2009/03/02
口語訳ISO14001 with環境豆知識 ~4.1 一般-適用範囲
No.238 09.03.02 ▲▼△▽▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼ 口語訳:ISO14001(最新版) with 環境豆知識 ▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼△▽▲▼ もう3月になってしまいました。そろそろカニも禁漁になってしまいます。 さて、佐渡で新種のカエルが発見されていました(珍しいカエルが新種と確認 されていました)。「未開地」がほとんどなくなってしまった日本で、セキツ イ動物の新種が発見されるのはとても珍しい事です。 ところが、先頃放鳥されたトキはこの時期カエル、イモリなどを主なエサ にしています。この新種カエルもトキに食べられてしまっているのだという 事です。 トキを再捕獲するわけにも、「食べるな」と教えるわけにも行きません。 まぁ、トキが自然に暮らしていた数十年前にも新種カエルはそこに居たと 思われますので、当時は共存していた事になります。新種カエルには、トキ に多少食べられても絶滅しないくらいに頑張って頂きたいものです。 そんなトキや新種カエルの生活を脅かしているのが、開発や気候変動だと 言う事になるのですね。 では、238号。 ★環境豆知識−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− マスコミがこんなに早く忘れてしまうとは思いませんでしたので、丁寧に 解説を始めた人工衛星衝突問題ですが、すっかり話題遅れになってしまって います。ともかく、どんどん宇宙ゴミが増えているというところまで話が 済みました。(バックナンバーは、豆知識INDEXから: http://www.kiriishi.net/14001/mame.htm) 1970年代から「宇宙ゴミ同志の衝突でどんどん宇宙ゴミが増えて、また 衝突確率もどんどん上がるので、21世紀中に宇宙空間は宇宙ゴミで埋め 尽くされてしまう」という話は、NASAのケスラー氏によって提唱されて 来ました。今では「ケスラーシンドローム」と呼ばれています。 1990年代までのシミュレーションによれば、特に宇宙ゴミが投入されな くても、高度1000km付近では既にケスラーシンドローム状態になってるの ではないかと言われています。おととしの「中国によるミサイルでの人工 衛星破壊」、今回の「人工衛星衝突」の影響で高度700km〜1000kmくらいの 辺りは、もうケスラーシンドローム状態に入ってしまったと考えた方が良い でしょう。 地球から観測可能な10cmサイズの宇宙ゴミは、動いているスピードにも よりますが、宇宙船を完全に破壊してしまう事もあり得るほどの破壊力を 持っています。 つまり今後100年ほどのうちに、この高度では人工衛星による宇宙利用が 出来なくなってしまいます。ロケットなどがこの高度を通過するのも難し くなりますから、ここより高い高度へ人工衛星を打ち上げる事も、地球から 月や惑星の探査に出かけていくことも、宇宙からUFOが地球へやって来る 事も出来なくなってしまいます。 感覚からすると、石油が枯渇するのと似た感じです。しかも、それは今 から徐々に消費されるのではなくて、「既に消費されてしまっていて、今 から全然人工衛星を打ち上げなくても、徐々にこの空間が利用できなくなっ てしまう」と予想されるのです。 地球上の事ではありませんが、環境問題と同じ構造を抱えていますね。 地球上に住む事になる我々の子孫が困る問題だと捉えれば、環境問題の一種 だと言えるでしょう。 今から、ケスラーシンドローム状態突入を回避する為には、1万個とも 2万個とも言われる10cm以上サイズの宇宙ゴミを全部地球に持って帰るか、 地球の重力圏の外へはじき出さなければなりませんが、その方法は今のとこ ろありません。またたとえそれが出来たとしても、10cmより小さいサイズの ゴミも問題がないわけではありません。 ところで、現在最も多い人工衛星の種類(利用用途)は偵察衛星です。 言い換えれば軍事衛星です。偵察衛星ですから細かく地球を観察したいの で、高解像度カメラを積んで低い軌道を飛びます。人工衛星として成立する ギリギリの低さである200kmくらいを飛びます。 高解像度カメラを動かすためには、高出力の電力が要ります。また、高度 200kmなんて低いところで太陽電池パネルを広げると、大きな空気抵抗が発生 してしまいますので衛星の寿命が短くなってしまいます。ですから、原子力 電池(=原子炉)を積んでいます。 