2009/02/02
口語訳ISO14001 with環境豆知識 ~用語3.6環境側面
No.234 09.02.02 ▲▼△▽▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼ 口語訳:ISO14001(最新版) with 環境豆知識 ▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼△▽▲▼ 予定より1ヶ月遅れて、当方のインターネットサーバの乗り換えが済みま した。昨日午前中は、Webページが見られなくなってしまうというトラブル もあったのですが、一応解決済みです。 元のページは全部移転できていると思いますが、異常がありましたらご連 絡頂けると幸いです。 メールについても同時にサーバを移転しました。少なくとも受信は問題 ないのですが、発信はUNIコードでないとうまく行きません。受信環境によっ ては読めない形式ですので、何とかJISコードで送れるように設定をいじくり たいと思います。 では、234号。 ★環境豆知識−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 昨晩から浅間山が噴火しています。気象庁は昨日昼から警戒レベルを引き 上げていましたが、噴火の前に警戒レベルを上げる事に成功したのはこれが 初めてなのだそうです。良かったですね。 火山といえば、日本は火山大国です。ですから「地熱」という、使っても なくならないエネルギーが豊富にあり、埋蔵量はアメリカ、インドネシアに 次ぐ規模で7000万kWもあると言われます(現在の原発、石炭火発を合わせた 分に匹敵する量)。これは、資源が乏しい日本にとってはとても明るい材料で す。 現にアメリカでも、地震の起きる事があるカリフォルニア周辺に原発は 作っていません。逆に、カリフォルニア周辺には地熱発電所を配置していま す。日本は全土で地震が多いのですから、原発から脱却して地熱利用を進め るべきだと思われます。 ところが、日本では全国に地熱発電所はたったの15基(自家発電用が他 に3基)、発電量で約54万KWhしかなく、全部で大型原発の0.5基分でしか ありません。さらにこの20年間新設されていない有様です。これは、地熱 利用に対する障害が大きい事によるものだろうと思われます。 まず、地熱利用の適地が国立公園内である事が多い為です。国立公園内で の開発行為は原則行われない事になっています。しかし、観光や道路工事の 為に特例が頻繁に適用されている事を見れば、地熱開発を国策にしてしまえ ば、簡単に解決される問題です。自然保護も大切なのですが、原発や火発を 廃止出来るなら地球全体を考えて、特別保護区のそば以外では認める方向で 緩和するべきでしょう。 次に、近くの温泉への影響が心配されて反対されてしまう点です。これに ついては、ニュージーランドで温水を汲み上げ放しにして泉源が涸れてしま った事例を除けば、世界で実際に問題が起きた事はありません。地熱発電で は、蒸気や熱水を元の地下に戻すのが常識ですから大丈夫でしょう。さすが に、草津や熱海などの大温泉街の近くで地熱開発するのは恐いですが、そこ までの規模でないなら温泉街が近くにあっても、補償してしまえば済みます。 原発で周囲の住民、漁民、市町村に支払っているお金を考えれば、断然少な くて済むでしょう。 実はもう一つ大きな問題があって、発電コストが結構かかるのです。NEDO によれば、1kWhあたり8.3円になって来ていますが、6円弱と計算されている 原発、5〜6円と計算されている石炭火発と比べると少々コスト高になりま す。しかも、これは埋蔵エネルギーの7000万kWの1/3ほどしかない「対流 型」という地熱を利用した場合のコストです。暖かい地面のエネルギーを 利用する「高温岩体型」という地熱を利用しようとすると、深い穴を掘らな ければなりませんので、コストは9円強になると見られます。 *「対流型地熱」=数百mほど穴を掘って、吹き出る熱水や蒸気のエネル ギーを利用するタイプ。現在実用化されている地熱エネルギーは全部 こちら。 しかし地球環境を考えれば、石炭火発を続けていくという選択肢はないと 思うべきでしょう。また再三お伝えしていますが、原発の発電コストの算出 根拠のうち原子炉解体処理費用はとても低く見積もられています。ついでに、 原発は保険なしに近い状態で動いています。事故が起きても、支払額が最大 1600億円の保険にしか加入していないのです。ちなみにチェルノブイリでは、 周辺1万平方kmは恒久的に立入禁止になっています。それだけの土地を買収 するだけで、1600億円では全然足りませんね。人的補償にも全く不十分で しょう。多分、数百倍かかります。廃炉の解体費用を正しく見積もって、 まともに保険をかけると、20円/kWhは超えてしまうのではないでしょうかね。 もっと、地熱エネルギーに期待しましょう。 ☆本題のISO14001解説−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 用語 3.6 環境側面 会社の活動(や製品、サービス)から発生するもので、環境の変化(つまり ”環境影響”)の原因となるものを指します。 ”環境の変化の原因となるかもしれないもの”も同様に環境側面です。 感覚的には、会社と環境との境界線(下記)を越えるモノやエネルギーの 出入りで、「〜の消費」、「〜の排出」という様な表現で表されるものがほと んどです。 難しい言い方が許されるなら、環境とのインプット・アウトプット、あるい はインターフェースと呼ばれるでしょう。 