2008/10/26
ガンジー村通信 vol. 327
■■■ □□□ ■■■ □□□ ■■■ □□□ ■■■ □□□ ■■■ 〜 自衛隊イラク派兵反対ハンスト・リレーマラソン 〜 2004年1月26日以来、本日で1736日目 ≪ ガンジー村通信 2008/10/26 vol. 327 ≫ 本誌HP http://www.h2.dion.ne.jp/~hansuto/ ■■■ □□□ ■■■ □□□ ■■■ □□□ ■■■ □□□ ■■■ ◇======================◇ I N D E X ◇======================◇ 【1】チャルマーズ・ジョンソンの『アメリカ帝国への報復』を読む 〜アメリカはやはり危なくなってきている?〜 ・・・藤森治子 【2】ハンスト日記 ・・・参加者 ********************************************************************** 【1】チャルマーズ・ジョンソンの『アメリカ帝国への報復』を読む 〜アメリカはやはり危なくなってきている?〜 藤森治子 ********************************************************************** 以下の文は2006年5月7日の「ガンジー村通信」に掲載されたものです。 2年前にこれを書いた当時は、チャルマーズ・ジョンソンの説を納得し、確信 はもって書いたものの、どれほど信じてもらえるかはわからないとも思いなが ら紹介していました。サブ・タイトルに?がついているあたりが、その頃の状 況をよく表しているように思います。2年経って、尚アフガン・イラク戦争は 泥沼状態を脱せず、必然的というべきか、アメリカ発の世界的な金融危機が拡 大してきた今となってみると、この?は取って、是非もう一度現状を振り返っ て考えていただけたらと思い、一部手直しをして再掲することにしました。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 昨年(2005年)、憲法を学ぶ人たちと、ジャン・ユンカーマン監督の映 画「日本国憲法」を観ることがあった。その映画の中で、インタヴューに応じ ていたうちの一人が、敗戦後の日本で憲法九条が果たす役割を実に明晰に解き 明かして語っていた。「武力行使の放棄を誓った第9条こそが、日本のアジア 諸国に対する戦後謝罪だったのです。第9条の放棄は謝罪を放棄することです」 と彼は語っていた。 この人は何者?と思って、ビデオを巻き戻してもらって名前を確かめた。「 チャルマーズ・ジョンソン:1931年生まれ。元CIA顧問、アジア政治学 者」とあった。私には未知のひとであったが、チョムスキーやジョン・ダウア ーなどとともに九条を語る人であれば、それなりの論理を持っている学者であ ろうと思ってその名前を心に留めた。チャルマーズ・ジョンソンという学者を 初めて意識したときであった。 つい最近、インターネットでチャルマーズ・ジョンソンへのインタヴューを 読むことがあった。米軍再編移転に伴って、総額3兆円もの負担を日本に要求 してくるアメリカという国に強い不審の気持ちをもった直後のことであった。 3兆円という金額もさることながら、その金額を口にするローレス米国防副次 官のこともなげな語り口に、慎みを忘れた傲岸不遜なアメリカの日本に対する 姿勢が感じられた。その前日、額賀防衛庁長官が米軍再編の移転費を6700 億円に値切ったという報道があったばかりだったからだ。その金額でもなお、 なぜ米軍の移転費を日本が負担しなければならないのかという疑問をもつ日本 人の前で、追い討ちをかけるような発言であった。底が抜けてしまったのだと 感じた。 TUP-Bulletinの配信するこのチャルマーズ・ジョンソンへの2本のインタヴ ュー、特に「アメリカ共和政体の黄昏」を読んで、底が抜けてしまったのだと 感じたことは正しかったのだということが確かめられると、今度は「アメリカ は本当に危なくなっているのだ」と背筋が寒くなるような思いにとらわれた。 2本のインタヴューは下記で読むことができる。 http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/message/650 http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/message/648 思春期の子どもが親に反抗するのは、親が「しっかりしている」「大丈夫」 という安心感があってこそ、心置きなく反抗でき、その過程を通して成長して いくのだと思う。