2009/07/28
口語訳ISO14001 with環境豆知識 ~
No.253 09.07.27 ▲▼△▽▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼ 口語訳:ISO14001(最新版) with 環境豆知識 ▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼△▽▲▼ 学校が夏休みになったにも関わらず、梅雨が明けません。竜巻、土石流、 崖崩れ、洪水でたくさんの方が、お亡くなりになり、怪我をし、住むところ を失い、家財や車を失いました。 関係者の方々には申し訳ない表現となり ますが、数年後「09年梅雨時期のこんな事はたいした事はなかった」と いう事になるでしょう。 気候変動は悪化の一途を辿っています。今後、竜巻、集中豪雨、ゲリラ雨 は、強くなる一方でしょう。数年のうちに、今年の数倍の被害が発生する年 があったとしても何ら不思議はありません。 しかし、それよりも大きな影響を受けているのは南~東南アジアの人達 です。モンスーンが吹き始めず、つまり雨期が始まらないので深刻な渇水に 陥っているとの事です。水不足で直接亡くなる人はせいぜいでも日本で風水 害で亡くなるのと大差ないでしょうが、農作物に影響が出るでしょうから、 冬~春にかけて深刻な影響が出る恐れがあります。元々住んでいる人が多い 所ですから、「億」なんていう事になるかもしれません。 そんな中、今夜のテレビのクイズ番組で「二酸化炭素などのガスの排出 削減を取り決めた条約は何でしょう?」「『温暖化防止条約』です!」なん てやっていました。このメルマガの読者の方ならば、間違っているという事 くらいはおわかりの方が大部分ですね。半数以上は、正解をご存じの事だと 思いますが... 正解は「気候変動防止枠組条約」です。”地球温暖化”というのは、そも そも俗称です。厳密な表現が必要な場面では、『気候変動』と言いましょう。 テレビがあんな様子だから、一般の人達の理解がさっぱり進みません。 それでは、253号。 ★環境豆知識------------------------------ 「『気候変動』に関して、一般の人達の理解がさっぱり進まない」といえ ば、東北大学が面白い資料を作成しているのを見かけました。 http://www.cneas.tohoku.ac.jp/labs/china/asuka/kaigiron_ver30.pdf 「気候変動は起きていない」などとバカな事を言う人達が世界には居ます。 日本にも「学者」に見える人でそういう事をいう人が数人居ます。それを また、テレビなどが「反対意見も紹介しなければならない」という観点から 紹介してしまうので、それを真に受けてしまう人達が多数混乱しています。 講習会や講演会などで、そういう意見について質問を受けることがあるの ですが、一般の人達はその「学者もどき」の主張をちゃんと聞いて来ている わけではなく情報が断片的なので、その主張のどこがおかしいのか説明する 事がなかなか困難です。 東北大学の資料では、それらの「気候変動懐疑論」をたくさん紹介して、 いちいちそれらのドコがおかしいのか説明してくれてあります。 これは私にとって大変便利です。質問者が断片的にしか記憶していない おかしな説を、どういう説だかだいたい推定する事が出来る上、それを覆す 根拠をいちいち探さないで済みます。しかも、日本語で書かれています。 嬉しくて仕方がありません。 ちょっと冒頭を紹介しましょう。 世の中に「『人間活動の影響によって気候変動が起きている』という事に 関して、科学者の意見は一致していない。」又は「そもそも、科学において は意見の一致がある事自体がおかしい。」とする事を主張している人物が 日本にも数人居るが、そんな事実はない。 ・例えば「全米科学アカデミーの元会長(Frederick Seitz) が京都議定書 を否定」しているとするが、全米科学アカデミーも、複数の類似学会も「人 的影響による気候変動をもたらされている」という事を支持する公式文書を 発表していて、元会長の意見は例外的でしかない。さらに Frederick Seitz は、ロックフェラー大学の学長をしていた頃にタバコ会社から45億円の 金を受け取って、「間接喫煙の健康被害はない」と強く主張し続けていたり、 アスベストなどの危険性を否定する論文を書いていた人物であり、彼の言葉 の信憑性は低いと言わざるを得ない。 ・「『京都議定書を批准するな』というオレゴン嘆願書に、1万7千人もの 科学者の署名が集まった。」だから、京都議定書は科学的にかなりおかしい という主張をする人達が居る。 しかしオレゴン嘆願書というのは、氏名 しか書かれていないので、同姓同名がたくさんあったり、会社名が書かれて いたり、苗字しか書いてなかったり、捏造が疑われても仕方のない記名が おびただしい。しかも、署名を呼びかける「論文もどき」が全米科学アカデ ミー学会誌と同じ体裁になっていた上、呼びかけ人が全米科学アカデミー 元会長Frederick Seitzとなっていたので、科学的な根拠が検証されている ものだと勘違いして署名した人がかなり居たに違いない(後に全米科学アカデ ミーは、学会誌掲載論文でない旨声明を出した)。 さらに、Scientific American誌が博士号保持者をサンプリングして追跡したところ、3年後も 積極的に懐疑論を支持していたのは30人に1人しか居なかった。 信頼に足り るエピソードにはなり得ない。 ・丸山茂徳氏が「科学者の9割が、二酸化炭素が気候変動の原因ではないと 考えている」と主張している。 しかし、これは08年5月に氏自身がシンポ ジウムで挙手によってとられたおかしなアンケートを根拠にしている。 