髪と体の健康
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〜髪と肌の美容健康法〜 第10号 2004/12/10
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(はじめに)
前号から連載を開始した「髪にまつわる手記」第二回の原稿が少し遅れそうな
ので、今回はつなぎの「よもやま話」をしたいと思います。投稿していただい
た方の手記の理解の助けにもなれば幸いです。しばらくお付き合いください。
●質問箱
Q、わたしはお寿司が好きで、ランチには回転寿司によく通っています。以前
のメルマガを拝見して少し心配になりました。しかしあるテレビ番組を見てい
ましたら、ピンクサーモンのにぎり寿司がものすごい人気だそうです。なんで
もピンクサーモンに含まれる赤色色素のアスタキサンチンは最後の抗酸化物質
といわれるほど強力に活性酸素を抑えてくれるそうです。サケが命がけで川登
りするエネルギー源にもなっているとか。女性には嬉しいことに、老化や習慣
病予防だけでなく、お肌のシミやシワにもよいそうです。マグロは控えめにし
て、サーモンのにぎり寿司をたくさん食べようと思いますが、どうでしょうか?
A、アスタキサンチンは熱に弱く生で摂った方がよいということで、今やピン
クサーモンは回転寿司の人気メニューのトップになっているそうですね。白髪
やシミ、シワは活性酸素が原因といわれているので、最強の抗酸化物質といわ
れるアスタキサンチンをたくさん摂りたいお気持ちはわかります。しかし生の
魚は肉より腐敗発酵菌(毒素)が早く発生しやすいので、食中毒には気をつけ
ましょう。特に腸の弱い人は多食によって腸が汚れ、抗酸化作用よりも免疫作
用の低下になることがあります。お寿司のバイキングや食べ放題でひどい下痢
になることもあります。お寿司を食べた後は、抗菌作用や整腸作用のある後発
酵茶、納豆酵素や乳酸菌生産物質を摂ると腸が楽になるだけでなく、腸そのも
のが元気になります。お寿司もたまにはいいですが、抗酸化物質は植物性のも
のを多く摂るようにしましょう。(第7号「快腸が美肌・美髪のカギ」参照)
●性愛と毛髪
♪命短し 恋せよ 乙女 その黒髪 色あせぬうちに♪(替え歌)
以前お年寄り達に、「もし青春時代に戻れるとしたら何を一番したいですか?」
というアンケートを実施したところ、男女とも圧倒的に「恋がしたい」という
回答が数多く返ってきたそうです。付け加えると女性のほうが「恋がしたい」
という割合が高かったそうですが。
性愛によって人は誕生し、今の高齢化時代では「老いらくの恋」も珍しくなく
なってきているし、愛は人間の一生を貫く根元的な生きる意志(力)なのでし
ょう。今回はこの性愛と毛髪との関係を中心にお話したいと思います。
健康な人は思春期になると髪の成長が早まり、異性をひきつけるセックスアピ
ールにもなります。陰毛も生えそろい、生殖能力が身につきます。男女とも色
気づく年頃になると、髪のオシャレに気を使い出すのは、髪と性が密接に関係
しているからでしょう。漢方的な見方からすると、髪の生育と生殖はともに腎
のエネルギーの発動によってなされます。といっても思春期は身体の成長(性
の目覚め)に、こころが追いつかないので、悩みも出やすくなりますが。
男子は夢精を経験しマスターベーションも覚える時期ですが、夢精や自慰で放
出される精液は、腎のエネルギーの一部なのです。思春期のマスターベーショ
ンはごく自然な行為なので医者などは、害がなくむしろ成長段階では必要だと
言う人もいます。
しかし過度のマスターベーションは腎のエネルギーの消耗につながり、白髪の