これまで、アメリカを批判し、特にイラク侵攻以降は抗議し てきたが、心のどこかに、「正常なアメリカ」に戻る可能性を信じていたとこ ろがあったと思う。インタヴューのなかで、こんな会話がかわされている。 「アメリカ国民が自分たちの名によっておこなわれたことに関心をむけるよ うになり、いつでも振り子が振りもどす傾向がありました。私が懸念して いることはこうです ― 今度も、振り子が振りもどすと期待していいので しょうか?」 「おそらく振り子は存在しないのでしょう」 チャルマーズ・ジョンソンの言っていることは、視点は違うが、イラク戦争 が始まりそうな頃読んだフランスのエマニュエル・トッドの『帝国以後』(藤 原書店、2003年)と行き着く先は同じと思える。「取り乱して、アメリカ 帝国の出現を告発する理由などこれっぱかりもないのである。実際はそれはソ ヴィエト帝国に10年遅れて、解体の一途を辿っているのだから。」(『帝国 以後』より。)軍事力で世界制覇をしていくアメリカに恐怖を感じていた頃、 トッドのこの言葉は一縷の希望でもあった。しかし、今アメリカの政治学者か ら「アメリカ帝国の黄昏」という発言を聞くと、そのアメリカと運命をともに しようとしているかのような日本に住む人間として心穏やかではいられない。 もう少しチャルマーズ・ジョンソンを知りたいと思って、『アメリカ帝国へ の報復』(集英社 2000年)を急いで読んでみた。この本は、9・11を 予言したといわれているのだが、出版当時はそれほど話題にならなかったのだ ろうか、同じ頃出版されたS・ハンチントン『文明の衝突』は読んだ記憶があ るのに、全く知らなかった。元海軍中尉で、CIAの顧問を務め、リヴィジョ ニストとして、ジャパン・バッシングの一員であったというチャルマーズ・ジ ョンソンは、それ故に日本では人気がなかったのかもしれない。 カリフォルニア大学バークリー校で中国、日本、朝鮮半島の研究者であった C.ジョンソンのこの著書の全体を伝えることは、政治にも経済にも素人の私 には力にあまることだが、そのプロローグからC.ジョンソンの人となりがわ かり、「自分が長いあいだ無批判に支持してきた帝国」の「嘆かわしい実情」 を詳細に述べることの意味を書いているのは興味深い。いわば、アメリカの日 本を始めとするアジア諸国の情勢分析・政策の中枢に近いところを歩んできた 人の書いているものなので、その豊富な知識と具体的な事例で、読むものを圧 倒する。彼は自分が「このアメリカ帝国を支えてきた人間」であり、「冷戦の 戦士」であり、「ソヴィエト連邦はほんものの脅威であると私は信じていまし た。今でも、そう思っています。・・・問題は国際共産主義の運動については 知りすぎるほど知っていながら、アメリカ政府と国防省についてはよく知らな いことだった」と率直に自分を語っている。 では、なぜ『アメリカ帝国への報復』を書いたか。C.ジョンソンは、ソヴ ィエトが崩壊して、冷戦が終結した後は、アメリカは他に類を見ない超大国と して、驕り高ぶらず、軍縮に向かうべきであったにもかかわらず、時代錯誤に も、冷戦構造時代の姿勢をとり続け、その結果、「世界中に自国の軍隊を展開 し、他国の犠牲をかえりみずに資本と市場の力で思いどおりに世界経済を統合 しようとしている」が故に、「帝国」だと、C.ジョンソンは考える。かつて の帝国と違うところは、世界中に700にも及ぶ米軍基地を持った「基地の帝 国」であるというところだともいう。これらの軍事力を維持するために、たえ ず敵をみつけ、兵器製造に依存する軍産複合体を生み出し、軍とペンタゴンが、 議会を無力にし、大統領にも抑えられないほどの権力を持つに至ってしまった のだという。 「21世紀には、過去数十年の帝国主義の無謀な行為が原因で、無辜の人び とが予期せぬ報復を受けることになる。ほとんどのアメリカ人は、アメリカの 名において何が行われたか、何が行われつつあるかを、ほとんど知らないかも しれない。だが、アメリカが世界支配を追求しつづけているために、すべての アメリカ人は法外な代償を支払うことになるだろう。」 これが書かれたのは2000年6月であるので、本書が、2001年の9・ 11の予言といわれる所以であろう。 国防予算は天井知らずに上がり、双子の赤字を抱え、製造業は空洞化し、ア メリカは今や破産寸前といっていいとC.