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2004/12/11

★☆AquaInfoメールマガジン     2004/12/11 発行 第20号☆★

★☆AquaInfoメールマガジン     2004/12/11 発行 第20号☆★
   http://aquainfo.fc2web.com/index.html
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今回で20回目の発行になりました。
AquaInfoメールマガジンの購読登録をしていただきましてありがとうございます。


■今回の内容
今回は、微生物の影響から話しを進めます。


前回お話した通り、水槽の水の中には餌や糞、更に魚の体組織の一部 (人間で言えば垢みたいなものです)、
そしてアンモニアなどが蓄積されていきます。

餌や糞などの固形物はやがて細かく砕かれて水の中に溶け込んでいきます。
しかし、餌や糞に含まれていた成分がなくなってしまうわけでは有りません。
ここで登場するのが微生物、中でも特に細菌です。

水の中に溶け込んだ成分には色々なものがありますが、この中にはタンパク質や糖、脂質といった魚の餌となりえるものも
多く残されています。
そして、これらをエネルギー源として増える微生物が存在します。

腐敗細菌やカビと呼ばれる仲間で、人間にもおなじみの微生物です。
前回も少しお話ししましたが、微生物と言うのは生命活動の結果として様々な物質を作り出して利用したり、
要らないものとして排出したりします。

こられらの中には、魚に対して毒として働くものもあります。
また、細菌やカビの一部には魚に感染するものも存在します。で
すから、これらの細菌が異常に増え過ぎた水というのは、魚にとって汚染された水と言えます。



これだけでも問題なのですが、もっと大きな問題があります。

それは、これらの微生物がタンパク質を利用した場合です。
前回お話しした魚の代謝と同じ事になるのですが、微生物がタンパク質を利用するとやはりアンモニアを排出してしまうのです。
しかも、微生物のエネルギー利用効率というのは、魚よりもずっと高いのです。


それがどうしたと思う方も居るかもしれませんが、結構重要なポイントなんです。
つまり、水槽の中に溶け込んで薄まってしまったタンパク質は、魚には利用できませんが微生物は残さず利用してしまいます。

また、魚では食べたタンパク質の全てが利用されるわけではなく、一部は排出されますが、微生物では摂取したタンパク質の殆んど全てを利用してしまいます。
結果として、微生物は、水槽の中のタンパク質を無駄なくアンモニアに変えてしまうのです。

前回の話しとまとめると、魚と微生物の活動によって、水槽の水の中にはどんどんアンモニアが溜まっていくということが分かりました。
このアンモニア、それ自体でも魚にとって極めて有害なもので、ある一定の濃度を超えてしまうと、魚は中毒を起こして死んでしまいます。

また、アンモニアはアルカリ性ですので、水質がアルカリ性に偏っていくことになります。
多くの生物が生きていくのに最適な酸性度は中性ですから、中毒を起こさないレベルに至らなくても、
アンモニアが多い水というのは熱帯魚にとって汚染された水といえるのです。

だんだん、問題がはっきりしてきました。
熱帯魚の飼育に問題となるのは、まず、異常に微生物が増えすぎた水です。
そして、これらの微生物が作り出す代謝物が蓄積された水も問題となります。
中でも、アンモニアの蓄積が大きな問題となるようです。

どうすれば解決できるのでしょうか?
一番確実でポピュラーな方法は、水槽の水を少しずつ交換するというものです。
また、何かの装置を使って水を浄化するという方法もあります。
しかし、これらは手間もお金もかかります。もうちょっと良い方法は無いでしょうか?

よく考えてみると、自然にはそんな装置も、水を換えるヒトも居ません。
でも、魚は死なずに、水の中の環境は巧く保たれています。
つまり自然では、問題となる微生物やアンモニアの増え過ぎを防ぐ仕組みがあるのです!

今回の話しはここまでです。




■次回予告

次回は、水質を維持する仕組みについての話しをしたいと思います。
実は、この仕組みにも微生物の仲間が活躍します。

それでは次回のAquaInfoメールマガジンもよろしくお願いいたします。
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