具体例: 会社の活動 環境側面 環境の変化(環境影響) 車で移動 → 排ガスの排出 → 空気が汚くなる → 燃料の消費 → 石油埋蔵量が減少する → 騒音の発生 → うるさくなる 筆者がこのサイトを運営することで、環境マネジメントに関する理解を深め て下さる方がいらっしゃればそれによって、環境はよくなるかもしれません。 そうすれば「読んだ人の理解が深まる」は、”環境側面”ということになるで しょう。 注意事項 ”環境側面”は、今、現にあるものだけでなく、時々から数年に1回しか 発生しないもの、事故でも起こらない限り発生しないがその様な場合には発生 するもの、将来発生することが予想されるもの、までを含めて”環境側面”で す。つまり、流出事故が起きたときになどにドバッと「排出してしまう可能性」、 ドバッと「消費してしまう可能性」なども環境側面として忘れてはならない ものです。 規格文にある『環境と相互に作用する”可能性のある”』と言った らここまでを考えなければなりません。 「騒音の発生」「理解が深まる」「・・の可能性」などの様に、「〜の消費」 「〜の排出」と表現できないものもありますが、可能なら「消費」「排出」で 表現する様にして下さい。特に「消費」を「使用」と言い換えてしまうと、 「かなづちの使用」「スパナの使用」などのように、すり減ったりしないもの まで挙げてしまい混乱している例があります。また、「排出」を「発生」と 言い換えてしまい、「ゴミの発生」としてしまって、「今まで捨てていたもの を、社内で利用した場合どうなるんだ!」という様な混乱を起こしたりして しまいます。(音の場合は、「音の排出」とは言わないので仕方ない。) 会社と環境との境界線: 会社と”会社をとりまいているもの”の境界線ですから、 例外はありますが、 『会社の敷地境界線、地面、上空数メートル、に囲まれた空間』と理解すれ ば良いでしょう。 〜〜 ところで 〜〜 ”環境側面(Environmental Aspect)”という用語がこの世にあるだけで十分 にややこしいのに、なぜ、”環境影響(Environmental Impact)”と区別まで する必要があると思いますか? 実際に、ISO14001の元になったイギリス規格 (BS7750)では、”環境影響(- Effect)という用語しか使っていませんでしたし、 欧州規格(EMAS)でも”環境問題(- Problem)”という用語しか使っておらず、 それぞれ一つづつです。 筆者が考えるに、”環境側面”は取組(改善や管理)の対象になりますが、 ”環境影響”は取組対象にならないので、紛らわしい要素を区別しようという ことなのではないかと思います。自社が排ガスを排出して、空気が汚れたと しても、屋上に巨大な空気清浄機を取り付けて環境影響を改善しようとするの はあり得ないですね。普通は、自社から排出される排ガスの質や量を改善しま す。 同じ様に、”環境側面”の量は把握が出来ますが、”環境影響”の量は把握 が難しいものが多いです。排ガス−大気汚染ぐらいなら大差ありませんが、 環境教育をするときに使うテキストの印刷を考えてみて下さい。内部監査員を 養成するくらいの時には、一人分200ページにもなったりしますが、数える事は 可能ですし、受講者数を掛ければ小学生でも計算できます。しかし、その環境 影響の”森林が減少する”というのはどうでしょう?数千枚の紙を消費すると、 森林が何平方m減少?、何本の木が?枝が?・・・・ しかも、使った紙の再生原料率は何パーセント?要らなくなったら、ゴミに 出しますか?ちり紙交換に出しますか?・・・・・・・・もう把握できません。 つまりは、「環境側面は会社のもの」なのです。だから量も把握可能だし、 取組の対象とすることが出来るのです。それに対して「環境影響は環境のもの」 なのです。会社の周りの空気が汚れているのは、自社の煙突から排出された分 ばかりではありません。ですから、量の把握が困難だったり、取組にするのが 現実的でなかったりするのです。この両者の違いを正しく把握することが、 マネジメントシステムをスッキリ構築するポイントとなってくるのは間違いな いでしょう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− マネジメント改善研究所では、1月末にWebサーバ、メールサーバの移転を 行いました。何か不具合を発見された方は、ご連絡いただけると幸いです。 口語訳:ISO14001は「ISOで小難しい言葉を使わない運動」を強く推進して います。 口語訳:ISO14001は、ISO14001の口語日本語訳です。JIS Q 14001の口語訳では ありません。 口語訳:ISO14001は、うちわ(社内など)で利用頂いて結構ですが、印刷物・Web などの多数へ配布する媒体に無断で引用するのはご遠慮下さい。 尚「環境豆知識」は、無断でない限り、かなり広範囲に許諾するつもりです。 ご質問、ご意見、ご相談、原子力発電撤退は大歓迎です。 他の項目の解説は: http://www.kiriishi.net/14001/top.htm バックナンバーは: 環境豆知識インデックスからご利用下さい 環境豆知識インデックスは: http://www.kiriishi.net/14001/mame.htm マネジメント改善研究所ホームページ: http://www.kiriishi.net/ メールマガジンの登録・解除は: http://www.kiriishi.net/14001/mag2.htm 情報セキュリティ版メルマガは http://www.kiriishi.net/7799/mag2.htm ご意見、ご感想、ご質問は: info3@kiriishi.net ○発行 マネジメント改善研究所 ○編集 切石 庄之介 Copyright マネジメント改善研究所 マネジメント改善研究所は、石川県金沢市にあります。 雷で電車が止まらない限り、土日祝日を問わず編集人自ら全国に出張可能です。 ここまで