ジョンソンはいう。本当だろうかと 疑ってしまうような箇所である。復讐の女神ネメシスは、あまりにも傲慢にな ってしまた人びとや、自分に捉われすぎて慎ましさを失ってしまった人々を追 いかけてくる。片手に天秤を、片手に鞭をもって、最後の審判の日を告げに、 すでにアメリカに到着しているとC.ジョンソンはいうのだが・・・・・。そ して、破産は、支配権失うことを意味し、アメリカは他国の思いやりに頼り、 施しを求めるようになるともいう。では、あの3兆円は・・・・・。「施され ること」に慣れていないアメリカが、なりふりかまわず当然のように差し出す 手に与えてやる「思いやり」になるのだろうか。 本書の中で、C.ジョンソンは、沖縄について章を設け、詳細な基地の実態 を告発している。いままで知らなかったことも相当あり、ここまで明らかにし た本が書かれたことがあっただろうかと思う。例えば、1995年の米兵3人 による沖縄の少女レイプ事件の法廷で、3人が口にした淫らなジョークを説明 する場面では、「法廷通訳はこらえきれずに泣き出した」とある。改めてどれ ほど酷いことが行われたかが想像できる。今更ながら沖縄の基地の実態を実感 できた。 また、C.ジョンソンはアメリカだけでなく、日本に対しても、リヴィジョ ニストの面目躍如とばかりに、厳しい。冷戦以降半世紀の間、日本の資本主義 が、常に貿易と防衛を人為的に分離し、いわゆる貿易摩擦とアメリカ軍の駐留 と基地の提供を、まるで別個の問題のように考え、いわば日米の共犯関係で米 軍駐留と基地を温存させてきたことを指摘する。独立国である日本にアメリカ 軍の基地がなぜあるのか、今後も米軍を駐留させるべきなのか、C.ジョンソ ンは、黄昏の帝国・アメリカの実態を赤裸々にを示しつつ、私たち日本人に決 断を迫っているようにみえる。 このおよそ半世紀間のアメリカという国、アメリカのアジア政策を知るため にも、日本を知るためにも、また中国、韓国、北朝鮮、その他のアジアの国々 を知るためにも、少々辛口だが、いま必読の一冊と思う。(2006/5/7) 追記:本書『アメリカ帝国への報復』(2000年 集英社刊)の後、C・ジ ョンソンは『アメリカ帝国の悲劇』(2004年 文藝春秋刊)を書いていま す。前者が日本を含めたアジアに焦点が置かれているのに対して、後者はアメ リカの実情について詳細に書かれており、合わせて読むと、今世界で起こりつ つあることがよくわかります。(2008/10/26) ********************************************************************** 【2】ハンスト日記 〜参加・終了報告などから〜 参加者 ********************************************************************** ☆____________________________________ | | |先週のリレー・ハンスト参加者(原則として正午から翌正午の24時間)| | | |10月19日(日) 燿山(岡山) | | 20日(月) 藤森(長野) | | 21日(火) 末延(京都) 山川(兵庫) | | 22日(水) 藤森(長野) | | 23日(木) どんぐり(北海道・帯広) 燿山(岡山) | | 24日(金) 相良(北九州市) 如安(埼玉) | | 25日(土) 末延(京都) | |__________________________________________________________________| ◆民主党−安全保障問題では信頼できない 燿山(岡山) 10月20日(月)正午、担当日断食終了。藤森さんへ引き継ぎます。 民主党の新テロ特措法取扱いでのだらしなさ。タカ派から左翼までの寄り合い 所帯から来るものか。今後とも安全保障問題では信頼できない。政党再編は必 然の流れか。 ◆安全保障論理の危うい民主党 藤森治子(長野) 10月20日(月)正午から、燿山さんを引き継いでハンストに参加中です。 衆議院の「新テロ特措法延長」の討議を聴いていますが、今夕にも衆議院で可 決されるとのことです。反対している民主党議員の論理も底が浅く、ぼろぼろ 粗がでてきています。危ないですね。参議院はもう少しましなのでしょうか。 政権交代は強く望みますが、民主党も結局改憲政党という本質は自民党と変わ らないのではないかと思いました。でも、とりあえず、自公政権を倒す動きを 結集していけるのは民主党しかありませんから、第一ステップとしては可とせ ざるをえないのでしょう。 