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2009/03/09

口語訳ISO14001 with環境豆知識 ~4.2 環境方針

No.239                       09.03.09
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  口語訳:ISO14001(最新版) with 環境豆知識

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  情報セキュリティ版のメルマガでは発表していましたが、今月発行分から
 月刊ISOS誌に連載コラムを持つことになりました。タイトルは「日常語
 ISO27001スピンオフ」。今号では42ページに掲載されています。

  改行を入れて書いたのですが、掲載スペースの関係で改行無しになって
 しまい少々読みにくくなってしまいましたね。来月号は、少し文字数を減ら
 して書きましたので、改善されるかもしれません。


  ところで、資源枯渇によって楽器メーカーも困っています。楽器製造に
 適したマホガニーなどの硬い木がなくなって来ているのです。この10年余り
 で驚くほど値段が上がりましたが、それでも解決できないで成長の早い(軽
 くて柔らかい)木を主材に、硬い木を表面だけに貼るという楽器を売り出す
 様になりました。 http://yamaha.jp/product/guitars-basses/el-guitars/
 rgxa2_white_aircraft_gray/

  環境視点で「成長の早い木を使って森林資源保護」というニュースリリー
 スを出していましたが、そんな事を売り出し文句にしたら売れないので、
 製品概要のWebページでは「軽くて弾きやすい」とだけ言っています。

  「軽くて節電にもなる」と言いながら「安全性が犠牲になっていた」電車
 の車両の様なものでしょうか? 難しいものです。

  では、239号。  


★環境豆知識−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

  地上ばかりでなく、上空数百〜数万kmのところでも環境問題が発生して
 いるというお話しをしています。将来宇宙利用が出来なくなってしまうケス
 ラーシンドロームの問題を説明して、人工衛星の多くは偵察衛星(軍事衛星)
 で、それらは原子炉を積んでいるというところまでお話ししています。
 今回は最後までお話し致しましょう。


  偵察衛星は、利用目的のために低い軌道を飛びます。ですからカバー出来
 る範囲が狭く、地球上の全部をカバーしようとすると多くの衛星を飛ばして
 おく必要があります。低い軌道を飛んでいる衛星は、空気や地球の重力の
 影響を大きく受けるので寿命が短く、2年ほどで姿勢制御の燃料が尽きて
 しまいますからどんどん打ち上げなければなりません。

  その様な事情で、米ロの人工衛星が他国の衛星と較べて突出して多いわけ
 ですね。(236号:バックナンバーは豆知識INDEXより:
              http://www.kiriishi.net/14001/mame.htm)

  高度200kmという人口衛星としては低高度を飛んでいるの軍事衛星までも、
 寿命が尽きた後に高高度へ移動することはあまりないのだろうと思っていた
 のですが、先月高度約800kmで衝突した片方は退役したロシアの偵察衛星で
 した。200kmから上昇している途中で燃料が切れていたのかもしれません。
 すると、低軌道衛星でも、寿命を終えたら静止軌道(36000km)の外へ移動する
 のがかなり当たり前なのだろうという事になって来ます。

  寿命が尽きた偵察衛星を、高高度へ移動させるのには何か特別な理由が
 ある可能性があります。積んでいる『原子炉』です。原子炉は当然頑丈に
 作ってあるため、衛星を大気圏に突入させても簡単には燃え尽きないのです。

  1978年に墜落したソ連の偵察衛星コスモス954号では、原子炉がカナダに
 落ちましたが、回収・除染に1400万カナダドルがかかったとの事です。実際
 にソ連政府も300万カナダドルを支払っています。

  今回衝突した衛星はコスモス2251号。軍事衛星の2251番目という事で
 しょう。そんなにたくさん原子炉衛星があって全部大気圏に再突入させて
 いると、時々失敗もする事でしょう。その度に放射能汚染事故が起こって
 いたのでは、人間が住むところがなくなってしまいますし、米ロが支払う
 補償額もとんでもない事になってしまいます。また原子炉が燃え尽きても、
 核燃料がこの世からなくなってしまうわけではありません。地球全体に薄く
 拡がってしまうのではないでしょうか? 数機の原子炉ならば影響は小さい
 ですが、何千機もあったのでは核実験を禁止した意味がなくなってしまい、
 地球全体が放射能汚染されてしまいます。

  しかし、あと100年のうちには高度1000km帯は通り抜けられなくなって
 しまう可能性があるわけです。また、高度200km帯もケスラーシンドローム
 状態に陥ってしまうかもしれません。

  だからと言って、米ロが偵察衛星を使わなくなる事があるでしょうか?
 「将来に問題が起こることがわかっていてもやめられない」年金行政の様な
 状態になっていると思われます。


