2009/09/21
尖がってる?~人間が最も輝くとき~
■「読めそうで読めない間違いやすい漢字」 http://mikkemon.seesaa.net/article/118247531.html ▼「世界一セクシーかつ、不死身でミステリアスな男」誕生の物語 http://movies-bible.seesaa.net/article/127836241.html ふたつの面を併せ持つローガンというキャラクターの「深み」とは? 知っておきたい物語づくりの基本~「兄弟」編~ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ ディズニー&ピクサーでみつけようゲスト感動のヒント ◆ NO.89 2009.09.21 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●目次(INDEX)● ■【マガジンの説明】 ■【尖がってる?~人間が最も輝くとき~】 ■【編集後記・その他】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■【マガジンの説明】 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― このマガジンでは、映画、集客施設、商品、デザイン、トレンドなどからマー ケティングとブランディングを考察します。 さらに人生を豊かに送るためのヒントや教訓を学びとっていきます。 ∇以下のような「○○したい」方におすすめのマガジンです ・日常のなかからビジネスヒントを得たい ・お客さんの関心を集める方法を知りたい ・ビジネスヒントを得るために「気づく」感覚を磨きたい ・映画という感情を売る商品のヒットのしくみを知りたい ・コミュニケーションを豊かにする方法を知りたい ・映画を通して数々の生き方を知って視野を広げたい さっそく、一緒に映画というトレジャーマップを読み解いて、人生とビ ジネスのヒントをみつける旅に出発しましょう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■【尖がってる?~人間が最も輝くとき~】 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「トイ・ストーリー」 「バグズ・ライフ」 「トイ・ストーリー2」 「モンスターズ・インク」 「ファインディング・ニモ」 「Mr.インクレディブル」 「カーズ」 「レミーのおいしいレストラン」 「WALL・E/ウォーリー」 これまで公開されたピクサーの長編アニメーション作品の題名を見て、 なにか気づいたことはありませんか? カタカナが多い? ……ええ、たしかに。でも、それ以外で、なにか気づきませんか。 ヒントです。各題名の中核となる部分を抜き出してみましょう。 「トイ」「バグズ」「モンスター」「ニモ」「Mr.インクレディブル」 「カーズ」「レミー」「WALL・E」 すると、共通点が見い出されます。 それは、どれも人間ではない、ということです。 「Mr.インクレディブル」は人間としてもOKですが、厳密にはMr.インク レディブルというスーパー・ヒーローを中心としたその仲間達という意 味(原題は『The Incredibles』〈s〉が付くことに注意)ですね。 他の作品でも人間が登場しますが、たいていちょっとだけの出演です。 「レミーのおいしいレストラン」でやっと、脇役として人間がそこそこ 長い時間登場するようになりました。 すると、ズバリ「人間」を主人公とした作品はこれまでありませんでし た。 主人公が人間以外であるのに、観客である人間の心を掴み、揺さぶり続 けてきたピクサー。 その実力のスゴさの証明こそが「人間」を主人公とした作品をこれまで 作ってこなかったということでもあります。 そのピクサーが10作品目にして初の人間を主人公とした作品をつくり ました。 はたしてどんな人間が主人公なのでしょう。 なんと! 主人公はいつも不機嫌で頑固な78歳のおじいさんです。 アニメだCGだというと、現実には存在しえないと思えるような美形のキ ャラクターが登場する作品があふれるかえるなか、いつも不機嫌で頑固 なおじいさんが主人公というのですから、これは目立ちますね。 そして、主人公の条件としてはベストではないかと思えるのです。 思い出してみてください。第77回アカデミー賞の作品賞、監督賞、主演 女優賞、助演男優賞受賞作品「ミリオンダラー・ベイビー」の主人公は どんな人でしたか? そうです。不器用な老年の男性ですね。 また映画「グラン・トリノ」の主人公も、頑固な元軍人の老年の男性です。 どちらの作品も非常に高い評価を受けたヒット作品です。 では、一筋縄ではいかないような老年の男性が主人公の作品でありながら、 なぜ多くの観客の心を揺さぶったのでしょうか。 実は、一筋縄ではいかないような老年の男性が主人公だからこそ、多く の観客の心を揺さぶることができたのです。 人間だれしも年をとります。年を重ねるごとに「丸くなる」というのも ある一方で、年を重ねるごとに「尖がっていく」というのもあります。 「尖がっていく」というのは「頑固」ともいえますね。 