だからこそと言うべきか、来る総選挙ではキャスチングヴォートを握れるほど 共産党、社民党、民主党・護憲派が伸びることが望ましいと思いました。政権 交代になった場合、これらの勢力が民主党の暴走を止められるくらいに。 10月21日(火)正午、山川さん、末延さんに引き継いでハンスト終了しま した。 秋晴れの気持ちのよいお天気が続きます。長野は朝夕は気温が10度を下るこ ともあって寒いのですが、昼間は暖かで、猫のように日向が嬉しい季節になり ました。 「マスコミ九条の会」のサイトで下記の論文を読みました。 世界金融危機の現状分析から、未来への提言として、なかなか中味の濃い論文 だと思いますので、ご紹介します。 〔マスコミ九条の会〕より ☆米国発の世界金融危機と歴史の「未知の領域」☆ ―待望される腐朽した資本主義からの脱却― 日本ジャーナリスト会議会員 桂 敬一 http://www.masrescue9.jp/media/katsura/katsura.html ◆我が家も、不景気のあおりで、この夏厳しかった 山川トモコ(兵庫) 10月21日(火) 正午〜 参加しています。 今日もまた山に登ってきました。668メートルのさほど高くはない山ですが、 頂上まで二時間かかる方のコースを選び、頂上で、ちょうど、ハンスト入りと なりました。 野菜を畑で作り、足腰を鍛えて、病気になりにくくするためにと、時折登山を します。平和への道は持久戦と覚悟の上の判断です。それと、もうすぐ来るか も知れない不況に備えて、体力を作ろうとも思います。(実は、我が家も、不 景気のあおりを受け、この夏は厳しかったのです。私の成人病入院給付金保険 を一つ解約してまで、弟達の生活費や子供の授業料にあててます。) 庶民はいくらでも知恵を絞って生きていきますが、マネーゲームで一喜一憂し ている人たちは、こんな暮らしが出来るわけがないと思うと、笑いさえこみ上 げてきます。実際は笑っている状況ではないのですし、世界中の誰もが、せめ て、最低限の生活が保障されるように早くしたいです。 10月22日(水)正午ちょうどに終了しました。 歯痛と頭痛、その両方に悩まされ、午前は静養に徹しました。 今日は曇り空で、室内にいますと、ひんやりとして寒いです。暖かい紅茶で、 いま、体を温めつつ、終了報告をしています。少しづつ頭痛がひいていくよう です。 世界の隅々にまで、安全な薬と医療がゆきわたりますようにと願わずにはいら れませんね。 ◆民主党が次代を託するに足る国民政党になるためには 末延芳晴(京都) 10月21日(火)正午、藤森さんから引継ぎ参加、衆議院で新テロ特措法が 通過したことにたいして、抗議の意志を込めて、24時間ハンストを行います。 世論調査の結果を見ると、近く行われるはずの衆議院総選挙で、与野党の逆転 が実現しそうです。ですが、民主党の小沢代表が、国連決議さえあれば、武装 自衛隊を海外に派遣するという考えを改めない限り、つまり、どのような状況 にあろうと、自衛隊は海外に派遣しないことを明言しない限り、民主党が単独 で過半数を取ることは不可能ではないでしょうか。 となると、社民党や共産党と連立を組むことになり、当然、国連さえ許せば、 戦闘地域であっても自衛隊を派遣すべきだとする民主党の主張は制約を受けざ るを得ません。そうした意味で、民主党に大勝ちさせないよう、慎重な投票行 動を取ることが選挙民に求められているといっていいでしょう。 民主党が、今掲げている公約に加えて、新たに (1)いかなる理由や目的であれ、自衛隊は海外派遣しない (2)憲法は変えない (3)二世議員が、親や祖父の選挙地盤を受け継ぐことを法律で禁止する の三点を選挙公約に掲げれば、次代を託するに足る国民政党として支持されて、 単独過半数を取れるのでないでしょうか。 ◆「だんだん解散が遠くなる〜、遠くなる〜」 藤森治子(長野) 10月22日(水)正午から、山川さん、末延さんを引き継いでハンストに参 加しています。 「だんだん解散が遠くなる〜、遠くなる〜」という感じになってきましたね。 すでに、総選挙の期日前投票などについて、市報で日付が入らないまま配られ てきたりして、準備は進んでいるようなのですが・・・・・。 10月23日(木)午後1時、どんぐりさん、燿山さんに引継ぎハンスト終了 しました。 晴天続きの後、今日は一日曇りがちで、夕方から雨になりました。これで冷え 込めば、紅葉が進むことでしょう。