原因にもなります。瞬間的に頭にカーっと血が昇るような行為は髪によくない
のです。またカレーライス、ニンニク、わさび、激辛食品などを長期間食べ続
けるのも確実に髪を白くします。刺激を求めやすい若者は飲食物でも刺激のあ
る辛い食品を好む傾向があります。また若者でなくても今年のような猛暑では
食欲が落ちるので辛い食品で食欲をそそろうとする傾向もあります。しかし頭
にカーっと血が昇るのはマスターベーションのほうが強烈なので若白髪になり
やすいのです。
さらに思春期はこころの成長が遅れ気味なのでマスターベーションのしすぎに
より罪悪感をいだいたり、自己嫌悪におちいると、それがストレスのもとにも
なります。受験期の頭の使いすぎが重なると白髪も増えてしまうことでしょう。
さて思春期の恋愛はどうだったでしょうか? ずーっと頭の中に思い描いてき
た理想のタイプの女性に偶然にも出会ったことで一気に頭にカーっと血が昇り、
のぼせ上がった経験のある男性はいませんか? 恋愛経験も浅いので、のぼせ
上がったような状態のままでは一方的な想いで終わることが多く、たとえ想い
が通じたとしてもこのような恋はうまく運ばなかったことでしょう。自分のも
にしたい、結婚したい、といった現実的な考え、またそこから発生する打算な
ど微塵(みじん)も入ってこない、ただただ純粋に惚れてしまった二十歳前の
男性はいわば頭の中、空想の世界で恋しているともいえます。頭にくる恋愛と
もいえます。
街角で一瞬すれ違っただけの女性に恋心を抱き、それがしばらく永遠の憧れの
女性になってしまうのも二十歳前後の「頭にくる恋愛」の一種でしょう。頭に
くる恋愛の時期が過ぎると、今度は惚れたという純粋な感情以外に、現実的な
打算も入ってくるので、上気した「気」が少しずつ下がってきて、「胸算用」
するように心の中である程度計算するような落ち着いた恋愛が始まります。そ
の「胸」からさらにヘソ下三寸の「丹田」にまで「気」が降りてくると、丹田
にエネルギーが充実し、性愛を伴う大人の恋愛が上手にできるようになります。
「頭にくる恋愛」は男性に多いのですが、女性はどうでしょうか? 女性の初
恋は「胸キュン!」になるというように、身体が発達しかける幼少期に多く、
大人になると退化してしまう「胸腺」にくる恋愛の始まりでしょう。もし「胸
キュン」の「胸にくる恋愛」をいつまでたっても繰り返すようでしたら、大人
になりきれず身体が未成熟のままの可能性もあります。女性は生理が始まり、
成熟とともに「丹田」ならぬ「子宮」で物事を感じるようになるので、恋愛感
情も子宮から発動することが多くなるのではないでしょうか。
男性は頭にくるだけの恋愛を繰り返すと、過度のマスターベーションや辛い食
品の嗜好と同じように白髪になってしまうかもしれません。思春期特有ののぼ
せ上がるような恋愛だけではなく、「丹田」に気=エネルギーが充満した普通
の大人の恋愛関係でも、どちらかと言えば男性の方はエネルギーを消耗しやす
いのに、逆に女性は恋すると髪も肌もイキイキ輝いてくるのは自然の摂理なの
でしょうか? 恋愛に関しては男性はしょせん女性の引き立て役で、女性にと
っては消耗品にすぎないのでしょうか? もちろん男性でもたとえば中年を過
ぎてから、人生を変えてしまうような恋に陥り、若返ることもあるでしょうが、
恋する女性の輝きには及ばないでしょう。
今は少ないと思いますが、女性は失恋すると髪を切るといいます。「髪は女の
命」なので、もし命がけの真剣な恋愛であったのら、それが破れた暁には自分
の命である髪を切ってしまうのかもしれません。恋愛中の髪はいつも以上にツ
ヤがあったのに、恋を失ったとたんに髪の色ツヤも一気に失うこともあるでし
ょう。かたや仕事が命であるような男性は職を奪われると(リストラされると)