選択肢a「21 世紀は一方的温暖化になるであろう」、選択肢b「21 世紀は 寒冷化するであろう」、選択肢c「わからない」の選択結果が、会場で 1:2:7になったというだけの事なのである。 選択肢aが1割しか居なかったからと言って、氏が主張する「9割が... ではないと考えている」という事にはとうていならないし、選択肢aにだけ 「一方的な」という文言が付いていて、選択されにくい様な細工がなされて いる。 またシンポジウムの主催者が氏自身だったので、氏の主張であるb を支持する聴衆が多かったとも推定される。さらにその日には、日本気象 学会が開催されていて、会場に気象学者は少なかったと推定される。トドメ に、会場でアンケート結果の利用方法が問題視され、氏は「結果は公表しな い」と断言したにもかかわらず、この様なねじ曲がった利用がされている。 ・「科学において意見の一致があるのはおかしい。」との主張は全く当たら ない。気候変動とその原因以外でも、地動説だとか、相対性理論とか、タバ コ・アスベストの害だとか、科学において意見が一致している事柄はいくら でもある。 読者の皆様、「気候変動が起きていない」とか「原因は人類の関与のせい ではない」とか「二酸化炭素排出は原因とは関係ない」とか言っているのは 全てでっち上げです。 マスコミも、この様な社会を混乱させるだけのたわ 言は取り上げないで頂きたいものです。欧米のマスコミは、当然無視して います。 ☆本題のISO14001解説-------------------------- 4.5.4 記録の管理 作り上げた環境マネジメントシステムやISO14001を会社がちゃんと守って いること、また達成した環境パフォーマンスを示す証拠として、記録をとって 残して下さい。 記録の管理のやり方について、下の事を含めて決めてその通り行って下さい。 また、必要があったらそのやり方は直して下さい。 a)記録が何について書いてあるのか(その他、いつの記録か、どこの記録 かという様なことも)分かりやすくする方法 b)記録の保管方法 c)記録が傷ついたり、汚れたり、消えてしまったり、なくしてしまったり しないようにする方法 d)記録を使うときに簡単に取り出せる様にしておく方法 e)記録をいつまで取っておくか(ということを決める方法) f)取っておく期間が過ぎたら、どう捨てるかという事 【解説】置き場所のリストを作る。記録番号順に綴じておくておくなどする とよいでしょう。 記録は、読みやすくしておいて下さい。また、傷ついたり、汚れたり、消え てしまったり、なくしてしまったりしないようにつけて、保管して下さい。 記録は、わかりやすく作って、記録をつける時や、後で見返す時に困らない 様にしておいて下さい。 記録は、どんな活動(あるいは製品やサービス)についてつけた記録なのか わかりやすくしておいて下さい。 【解説】ここに”記録は読みやすく”とあります。JIS訳では、改訂前も 改訂後も変わらず”読みやすく”と書かれていますが、原文では変更が あります。つまり、意味が変わったのに、JIS訳では変わっていないか のように書かれていますから注意が要ります。 ISO14001:04年版では、”shall remain legible”と言っています。 「風雨や紫外線などによって経時変化で読めなくならない様に」という事 までを意味しています。ISO14001初版では、単に”shall legible”と言っ ていましたので、「アメリカ人がよくミミズの這った様な字で、書いた 本人も読めないような記録を残して居る事があるが、その様な事が無い様 に。」という意味でした。改訂前は、別途「損傷、劣化、紛失を防ぐ方法 で」と書いてあったので、全体的に意味は同じだったのです。 しかし、JIS訳では「損傷・・・を防ぐ」という事を削除して、単に 「保護しなければならない」としか書いてありませんので、少々わかりに くすぎると思われます。もちろん、口語訳ではちゃんと訳してあります。 ------------------------------------ マネジメント改善研究所は、雇用安定助成金対象教育を幅広く用意して 提供しています。 ------------------------------------ 口語訳:ISO14001は「ISOで小難しい言葉を使わない運動」を強く推進して います。 口語訳:ISO14001は、ISO14001の口語日本語訳です。JIS Q 14001の口語訳では ありません。 口語訳:ISO14001は、うちわ(社内など)で利用頂いて結構ですが、印刷物・Web などの多数へ配布する媒体に無断で引用するのはご遠慮下さい。 尚「環境豆知識」は、無断でない限り、かなり広範囲に許諾するつもりです。 ご質問、ご意見、ご相談、原子力発電撤退は大歓迎です。 他の項目の解説は: http://www.kiriishi.net/14001/top.htm バックナンバーは: 環境豆知識インデックスからご利用下さい 環境豆知識インデックスは: http://www.kiriishi.net/14001/mame.htm マネジメント改善研究所ホームページ: http://www.kiriishi.net/ メールマガジンの登録・解除は: http://www.kiriishi.net/14001/mag2.htm 情報セキュリティ版メルマガは http://www.kiriishi.net/7799/mag2.htm ご意見、ご感想、ご質問は: info3@kiriishi.net ○発行 マネジメント改善研究所 ○編集 切石 庄之介 Copyright マネジメント改善研究所 マネジメント改善研究所は、石川県金沢市にあります。 今のところ、土日祝日を問わず編集人自ら全国に出張可能です。 ここまで


