2009/08/24
口語訳ISO14001 with環境豆知識 ~4.5.5監査
No.255 09.08.24 ▲▼△▽▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼ 口語訳:ISO14001(最新版) with 環境豆知識 ▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼△▽▲▼ 選挙の最中です。新聞各紙の調査によると、民主党は300議席にも迫ろうか という勢いだそうです。自民党の現有議席が296議席ですから、それに匹敵 する程度という事ですね。 まぁ、官僚のいいようにされてきた自民党にはもはやこの国は任せておけ ないでしょう。あとは、あの麻生総裁のCMがいけません。「日本の景気回 復、全治3年。あと2年...」何の根拠で3年と言っているのかわかりま せんし、受注の半分以上を失っている企業が多い中、「あと2年」なんて 宣言をされたのでは、投票出来ませんよね。 もっとも、民主党の政策も全てを歓迎できるわけではありません。高速 道路無料化なんてとんでもない事を言っていたりします。そんな事をしたら、 環境に悪い車移動が増えますし、渋滞すれば燃料が無駄になります。 まぁともかく政権は交代してもらって、おかしな政策は個別に思いとど まってもらう方向で何とかお願いしたいものです。 それでは、255号。 ★環境豆知識------------------------------ NASAによりますと、インド北部(ラジャスタン、パンジャブ、ハリヤ ナの3州)を衛星観測した結果、6年間に109km3の地下水が失われた事 がわかったとの事です。これは学術誌に発表されていますので、学術的に 信憑性のあるデータだと言えます。 109km3と言ってもピンと来ないでしょうが、これは東京ドーム88000杯 分に相当します。かえって、わかりにくいですか? 琵琶湖の水で数えると 約4杯分になります。かなり、とてつもない量ですね。 もちろん何かのはずみでスッと消えてしまったわけではありません。この 6年間にこの地域に干ばつはなかった事が確認されています。つまり、農業 に使い過ぎてしまって水はなくなったのです。今後の6年間でも、同じくら いかもっと大量の水が必要とされると予想されます。 現在温暖化によってヒマラヤの氷河がたくさん溶けだしていますので、 この地域への水の供給は普通よりも多いのですが、それでもそんな様子です。 ヒマラヤ氷河が溶けきって来ている今後は、この傾向はもっと顕著になるで しょう。この地域では、既に浅い井戸は涸れてしまっています。トコロに よっては1000mもの深さの油田並みの井戸を掘っていて、地域の電力消費量の ほどんどが地下水の揚水に使われるほどになっています。深い地下水層には ほとんど水が染み込んで行きませんから、地下水は使ったら使ったきりです。 これ以上深い井戸を掘るのはそろそろムリですから、近い将来に破綻して しまうでしょう。 実は、こんな事はインド北部だけではなくて、世界中の至るところで起き ています。レスター・ブラウン氏の著作によれば、インドは北部ばかりで なく南部でも同じ様な状況になっています。中国の北京周辺でも同じですし、 アメリカの中西部でも地下300mから水を汲み上げて農業をしていますので、 揚水コスト負担に農業が耐えきれなくなって来ています。イエメンに至って は、首都サヌアで2000mの深さの井戸を掘りましたが水が出ず、世界銀行は 来年にも破綻する恐れのある国と位置付けました。その他にも、パキスタン、 イラン、サウジ..挙げきれません。 温暖化による地球破綻の前に、水不足による破綻が見え始めて来ています。 これらの国の数十億人が水難民化する恐れもさながら、食料の60%を 外国に頼っている日本では、食料供給に深刻な問題が発生すると予想されま す。他人事ではありません。 そんな食糧自給率40%の日本国内を見てみれば、食品廃棄を大量に出し ながら根引きして売り切ることを認めないコンビニ本部があり、米が売れな いせいで、耕作放棄されてしまう農地が後を絶たず、海外からの食料輸入が なくなる可能性というのは全く考えられていません。 特に問題になるのは、消費量も大きい小麦でしょう。このままですと5~ 10年後に価格が2倍以上になってもおかしくありませんが、それだけの金 を出しても調達出来るかどうかすらわかりません。 そうすると、国内産の米に主食を頼る事になりますが、温暖化によって 西日本ではおいしいお米が出来なくなって行くでしょう。耕作放棄地は急に は田んぼに戻せないでしょう。将来の食糧供給計画を国家として考えてもら わなければならないのですが、この国には大きな問題が山積みで、そんな事 を考える余裕はない様に見受けられます。困った事です。 ☆本題のISO14001解説-------------------------- 4.5.5 内部監査 ▼監査の目的 会社は、次の事について前もって決めた(以内の)間隔で監査を行って下さい。 ▽システムの出来具合 a)作り上げて、必要な場合に改めてきた環境マネジメントシステムが、ISO 14001に合っているかどうか。 b)また、ISO14001以外にも環境マネジメントシステムを作り上げる時に 基本としたものがあるなら、その基本とした事に環境マネジメントシステ ムが合っているかどうか。 ▽システムの実施状況 c)環境マネジメントシステムが、社内でちゃんと守られていて、必要が あったら改められているかどうか。 