自分が長年親しんできたルールや生き方というのは、時代や状況が変わ ったからと頭ではわかっているつもりでも、なかなか変えられません。 「デパート再生の鬼」といったようにいわれる人が、倒産寸前のデパー ト会社を買って再生する際、なにが一番の大事かと問われました。する と彼はこういうように答えました。 ど素人の感覚と潔さで物事をやり遂げること――。 デパート再生の一番の障害になるのは、デパート売り場の現場で働くベ テラン男性社員だいいます。 彼らの体には「かつてはこうして売れた」という成功体験が染み付いて います。時代や状況が変わったといくら説得しても、昔の成功体験から 抜け出すことはまず無理だといいます。 ベテランであればあるほど、古きよき時代を経験した者ほど、昔の成功 体験から抜け出すことができない。だから、ど素人の感覚と潔さで時代 と状況に合わせた売り場づくりを有無をいわせず断行することが必要で あり、それだけがデパート・会社を再生する方法だというのです。 この話は人間の本質を私たちに教えてくれます。 人間は年を重ねるごとに「尖がって」いきます。どんどん「固まって」 いきます。 「頑固な年寄り」というのは、最も普遍的な人間のひとつの姿なのです。 じぶんは頑固爺や頑固婆にはゼッタイにならないぞ、と思っている人こ そ、裏返せば自分がそうなりそうだと心の中のどこかで思っているので はないでしょうか。 だからこそ「頑固」にならないように願うのです。 つまり、人は皆「頑固」がもっとも普遍的な人間らしさをあらわすもの として認識し、また人間を人間たらしめている最も愛すべきものだとい うのを無意識のうちにわかっています。 そんなもっとも人間らしい要素――「頑固」は、ときに固い意志となり、 物事をやり遂げる大きな力にもなるのです。 人間が最も輝くとき。 それは「頑固」になったときでもあるのです。 いつも不機嫌で頑固な78歳のおじいさんが主人公のピクサーの新作 「カールじいさんの空飛ぶ家」は、12月5日(土)全国ロードショー です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■【編集後記】 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 文字を書く機会って減ってるようで、実はそれほど減っているわけじゃ ないんです。 たしかにペンで文字を書く機会は減りましたが、文字を打つ機会はずい ぶんと増えたんじゃないでしょうか。 文字を打つ、または文字を入力することを「文字を書く」と同義とする ならば、文字を書く機会はむしろ増えたといってもいいでしょう。 たいていの人が日常生活で圧倒的にすることといえば、文字を書くこと。 一日のうちで、一文字も書かなかったというのは、まずないんじゃない かとおもいます。 パソコンや携帯電話が普及した現代においては、文を書く、文字を入力 する機会はそれ以前の時代に比べて格段に増えました。 それなのに、文字入力に特化した機器がこれまでなかったのが不思議な くらいです。 ありそうでなかった、という言葉がぴったりです。 http://mikkemon.seesaa.net/article/126390120.html 意外と大きいとか、これなら持ち運びOKだとか、感想はさまざまですが、 他にはない機器という点ではだれしも納得のようです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼日本語メルマガ わかりやすい日本語で(Plain Japanese) やさしい言葉で明快に伝える!日本語力の磨き方 http://plainjapanese.seesaa.net/ ▼【書籍出版企画】 ■お笑いで身につく!わかりやすい文を書く技術 ~やさしい言葉で明快に伝える!日本語力の磨き方~ ~みるみるわかりやすい文になる12のリライト術~ (文章チェックリスト〈70項目〉付) http://plainjapanese.seesaa.net/article/126029660.html 企画書ご覧になりたい方、ご感想・ご意見・執筆依頼・出 版・メディア関連、コンサルタント、アドバイス等のお問 い合わせは、このマガジンに返信にてお気軽にどうぞ。 高田圭(タカ) わかりやすい日本語アドバイザー ライター ストーリー・アナリスト 映画評論家 コラムニスト <姉妹マガジン> ▼基本3分!映画レビュー わかりやすい映画案内 http://www.mag2.com/m/0000152956.html ▼わかりやすい日本語で (Plain Japanese) ◆ http://www.mag2.com/m/0000091141.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ ディズニー&ピクサーでみつけようゲスト感動のヒント ◆ 登録・解除『まぐまぐ』http://www.mag2.com/m/0000130344.htm 発行者 高田 ご意見、ご感想、本誌に返信にてどうぞ Copyright (C) 2002-2009 Takada All Rights Reserved. ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