街の中の木々は8分通りはまだ青々として います。温暖化のせいか、一昨年だったか、葉が青いままで枯れて、落葉にな らないで冬に入ってしまった木もありましたが・・・。 ◆峠では雪がちらついているようです どんぐり(北海道・帯広) 10月24日(金)12時40分に終了しました。 今日は荒れ模様で峠では雪がちらついているようです。この土日はストーブ用 の薪作りや作物の片付け、ゴミ拾いなど外の整理に追われそうです。 ◆最近何だか心もとなくなって来た民主党 相良和彦(福岡・北九州市) 10月24日(金)正午、北九州市でどんぐりさんと燿山さんから引き継いで ハンストに参加します。 最近、何だか心もとなくなって来た民主党。 護憲・反戦ひと筋の政党集団として、社民党と共産党の飛躍に応援します。 ********************************************************************** 編 集 後 記 ********************************************************************** 辺見庸の『永遠の不服従のために』やその他の作品を読み直しています。ジ ャーナリストから出発しながら、血を吐くような思いで発せられた鋭敏な思想 とそれを伝える磨きぬかれた言葉は、ジャーナリズムを超えた人間の魂が宿っ ていると思えます。 「時とともに悪は恐るべき進化をとげつつある。経緯はこうだ。まず善なる ものの座に悪が居座り、次に悪がいけしゃあしゃあと善面をし、さらには善面 の悪が本来善なるものを悪だといいつのり、この勢いに負けて、善でありえた ものがどこまでも退化し、いまや、それは蕩けくずれた寒天のような無意味の みを残してほぼ消滅するにいたったのだ。」(『永遠の不服従のために』:戦 争 講談社文庫) ブッシュ大統領のアフガン・イラク戦争への批判とそれに追随していく日本 の政治やジャーナリズムを批判したエッセイの冒頭で述べられている言葉です。 これに次いで、辺見庸は、埴谷雄高の次のような言葉を引用しています。 「政治が生活の集約であり、戦争が政治の集約であるかぎり、戦争にはまた 生活にあるすべてのものがある。」(『幻視のなかの政治』) この埴谷雄高のアフォリズムは「生活には戦争にあるすべてのものがある」 と読み替えができる仕掛けになっていると辺見庸は述べています。 『永遠の不服従のために』が書かれたのは2001〜2002年にかけてで した。上で述べられた「悪」は、戦争も政治も生活も惨憺たる有様にして、あ と10日あまりでその座から追放される時が迫っています。それはアメリカの 話であると同時に日本の話でもあります、「悪」は最後までのたうちまわるで しょうが・・・・・。 歳をとると、背中にギザギザの生えた意地悪な怪獣のようになるのでしょう か、日々マスメディアを観察しながら、毎日政治を語り、経済を解説している ジャーナリストやコメンテーターという人々が、「悪」が追放され、時代が転 換したとき、何を語るのか、何を書くのか、それがこれからの密かな「楽しみ」 でもあります。あの敗戦直後のように、今までのことはなかったこととして誤 魔化して「墨ぬり」をさせるのか、恥じて姿を消すのか、図々しく「一億総懺 悔」をよびかけるのか・・・・・、それを見極めたいと思います。 =================================================================== 【発 行】 ガンジー村通信 編集部 【発 行 人】 末延芳晴 【編 集】 藤森治子 ◆◇◆ お願い ◆◇◆ 1.本メールマガジンやHP「自衛隊イラク派兵反対ハンスト・リレー・マラ ソン」に関するご意見・ご感想をお聞かせ下さい。また、投稿も大歓迎で す。下のアドレスまでご寄稿ください。 v.gandhi@dia.janis.or.jp 2.「ガンジーの会」・メールマガジン「ガンジー村通信」の趣旨を理解し、 この運動を応援してくださる方は、ご友人・知人へのご紹介をお願い致し ます。 本メ−ルマガジンは、下記のHP「自衛隊イラク派兵反対ハンスト・リレ ー・マラソン」のトップページから申し込むことができます。(メルマガ 配信停止も同URLにて手続きができます。) http://www.h2.dion.ne.jp/~hansuto/ 注)このメルマガは固定ピッチフォントでの閲覧を想定してます。フォント設 定を「MS ゴシック」等としていただければきれいにご覧いただけます