この監査の結果は、社長さんを含む経営陣に報告してください。 ▼(年間)監査プログラム 監査は全社一律の間隔で行うのではなく、その仕事の環境的な重要さや、 前回までの監査の結果を考えて、監査の間隔、年間の監査実施回数、監査に 使う時間などを考えた(年間)プログラムを計画して下さい。もちろん、この プログラムは計画した通りに実施されて、必要があったら直されなくてはいけ ません。 【解説】例えば、毒物を使う仕事、エネルギーを大量に使う仕事、ゴミを 大量に出す仕事、仕事のやり方や製品の仕様を決める部門などは環境的に 重要と言えます。このような部分や、前回の監査 で問題がたくさん発見 されたところは、重点的に監査する計画にします。 (年間)プログラムは、必ずしも「年間プログラム」でなければなら ないわけではありません。会社内が定期的にまんべんなく、すべてのルー ルに対して監査できる様な計画を指します。 もちろん、年度初めに○月○日○時から、どこそこの部署の××のルー ルについての監査を行う、と計画しても都合が悪くなるケースがたくさん 出るに決まっていますから、○月頃どこそのこの部署あるいは何のルール について監査するという程度に決まっていれば十分でしょう。 ▼監査手順(やり方) この監査は、やり方を決めてその通り行われる様にして下さい。やり方は 必要な場合には直して下さい。その”監査のやり方”には、下の事までは決め ておいて下さい。 a)監査の計画をしたり、実際に行う事の責任者や、どうやって行うかと いうやり方 b)監査の報告をする責任者や、どうやって報告するかというやり方 c)監査の記録の保管の責任者や、どうやって保管するかというやり方 d)監査の基準 e)監査をする範囲 f)監査の頻度(年間の実施回数、監査の間隔など) 【解説】監査の範囲:監査は部門毎行われる事が多い様ですが、特に環境 監査では、環境問題毎や、監査するルール毎に全社横断的に監査する事 も有効です。 例えば、ゴミについて部署毎に監査すると、部署の人達がいつも居る 場所に行って、ちゃんと分別をしているかという様なことだけ監査して しまい、ゴミ置き場はどのチームも監査していないということになって しまいかねませんが、「ゴミについて」「排水について」と問題毎に 全社横断的に監査すれば、この様な事は起きないでしょう。 ▼監査がなれ合いにならない様に 監査員が見つけた不具合を握りつぶしてしまったり、「見なかった事にして おくよ」という様なことにしてしまったり、監査員が頭が上がらない人の監査 をすることになってしまったのでは、監査の効果があがりません。誰が社内の どこを監査するのか決めるときや、実際に監査をするときには、公平に監査 されるようにして下さい。 【解説】多くの場合「公平に監査出来る」という為には、監査される仕事の 責任者が自分で監査しない事でよいだろう、と用語の定義 3.14項に書かれ ています。 【歴史的解説】初版のISO14001では、この項は「内部監査」ではなく「環境 マネジメントシステム監査」というタイトルでした。04年改訂で、ISO9001 に合わせて”内部”監査と変更されたものです。 これは、品質監査が供給者監査(顧客が供給者・納入者を監査する) から始まった歴史を持つのに対して、環境監査は自主的に通常は社内の人 で、時々外部の専門家に依頼して行われてきた(内部監査が当たり前)と いう歴史の違いの表現だ、と言われました。 環境マネジメントは、「(お客さんなどの)誰かの為に」行うものではな く、「社会全体の為に」行うものだという事が現れていたのです。 ------------------------------------ マネジメント改善研究所は、雇用安定助成金対象教育を幅広く用意して 提供しています。 ------------------------------------ 口語訳:ISO14001は「ISOで小難しい言葉を使わない運動」を強く推進して います。 口語訳:ISO14001は、ISO14001の口語日本語訳です。JIS Q 14001の口語訳では ありません。 口語訳:ISO14001は、うちわ(社内など)で利用頂いて結構ですが、印刷物・Web などの多数へ配布する媒体に無断で引用するのはご遠慮下さい。 尚「環境豆知識」は、無断でない限り、かなり広範囲に許諾するつもりです。 ご質問、ご意見、ご相談、原子力発電撤退は大歓迎です。 他の項目の解説は: http://www.kiriishi.net/14001/top.htm バックナンバーは: 環境豆知識インデックスからご利用下さい 環境豆知識インデックスは: http://www.kiriishi.net/14001/mame.htm マネジメント改善研究所ホームページ: http://www.kiriishi.net/ メールマガジンの登録・解除は: http://www.kiriishi.net/14001/mag2.htm 情報セキュリティ版メルマガは http://www.kiriishi.net/7799/mag2.htm ご意見、ご感想、ご質問は: info3@kiriishi.net ○発行 マネジメント改善研究所 ○編集 切石 庄之介 Copyright マネジメント改善研究所 マネジメント改善研究所は、石川県金沢市にあります。 今のところ、土日祝日を問わず編集人自ら全国に出張可能です。 ここまで


