口語訳ISO14001 with環境豆知識  RSSを登録する

「ISO語で書かれていて分かりにくい!」と評判のISO14001を、1項ずつ順繰りに平易な日本語に直して解説を届けます。初心者歓迎!04年改訂対応済。最初はおまけだったハズの”環境豆知識”肥大中!

最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2009/04/06

口語訳ISO14001 with環境豆知識 ~4.4.1責任・権限

No.243                       09.04.06
▲▼△▽▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

  口語訳:ISO14001(最新版) with 環境豆知識

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼△▽▲▼


  この週末のニュースはやはり北朝鮮のミサイル発射でしょう。衛星軌道
 には何も投入されなかったとの事ですが、最初から弾道ミサイルの試射だっ
 たのですから、当然だという事になりますね。
 
  とにもかくにも幸いなことに、3年前の試射と違って猛毒であるヒドラジ
 ン系燃料を抱えたまま墜落するという事態は避けられた様です。(109号、
 120号トビラ)あんな猛毒が、陸地に墜落したのではミサイルの爆発よりも
 かなり広範囲まで汚染して、最悪数十万人規模の死者、中毒者が出ますし
 農地も汚染されます。海に落ちても海が汚染されて魚が食べられなくなって
 しまいます。おまけに、ヒドラジン系燃料がジメチルヒドラジンだった場合
 には発ガン性まで気にしなくてはなりません。

  予定よりミサイルが飛んでいない事が気になりますが、大半の燃料は燃焼
 出来たようです。海に落ちたロケットブースターが確認されないと、海洋
 汚染の確認も困難ですね。

  それにしても、今回1段目のロケットが落ちた地点が「秋田の西280km」と
 しか発表されていない点です。元々落ちる予定の地点が秋田に近いところ
 だったという経緯なのでしょうが、この地点は「輪島の北250km」にあたって
 います。最も近い陸地から説明するのが筋のハズですが、今回それを外れて
 しまっています。

  厳密に言えば、輪島の北50kmには「舳倉島(へぐらじま)」という有人島が
 あります。ここから測ると200kmですよ。物事はちゃんと伝えて頂かないと
 困りますね。

  では、243号。  


★環境豆知識−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

  1年ぶりに環境勘違いを一席。環境勘違いその10、『エコキャップ』。

  皆様「エコキャップ」という運動を聞いたことがありませんか? 趣旨と
 しては、「ペットボトルのキャップは燃やしてしまえば二酸化炭素を発生
 する。リサイクルすれば資源になる。」→「運動に協賛してくれるリサイク
 ル業者にキャップを送ると、400コで10円がもらえる事になっている」→
 「20円あれば、発展途上国の子供のポリオワクチン一人分になる」→「ペッ
 トボトルのキャップを集めて、途上国の子供にワクチンを贈ろう」という
 事になっています。

  ツッコミどころ満載の、おかしな取り組みですね。

 1.ペットボトルのキャップだけでなく、全部をリサイクルした方が環境に
  良いに決まっているのに、何故キャップだけリサイクルしようとするのか。
 2.ペットボトルのキャップが400コというと、かなりの体積になる。100円
  もらおうとして、ペットボトルのキャップを4000コ送ると送料はいったい
  いくらかかるのか?
 3.使用済みプラスチックの価格が下落している現在、協賛してくれている
  プラスチックリサイクル業者では、持ち出しになっていたりしないのか?
 4.エコキャップ推進協会というNPO法人が取り仕切っているが、14人も
  の理事は無給だったとしても、会合に経費がかかっているのではないか?
  事務所にも経費がかかっているのではないか? Webページ運営にも経費
  はかかっているだろう。金の問題がないなら、国庫からの補助金で運営
  されている天下り受入団体なのではないか?

  そんな事をするくらいなら、直接「世界の子供にワクチンを 日本委員会」
 に寄付をした方が良いと思われます。

  少なくとも、送料を負担してキャップを送ると趣旨は破綻します。歩いて
 リサイクル業者まで行けたり、なにかのついでが近くにあるのならば直接
 持ち込んでそこの部分をどうにか出来ます。運搬で発生する環境負荷を避け
 るためには、お金だけを寄付した方が宜しいでしょう。


  先日、お客様先で目にしましたのは、生命保険会社が段ボールの箱を配布
 して、「エコキャップ運動です。ペットボトルのキャップを入れて下さい。」
 と印刷してあったのです。

  エコキャップ運動の為に箱なんか作りますと、環境負荷は確実にマイナス
 になります。箱に使われる紙、印刷に使われるインク、その箱を全国の営業
 所に配るための配送。客先への箱の配布と客先からのキャップの回収は、
 ご用聞きのついでに行われるとしても、まだ全然環境的に勘定が合いません。
 元がたいして環境に良い行動でないだけに、空き箱にマジックで書く程度
 以上の負荷を発生させてはダメですね。


