2009/05/06
口語訳ISO14001 with環境豆知識 ~4.4.4文書化
No.246 09.05.05 ▲▼△▽▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼ 口語訳:ISO14001(最新版) with 環境豆知識 ▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼△▽▲▼ GWに負けて、2日遅れの発行となっています。まぁ、職場でご覧の方が 多いようですので、実質的な影響は小さいでしょう。 やはりと申し上げましょう。「高速道路:どこまで行っても1000円政策」 の影響が悪い方に出て、GW中はかつてないほどの箇所で、かつてない長さ の渋滞が発生しました。交通事故の発生も多かったとの事です。 言うまでもなく、道路が渋滞しますと車の燃費は悪くなります。やはり、 環境的にはあまり歓迎できない政策でしたね。これが実は、政府役人が天下 って行っているETC関連機関をメチャメチャ潤しており、実は景気対策に 名を借りた天下り先優遇策だったのだろうと伝えられているのを見ますと、 何ともやるせない限りです。 では、246号。 ★環境豆知識−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− この一週間の話題といいますと、何と言っても「メキシコ型・新インフル エンザ」です。医薬品に関する問題から徐々に発展して来て、病気に関する 事も環境問題のうちに入れていますから、この問題は解説しておくべきで しょうね。特にこの問題では、政府やマスコミの伝え方がかなりおかしいの で、混乱している方も多い事でしょう。 まず、当初「豚インフルエンザ」という言われ方をしていましたが、これ はものすごく間違った表現です。既存の「香港型」「ソ連型」「スペイン型」 と言われているインフルエンザも、元々豚のインフルエンザだったものが人 に感染するように突然変異したものなのです。そんな事を言ったら、既存の インフルエンザも皆「豚インフルエンザ」と言わなければなりません。 その辺をWHOの方ではちゃんとしていて、「豚インフルエンザ」と言わず に「新型インフルエンザ」と言うようにと広報しています。 将来は「メキシコ型」と言われるのでしょうが、今の段階でそう呼んで しまいますと世界各地のメキシコ人が差別を受けかねません。現に、中国で はメキシコ人差別が発生している様です。メキシコに住んでいないメキシコ 人と接触してもインフルエンザになるわけはないのですが、その辺は教育 程度が低いという事なのでしょう。 次にこれはマスコミでも少しだけ取り上げていますが、メキシコ産の豚を 食べたからと言って、インフルエンザにかかる事はあり得ません。理由は、 インフルエンザは結核、コレラ、食中毒の様に菌(バクテリア)で起きる病気 ではなくて、ウィルスで起きる病気だからです。ノロウィルスの解説で説明 した通り(235号)、ウィルスは死肉上では繁殖出来ません。これは性質の問題 ではなく、基本構造の問題ですから突然変異があったとしても変わる事は あり得ません。また、インフルエンザウィルスの感染経路は飛沫感染です。 ツバとかを飛ばしてくれないと、感染が困難です。死んでしまうと全然増え ないウィルスですし、死んだ豚はくしゃみをしませんし、豚肉はよく火を 通してから食べるのが日本人の習慣です。インフルエンザウィルスは熱に 弱いですから、肉を経由してインフルエンザが拡がる可能性はゼロと言えま す。 どこかのチェーン店がメキシコ産豚を使った料理の取扱を中止していまし たが、全く的外れな対応です。ただ、影響がない事を説明するよりも、取扱 を停止した方が話が早かったという事なのでしょう。バイトばかりの店員も、 客に説明できるほどに理解出来ないだろうという読みもあったのでしょうね。 但し、生きた豚ならば話は変わります。その豚から、インフルエンザが人 に感染する可能性があります。メキシコ以外からの輸入であったとしても、 1週間前まではメキシコに居たなんていう経由輸入が行われる可能性もあり ますから、輸入された豚は全て危険だと思った方が良いでしょう。その点、 農水省の対応は的を得ていました。問題が出た直後に「すべての生きた輸入 豚はインフルエンザ検疫を」と対応しています。 厚生労働省の機内検疫措置は、かなり的外れですね。インフルエンザの 潜伏期間は、2〜7日です。今では、新型インフルエンザについては3〜5 日だとわかって来ました。すると出発直前に感染した人は、いくら機内検疫 をやっても全然反応が出ません。機内検疫では水際阻止出来ないのです。 水際阻止する為には、到着後5日間は全員を隔離しなければなりません。 措置を始めた頃はハッキリしていませんでしたが、この新型インフルエンザ はたいした病気になりません。