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「陰陽師の力を持つ高校教師」及びその生徒たちの青春を描く「オカルト風味の青春小説」です。

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2008/05/17

陰陽師教師・橘麗華 「千鶴の一番長い一日」

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「それにしてもまさか愛信会館で飯綱の儀を行っていたとはねぇ」
翌日の放課後。香澄がコーヒーを飲みながら言った。「…いわゆる『灯台下暗し』って奴だよねぇ」
「リーファは『飯綱にだけは手を出すな』といつも生徒に戒めてるらしいからねぇ」
楓はポケットから出したハイライトに火をつけた。「…だから少なくとも
占いクラブの生徒じゃないだろ?あたいはそう信じるぜ」
「しかし杉本先生って女子のファンが多いことは確かなんだよね」
風間菜摘が混ぜ返す。「…ところで…あ、シュリー」
そう聞いて楓と梓と香澄は菜摘が振り向いたほうをいっせいに向いた。
「麗華と(塚原)リエと千鶴が今、書道室で祝詞の言葉を考えてる最中」
それで香澄に来てほしいらしい…と、シュリーは伝えて姿を消した。

香澄は書道室のドアを開ける。
麗華と千鶴と国語科の塚原リエがそこにいた。
「何?私に協力してほしいこと…って?」
「お姉さんのことで…ね」
リエが言った。「…祝詞にちょっとした略伝を書かなければいけないから協力してほしいのよ」
「本人から聞けばいいのに?」
香澄は変な顔になる。
「いやね…安西さんが言うには『本人に知られたらちょっとまずい』らしいのよ」
リエは言った。「…祝詞はあくまでも当日の楽しみに取っておきたいらしいからね」
その間に麗華は香炉を部屋の四隅において「急急如律令」と星の形に
手刀を切っていた。麗華は香道の市販免状を持っており、結界を張る際には
香を使うのだ。
「なるほどね」
結界を張らなければいけないということは…邪念はまだ生きているらしい…と香澄はうなずいた。
そこへ折鶴が飛んできたかと思うと展開される。
「ただいまジュン、純代、美樹、みづき、舞と分担して念のために愛信会館で事情聴取中」
一羽目の折鶴にはそう書いてあった。
「愛信会館の生徒には杉本先生のファンが多いからね」
リエが言った。「…あとはマフラーの持ち主さえわかれば…ってもんでもないか。
マフラーの持ち主が犯人であるとは限らないから」
「多分アレみたいなつもりでやったんじゃないですかね?」
千鶴は言った。「…ほら…剃刀の刃を封筒に入れて…というやつです」
「安西さんも案外古いわねぇ」
香澄が笑う。「…今はメールを使うんじゃないの?」
「まさか…と思うねんのやけど…」
もうひとつ飛んできた折鶴が展開されたものに書かれた文章を読みながら、
麗華は言った。「…当の本人が何もしてないのに飯綱が飛んだ…いうことも
考えれるねんのやけど」
「当の本人が何もしてないのに?」
香澄と千鶴とリエは目を丸くした。麗華は展開された折鶴を香澄に渡す。
「2Bの寮生に聞いたところによると、杉本先生の結婚のことは寮生なら全員もう知っているという。
そしてそれに対する嫉妬と羨望を抱いていたのは間違いないが口には出さなかったという」
麗華のところに飛んできた第二の折鶴には、こう書かれていた。


※作者多忙につきほとんど隔月間状態になってしまって大変申し訳ありません。
※この小説だけは完結させますので見放さないでください。<(_ _)>

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