 先月の人工衛星衝突で見えてきた、100年以内に地球に起きそうな心配は
 下の通りです。

  ★高度700〜1000km帯で人工衛星などによる宇宙利用が出来なくなる。
  ★その外への人工衛星、ロケットの通り抜けが出来なくなる。
  ★宇宙からの放射能汚染の危険が増す。


☆本題のISO14001解説−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

4.2 環境方針

▼環境方針というもの
 会社は、環境方針を定めて下さい。”会社の”方針であるために、制定者は
社長さんでなければなりません。もちろん文書にされて初めて、「制定された」
とみなされます。
 【解説】環境方針は、改訂される事があります。むしろ5年も経ったら少し
  くらい変更がある方が健全でしょう。”文書”であるからには、改訂され
  たときに旧版と区別をするために、制定日又は版数が記載されているべき
  です。

 環境方針は、「ぶちあげるだけぶちあげておいて、あとは放ったらかし」に
なるようなものではいけません。また、「いつの日か達成したいけれども、
今は取りかかれもしない理想」でもいけません(日本国内の『方針』にはあり
がちですが・・)。宣言した事は、「宣言を基にした環境目的・環境目標を
定める」、「定めた目的・目標が達成されたら次の目的・目標を定める」と
いうようにするなど、方針の通りの環境マネジメント活動を行って下さい。


▼環境方針の作り方
 環境方針を作成するときには、会社の活動・規模その他にふさわしくなる
ようにして下さい。
 【解説】全然異なる活動をしている会社の環境方針でも全然おかしくない
  ようなものは、よろしくありません。

 環境方針中には、「汚染の予防」、「継続的改善」に関する決意を宣言して
おいて下さい。
 【解説】JIS訳では”commitment(コミットメント)”をそのままカタカナに
  していて、意味がわかりにくいですが、「決意」、「不退転の決意」、
  「宣誓」、「公約」という強い意志をもった表明に使われます。丁度言い
  換えられる日本語がないので、困ってカタカナに訳したと思われます。
   「意志決定(decision)」に近い意味と理解してだいたい差し支えありま
  せんが、常にもっと強い意味で使われています。

 環境方針中には、「会社(の環境側面)に適用される環境関係法律(条例含む)
はもちろんのこと、協定などの外部との合意事項は遵守する」旨の決意も宣言
しておいて下さい。
 【解説】もちろん、第2段にあるように表明してしまったら実行しなければ
  なりませんから、「環境法などは守る」ことになります。上の段落も同様
  に「汚染は予防する」「継続的改善は行う」ことになります。


▼環境方針の取り扱い方
 方針に基づいた環境マネジメント活動が行われるためには、環境方針は全社
員によく知らされていなければなりません。尚、ここで言っている”全社員”
には、会社に属しているかどうかという事にはこだわらずに、派遣社員、嘱託
社員の様な人までを含めて下さい。
 【解説】全従業員に周知されるためには、ある程度シンプルなものである
  必要があるでしょう。

 環境方針は、希望する誰もが入手可能な様にしておいて下さい。
 【解説】よく、環境方針中に「一般の人が入手可能にします」と書いてある
  割には、その会社の受付で「御社の環境方針のコピーを頂けますか?」と
  言っても「???」とされたりします。
   それではいけないのであって、環境方針中に宣言なんてしていなくても
  良いから、普通に考えられる請求方法で請求したら、誰もが遅滞なく入手
  可能にしておく必要があります。
   インターネット上で公開しているだけでは、”誰もが”入手可能とは
  みなされないでしょう。「公表して下さい」とまでは言われていないので、
  積極的に配付する必要まではないでしょう。但し、環境マネジメントシス
  テムは社会の要請に応えるのが本質ですから、「公表」に近い姿が、”ある
  べき姿”です。


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1月末にWebサーバを移転しました。不具合を発見された方はご連絡下さい。


口語訳:ISO14001は「ISOで小難しい言葉を使わない運動」を強く推進して
います。
口語訳:ISO14001は、ISO14001の口語日本語訳です。JIS Q 14001の口語訳では
ありません。
口語訳:ISO14001は、うちわ(社内など)で利用頂いて結構ですが、印刷物・Web
などの多数へ配布する媒体に無断で引用するのはご遠慮下さい。
尚「環境豆知識」は、無断でない限り、かなり広範囲に許諾するつもりです。

ご質問、ご意見、ご相談、原子力発電撤退は大歓迎です。


他の項目の解説は:  http://www.kiriishi.net/14001/top.htm

バックナンバーは:  環境豆知識インデックスからご利用下さい
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○発行 マネジメント改善研究所
○編集 切石 庄之介
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