第二版(04年版)は、第一版(96年版)に書いてあったことをハッキリ させたり、ISO9001と意味のない違いをなくしたりするために発行されました。 【解説】「ISO規格文にはそこまで書いてない」という様な解釈は、拡大解釈 にならないようにして欲しいという事です。 ISO14001は認証登録のため、だけではなく自己宣言の為に利用する事が出来 ます。 【解説】ISO9001などでは自己宣言に言及していません。 ISO14001には、認証登録や自己宣言の為に、客観的に監査できそうな事だけ が書かれています。環境マネジメントのやり方について、もっと具体的な説明 が欲しい場合はISO14004を見て下さい。 ISO14001は労働安全衛生的要素を取り扱いません。環境マネジメントシステ ムに安全衛生要素が含まれていても構いませんが、認証登録やそのための審査 では環境マネジメントシステムの部分だけが対象になります。品質、財務、 リスクのマネジメントについても同じです。 【解説】作業環境は、ISO14001では”環境”とは扱わないということです。 環境マネジメントシステムの、細かさ、複雑さ、どれくらい文書化してある かという事、どれくらい手間をかけられるかという事は、会社の規模や、どれ くらい環境に悪いことをしているかによって変わってくるでしょう。特に中小 企業では、ある程度は仕方のない部分もあるかもしれません。 【解説】04年版では削除されてしまったのですが、96年版の序文になかなか 良いことが書いてありました。以下の通りです。 ISO14001は、ISO9001と共通させている部分を多く含めています。ですから、 ISO9001品質マネジメントシステムのある会社では、共通部分を共有させて 使うのが良いでしょう。但し、ISO9001では顧客のニーズ(満足度)を取り 扱うのに対して、ISO14001では社会のニーズを取り扱います。特定の誰か が満足すればそれで良いわけではない、という事を理解しておいて下さい。 (筆者注:ISO14001は、92年のリオデジャネイロでの地球サミットでの合意 に基づき制定される運びとなったものです。) ------------------------------------ マネジメント改善研究所は、雇用安定助成金対象教育を幅広く用意して 提供しています。 ------------------------------------ 口語訳:ISO14001は「ISOで小難しい言葉を使わない運動」を強く推進して います。 口語訳:ISO14001は、ISO14001の口語日本語訳です。JIS Q 14001の口語訳では ありません。 口語訳:ISO14001は、うちわ(社内など)で利用頂いて結構ですが、印刷物・Web などの多数へ配布する媒体に無断で引用するのはご遠慮下さい。 尚「環境豆知識」は、無断でない限り、かなり広範囲に許諾するつもりです。 ご質問、ご意見、ご相談、原子力発電撤退は大歓迎です。 高速道路の大規模無料化には反対です。 他の項目の解説は: http://www.kiriishi.net/14001/top.htm バックナンバーは: 環境豆知識インデックスからご利用下さい 環境豆知識インデックスは: http://www.kiriishi.net/14001/mame.htm マネジメント改善研究所ホームページ: http://www.kiriishi.net/ メールマガジンの登録・解除は: http://www.kiriishi.net/14001/mag2.htm 情報セキュリティ版メルマガは http://www.kiriishi.net/7799/mag2.htm ご意見、ご感想、ご質問は: info3@kiriishi.net ○発行 マネジメント改善研究所 ○編集 切石 庄之介 Copyright マネジメント改善研究所 マネジメント改善研究所は、石川県金沢市にあります。 今のところ、土日祝日を問わず編集人自ら全国に出張可能です。 ここまで


