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「陰陽師の力を持つ高校教師」及びその生徒たちの青春を描く「オカルト風味の青春小説」です。

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2007/09/13

陰陽師教師・橘麗華

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「飯綱」と書いて「いづな」と読む。
「飯綱の術」は簡単に言えば狐を殺して作り出す「霊狐」を使い、呪うべき相手に狐の怨恨を向かわせるという術だ。
麗華は占術クラブの生徒にかねてから「身体的条件がものを言う式神や修行の必要がある蠱毒はともかく飯綱の術にだけは手を出さんといて」と警告していた。
その理由は「天狗が取り付く」から、だという。
「式神や楓先生なんかが使う蠱毒と違うてそんなに修行を積んでいなくても使えるという比較的簡単な術やさかい、
せやからこそ術者はいい気になってしもて、天狗に取り付く隙を与えてまうん」
「天狗の偽来迎」などといった昔話を読めば解るかと思うのだが、天狗は慢心した僧侶や山伏、
陰陽師や神主などの元に現れて取り付くことが多い。
「飯綱は烏天狗の姿で表されることも多いんだけど、それはこの術に対する警告でもあるわけだよな」
楓がうなずく。
「ところで楓はんが蠱毒を使えるのはどういういきさつで?」
鷹司奈美子が聞いた。
「そりゃあんた…熊野古道を歩いて熊野三社参り、しかも熊野三社のお百度参りなどという山伏の真似事をした日には…」
楓は言った。
「それに加えてうちの血筋もあるんだけどね」
桜もうなずく。
「血筋といいますと…?」
マリアが聞いた。
「忍者の子孫」
ちなみに忍者というのは時代劇では山伏に化けていることが多いんだけど、もともと彼らは山伏であることが
多いんだけどね…と、楓は付け加えた。
「じゃ…私も修行さえすれば…というわけですね」
ジュンが興味を持ったようだ。
「その可能性はゼロじゃないよ」
第一、役行者こと役小角が朝倉家の先祖である以上はその血はマリアだけではなくジュンにも受け継がれているわけだから…と、
楓は付け加えた。
「どう?私と一緒に熊野古道を歩いて熊野三山にお参りしてみる?」
桜は言った。
「その節はよろしく」
マユーリーがもう決定したように混ぜ返す。
そういえばマユーリーは朝倉家の先祖の役行者だけではなくマリアとも縁が深い。
役行者が使っていたのは孔雀明王法という孔雀明王の力を使う術だし、その縁があるからこそマユーリーは
マリアに力を貸す契りを結んでいるのだ。
その代わりとして…マリアは麗華の式神中でマユーリーだけは呼び出して使役することができないため、
マユーリーに用事があるときには麗華にテレパシーで頼んで送ってもらうという二重手順を踏んでいる。
シュリーとマリーチーとダーキニーはマリアにも呼び出し・使役が可能だが、通常時にはサーラスヴァティもしくは
ハーリティだけで間に合うことが多いため、よほどのことがない限り呼び出すことはない様子だ。

※作者多忙につき放置気味で本当に申し訳ありませんでした。

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