  エコキャップ運動を全面的に否定するわけではありませんが、特別なケー
 ス以外では環境的に余計な負荷がかかってしまいます。もし、おやりになる
 ならば環境負荷がほぼ発生しない形でだけ協力しないと、バカを見ます。
 ワクチンを送る方に賛同される方は、エコキャップ推進協会を通す必要なん
 かありませんから、直接寄付をしましょう。照会先はこちらです。
 (世界の子供にワクチンを日本委員会 http://www.jcv-jp.org/index.php)

  その他、Webでクリックするだけで募金が出来る、「クリック募金」と
 いう活動もあります。(http://www.dff.jp/)

  環境活動は、効果をトータルで考えないとおかしな事になるケースがあり
 ますから、ご注意下さい。


☆本題のISO14001解説−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

4.4.1 資源、役割、責任及び権限

▼環境マネジメントに関する社長代理
 多くの会社では、社長さんが環境マネジメント実務の前線責任者の役割を
自分で行うのは難しいと思われます。社長さんは、環境マネジメントに関する
社長代理(環境管理責任者)を任命して、その任務を委託して下さい。その
”社長代理”は他の役職と兼務で構いませんが、その他の役職位に関係なく、
次の役割(責任と権限を含む)が与えられていて下さい。

 a)ISO14001に従って、ちゃんと環境マネジメントシステムを作り、運用し、
  必要に応じて直して行くこと。
 b)社長さんに、(直接)環境マネジメントの実績を報告したり、改善の
  提案をすること。

 【解説】JIS訳では「管理責任者」となっていますが、原文”management 
  representative”には管理者の親玉の様な意味合いはありません。
  representativeは「代理者、代表者」を意味しますので、「会社の代表」、
  「社長の代理」という意味になります。

   JIS訳では「管理責任者(複数も可)」と、まるで複数を任命する事を
  勧めているかの様ですが、原文では”representative(s)”と単に複数形
  のsが付け加わっているだけで、決して勧めているわけではないと思われ
  ます。責任範囲が不明確になる事を避けるためには、一人だけを任命する
  事がふさわしいでしょう。事業所(工場や支店)毎に一人ずつ置く場合は、
  責任範囲の問題は明らかですし、管理責任者の目が届きやすいという効果
  も期待できますので、宜しいと思われます。

   もちろん、任命された「管理責任者」は社長代理ですから、兼務して
  いる役職が部長さんであっても、環境マネジメントに関しては専務さん、
  常務さんより上位になります。


▼全体的な役割
 環境マネジメントの実施は効果的でなければなりませんから、各々の役割
(責任、権限を含む)は文書に定めて、全社員に伝えておいて下さい。

 【解説】役割の担当者本人にだけしか伝えないと、誰かが何かの異常を発見
  した場合にも適切な連絡先が想像できなかったり、担当者がサボっていて
  も誰にもバレなかったりしてしまいます。


▼人や設備の用意
 すべての管理職は、環境マネジメントのために不可欠な範囲で”人、技術、
インフラストラクチャー、技能、金”を割かなければいけません。

 【解説】”不可欠な”と限定的ではありますが、経営資源を使う事が求め
  られています。「金がかかってもやれ。」というわけではありませんが、
  「お金が・・・」「忙しかったので・・・」という言い訳は、全ての場合
  にはそれでは通りません。

   ”インフラストラクチャー”というのは、活動場所・建物、電気・ガス
  などのユーティリティー、機械・コンピューターなどの設備、輸送・通信
  などのサポート体制を指します。(ISO9001より)


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1月末にWebサーバを移転しました。不具合を発見された方はご連絡下さい。


口語訳:ISO14001は「ISOで小難しい言葉を使わない運動」を強く推進して
います。
口語訳:ISO14001は、ISO14001の口語日本語訳です。JIS Q 14001の口語訳では
ありません。
口語訳:ISO14001は、うちわ(社内など)で利用頂いて結構ですが、印刷物・Web
などの多数へ配布する媒体に無断で引用するのはご遠慮下さい。
尚「環境豆知識」は、無断でない限り、かなり広範囲に許諾するつもりです。

ご質問、ご意見、ご相談、原子力発電撤退は大歓迎です。


他の項目の解説は:  http://www.kiriishi.net/14001/top.htm

バックナンバーは:  環境豆知識インデックスからご利用下さい
環境豆知識インデックスは:
           http://www.kiriishi.net/14001/mame.htm
マネジメント改善研究所ホームページ:
           http://www.kiriishi.net/
メールマガジンの登録・解除は:
           http://www.kiriishi.net/14001/mag2.htm
情報セキュリティ版メルマガは
           http://www.kiriishi.net/7799/mag2.htm
ご意見、ご感想、ご質問は:
           info3@kiriishi.net

○発行 マネジメント改善研究所
○編集 切石 庄之介
Copyright マネジメント改善研究所 

マネジメント改善研究所は、石川県金沢市にあります。
春一番で電車が止まらない限り、土日祝日を問わず編集人自ら全国に出張可能です。






















ここまで
最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る