つづく ☆本題のISO14001解説−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 4.1 一般的要求事項 会社は、ISO14001に沿って環境マネジメントシステムを作り上げて、必要な 部分については文書に書いて、運用・改善を図り続けて下さい。また、どの様 にISO14001を満たす様にするのかは決めておいて下さい。 会社は、環境マネジメントシステムで決めたとおりの事を行う範囲(適用範 囲)は文書に書いて定めておいて下さい。 【解説】ISO14001の認証を受けようとする会社が、ISO14001に合った環境 マネジメントシステムを作り上げ・運用しないわけがありません。また 制度上、認証範囲は定められて出されます。 ですからこの項目は、実質何も書いていないのと大差ありません。但し、 「どの様に・・満たすのか決めておく」という事ですから、偶然結果的に 満たされていただけではダメという事になります。ちゃんと考えをもって、 ISO14001に書いてあるとおりになるようにしておかなければなりません。 環境マネジメントシステムの適用範囲は、「環境マニュアル」を作成 するなら、そこに書いておくのが良いでしょう。 尚、初期の改訂原案では、「理屈的におかしくない様にISO14001への 適用範囲をハッキリと決めておいて下さい。」と書かれていました。紆余 曲折の末、結局盛り込まれなかったのですが、これがISO14001が期待して いる環境マネジメントシステムです。 【理屈的におかしくない様に】 改訂途中の原案では、”合理的な境界線に基づいた”環境マネジメント システムの適用範囲を定める旨追記されていました。また、改訂の目玉的 要素でした。 意図は、「カフェテリア認証(別注1)」や「チェリーピック(さくらんぼ 詰み)認証(別注2)」の撲滅をしたいという事です。ですから、その様な事 にならない様な適用範囲を”普通に”決めておけば、別に問題は発生しませ ん。 「本質から離れた、おかしな事をするな。」という事ですから、善意の マネジメントシステム構築者には関係ありません。 別注1:カフェテリア認証:社員食堂の様な実業務とかけ離れた部分だけ 認証をとって、さも全社に認証があるかの様に見せかける行為(スーパー マーケットが、本社だけ認証をとる行為や、市役所が本庁だけ認証をとっ てゴミ焼却場や庁外での指導/取締活動を除外する行為も該当すると筆者 は思っています) 別注2:チェリーピック認証:自分に都合の悪いところだけを、不自然に 適用範囲から外したり、都合の良いところだけを適用範囲にする行為(有 害物を使うメッキ工程や危険物を使う塗装工程など、本来他の工程より も厳しく環境マネジメントしなければならないハズの部分を、管理が 難しいからなどという反社会的な理由で、又は社会的に正当な理由なく 適用範囲から外す様な行為) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1月末にWebサーバを移転しました。不具合を発見された方はご連絡下さい。 口語訳:ISO14001は「ISOで小難しい言葉を使わない運動」を強く推進して います。 口語訳:ISO14001は、ISO14001の口語日本語訳です。JIS Q 14001の口語訳では ありません。 口語訳:ISO14001は、うちわ(社内など)で利用頂いて結構ですが、印刷物・Web などの多数へ配布する媒体に無断で引用するのはご遠慮下さい。 尚「環境豆知識」は、無断でない限り、かなり広範囲に許諾するつもりです。 ご質問、ご意見、ご相談、原子力発電撤退は大歓迎です。 他の項目の解説は: http://www.kiriishi.net/14001/top.htm バックナンバーは: 環境豆知識インデックスからご利用下さい 環境豆知識インデックスは: http://www.kiriishi.net/14001/mame.htm マネジメント改善研究所ホームページ: http://www.kiriishi.net/ メールマガジンの登録・解除は: http://www.kiriishi.net/14001/mag2.htm 情報セキュリティ版メルマガは http://www.kiriishi.net/7799/mag2.htm ご意見、ご感想、ご質問は: info3@kiriishi.net ○発行 マネジメント改善研究所 ○編集 切石 庄之介 Copyright マネジメント改善研究所 マネジメント改善研究所は、石川県金沢市にあります。 春一番で電車が止まらない限り、土日祝日を問わず編集人自ら全国に出張可能です。 ここまで