俗に『弱毒性』と言われる程度だという事が 明らかになっています。到着後、最大5時間も乗員・乗客を拘束するという、 迷惑と効果が全然釣り合っていないのです。せいぜい、サーモカメラで発熱 している人をサーチするという程度の、20分もかけてやる検疫で十分でしょう。 無論、致死率が50%にもなる病気という事でしたらば、全員を5日間 拘束するくらいの事をやっても、やるだけの価値はあります。しかし、今回 の新インフルエンザではそんな必要は全くありませんでしたね。やる事が 中途半端です。おそらく、厚生労働省の技官の人はその辺を理解していると 思われますが、事務官の理解できていない人が変な決断を下したのでしょう。 よくわかったのは、これが真冬に起こったり、強毒性のインフルエンザだ った場合には、日本政府や医療機関は全然対応出来なかったという事でした。 この話題は、古くなってしまうと価値がなくなりますので、隔週刊にした ばかりですが、来週臨時発行して続きを解説しましょう。 ☆本題のISO14001解説−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 4.4.4 文書化 会社は、次のものを文書にして下さい。 a)環境方針(4.2項)、環境目的と環境目標(4.3.3項) b)環境マネジメントシステムの適用範囲(4.1項) c)自社の環境マネジメントシステムには、どのような要素(行うと決めた 事)があって、その要素同士がどのように繋がっているかということ。 ただし、”要素”は細かいところまで書かなくても、大きな枠組みが書か れていればそれで構いません。 環境マネジメントシステムについて文書になっている事は、それぞれどこ に書いてあるのかということ。 d)ISO14001に文書に書いて置く様に決められている事(4.4.6項など)。 そこには記録も含みます。 e)会社が必要だと判断した文書。ここにも記録が含まれます。 【解説】c)にはISO9001に「品質マニュアルを作って下さい」とあるのと 同じようなことが書かれています。ただし、「環境マニュアルを作って 下さい」とは書かれていませんので、他の方法で、上のc)を満たしても 良い事になります。 b)は、「環境マニュアル」の様な文書を作るなら、そこに書いておくと よいでしょう。 e)についての判断は会社に任される事になっていますが、当然全く勝手 に判断して良いというわけではなく、環境パフォーマンスを効果的に改善 できる程度に、どれくらい実施したとか、ちゃんと忘れずに実施したか とか充分に確かめられる程度に文書にして下さい。 ちなみに、JIS訳ではこの項のタイトルは”文書類”となっています。 原文では”documentation”ですから、素直に訳せば”文書化”ですが、 このタイトルだけとれば”文書化”でもどちらでも意味合いはあまり変わ りません。しかし、他の項の文中で「文書類の範囲を考えて下さい」なん て書いてあると意味がわからなくなります。統一する意味でも、 ”documentation”は”文書化”とすることにしました。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 口語訳:ISO14001は「ISOで小難しい言葉を使わない運動」を強く推進して います。 口語訳:ISO14001は、ISO14001の口語日本語訳です。JIS Q 14001の口語訳では ありません。 口語訳:ISO14001は、うちわ(社内など)で利用頂いて結構ですが、印刷物・Web などの多数へ配布する媒体に無断で引用するのはご遠慮下さい。 尚「環境豆知識」は、無断でない限り、かなり広範囲に許諾するつもりです。 ご質問、ご意見、ご相談、原子力発電撤退は大歓迎です。 他の項目の解説は: http://www.kiriishi.net/14001/top.htm バックナンバーは: 環境豆知識インデックスからご利用下さい 環境豆知識インデックスは: http://www.kiriishi.net/14001/mame.htm マネジメント改善研究所ホームページ: http://www.kiriishi.net/ メールマガジンの登録・解除は: http://www.kiriishi.net/14001/mag2.htm 情報セキュリティ版メルマガは http://www.kiriishi.net/7799/mag2.htm ご意見、ご感想、ご質問は: info3@kiriishi.net ○発行 マネジメント改善研究所 ○編集 切石 庄之介 Copyright マネジメント改善研究所 マネジメント改善研究所は、石川県金沢市にあります。 今のところ、土日祝日を問わず編集人自ら全国に出張可能です。 ここまで