髪の色も奪われるかもしれません。また性愛の生き地獄を嫌というほど味わっ
た女性は、愛欲にまみれた世俗との縁を断ちきるために、剃髪(ていはつ)し、
仏門に入り尼さんになる人もいたでしょう。髪は命であり、性のシンボルでも
あるのでしょう。男性では反対にスキンヘッドでセックスアピールになってい
る人も中にはいますが。
女子の思春期はどうでしょうか? 生理が始まると子供を産むという任務に向
かって肉体が成熟していきます。自分のからだが「産む性」になっていくのに、
こころの成長が追いつかないケースが多いのは男子と同じかもしれません。女
子は小さい時から、いつか自分を連れ去ってくれる素敵な王子様である「白馬
の旗手」を心のどこかで待ち望んでいるといいますが、この時期の女子の多く
は次に、アイドルの「追っかけ」のような仮想恋愛に熱中するようになります。
生身(なまみ)の男性ではない、いわば架空ともいえる理想の男性像に恋して
いるようなものです。実るはずもないのですが、恋愛あるいは性愛の予行練習
にはなっているでしょう。
40歳以上になったオバ様たちも今ではヨン様にはまっています。『冬のソナ
タ』の純愛ドラマに夢中になり、また主演男優ペ・ヨンジュンに一目会うだけ
の「追っかけ」も敢行しています。少女時代の仮想恋愛とは意味合いが違いま
すが、恋人に会いに行く時のようなトキメキ、ウキウキ気分や、目の前にした
時のドキドキ感は同じで、脳内ではドーパミンという「快感物質」が分泌され
るのでしょう。単調な主婦の日常生活を忘れ、ときめくことは、たとえ一時で
もそんな単調な日常からの解放になっているのでしょう。ドーパミンを出すこ
とで活力を得て、再び日常に戻り単調な主婦業をこなそうとするのでしょう。
一方、自己を抑え仕事に明け暮れしていている中高年の男性はドーパミンを出
す暇もないし、そんなことに考え及ぶこともないでしょう。大の男が「追っか
け」をおおっぴらにしていたのでは世間の目から批判されかねないし、男性は
したくてもできないし、もしやるとなるとテレビやブロマイド上の若いアイド
ル歌手にコッソリ声援を送るのがいいところではないでしょうか。しかし大半
の男性は、分別のある中高年のご婦人方のヨン様への狂騒ぶりにはあきれてい
ることでしょう。この点では、人生を楽しむ一環として、おおっぴらに「追っ
かけ」ができるオバ様たちのほうが、本能的に自己を解放する術(すべ)、生
きる智慧を授かっているのかもしれません。
恋愛で若返る点では男性は分が悪いかもしれませんが、女性は生理・出産・育
児・閉経という大仕事で男性より早く腎のエネルギーを消耗しやすく、この時
期に髪や肌のお手入れやからだの養生をきちんとしていかないと髪肌を悪くし
たり、子宮筋腫や卵巣ガンなどの婦人病にかかりやすくなります。しかし女性
の強みは、男性の多くが「勝ち組み」で生き残るための仕事一辺倒で心身とも
に疲れていたり、サービス残業、住宅や教育ローンにあえいでいる男性より、
日常を忘れるくらいトキメキたい願望が強く、ドーパミンが出やすく髪肌も若
返る可能性が大きいことでしょうか。
一方男性の中には、ハゲはガンにかかりにくい、あるいは精力絶倫だ、と強が
りを言う人もいるかもしれません。髪の生育にかかわる腎のエネルギーや血液
が、髪に向かわず、ガン予防や体の元気に向かったり、セックスに集中するか
らだともいえます。逆にガンや生活習慣病になったり、セックス過多が続くと、
そこに血液が奪われ、髪に栄養が届かず、健康な髪も白くなったり抜けたりし
ます。
話は変わりますが、小説や映画の中には男女ともに一気に高見へ駆けあがるよ
うな恋愛もあります。双方恋い焦がれていたにもかかわらず何らかの障害でず
っと結ばれずにいた二人が、障害が取れた途端、堰(せき)を切ったように燃
え上がり、のぼりつめたような交わりをしたとします。この一時に燃え尽きる
ような命がけの性愛なので、その交合の瞬間は生命が最も輝くときでもあり、
お互い最高の髪肌の美を手に入れられることでもあるでしょう。
いわば一生分の腎のエネルギーをこの一時に使い果たしてしまうくらい、最高
に生命と髪肌が輝き、もし現実にそんな究極の恋愛があるとすれば、最高の性
愛に殉じた後は、のぼりつめたままで死ぬか、抜け殻のように一気に老いてし
まうしかないのかもしれません。
たとえば『失楽園』のように性愛で男女がのぼりつめたまま命を絶つ姿は、ぬ
るま湯のような日常生活にどっぷり漬かっている人から見れば眉をひそめる行
為に映るかもしれませんが、心の片隅で、命を燃焼させるような性愛にチョッ
ピリ憧れを抱く気持ちはありませんか? 平平凡凡に過ぎていく人生がハッキ
リ目に見えている人は、心のどこかで、燃え尽きる恋愛に憧れを持つのかもし
れません。
また恋愛中の女性の命の輝きを限りなく賛美したある映画監督の作品では、究
極の恋愛で命を燃やした後に、女性は別な男性と平凡な日常生活に生きていく
決意をし、一方男性はいつまでもその女性の幻影を追い求め、ある日、急に老
けこんだわが身に愕然といていました。命がけの恋をする女性は強く美しい、
一方男性は弱く女々しい、という監督のメッセージが聞こえてきそうですが、
男女とも、たとえ生涯に消えぬ心の痛みが残ろうと、命がけの恋愛をした男女
に温かい視線を投げかけているようでもありました。
しかし普通は平凡な恋愛なり性愛の行為を繰り返していくことで、人は徐々に
腎のエネルギーを使っていき、ゆるやかなカーブを描きながらゆっくり老いて
いき、髪も白くなり抜けていきます。
年齢を重ねるにしたがって腎のエネルギーは衰退していき、生殖能力や精力も
減退していくのは自然の摂理ですが、人はいつまでも若々しく精力的であるこ
とを願ってきました。できることなら髪や肌の老化も遅くなることを願うこと
でしょう。
髪が健康だった人でも、女性は閉経期から、男性は定年後から急に老けこんで、
一気に白髪になる場合があります。しかし恋愛が髪を若返らせる一つのキッカ
ケになることもあります。閉経後だいぶ年月が過ぎていたにもかかわらず、あ
る異性への恋しい気持ちが昂ぶって、チョロチョロと泉が湧くように生理が始
まった女性がいたといいます。恋愛で生理が再び始まったとは驚きですが、閉
経で枯れた女性ホルモンが分泌し、枯れた髪も潤ってくることもあるかもしれ
ません。
「老いらくの恋」はボケ予防にもなるかもしれませんが、色恋沙汰で厄介な問
題が起きるのも困りものでしょう。しかしいくつになっても「色気」を失わな
い方が髪や肌の美容には一役買うことでしょう。
「恋は盲目」のたとえ通り、恋愛について書き出したら、支離滅裂になってし
まいました。ご勘弁下さいませ。次号はまとまりのある「髪にまつわる手記」
をお願いしたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。
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【編集後記】
年末を迎え、暴飲暴食、深酒、過労、寝不足、ストレスなどが重なると、老化
のもとになる活性酸素は、いやがうえにも暴れまくります。活性酸素の駆除を
心がけましょう。
髪や肌、身体に関するご相談もお受けしています。カウンセリングやアドバイ
スご希望の方、あるいは本誌の内容についてのお問い合わせは→
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