会計士監査こぼれ話  RSSを登録する

会計士として監査法人で監査に従事している人間の日常の出来事や想いをつづります。会計士監査を受けている経理・財務の人、監査役の方、株式公開を目指している企業、会計実務や内部統制に関心のある方必読です。最近は国際会計基準(IFRS)の研究もしています。

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2008/06/30

会計士監査こぼれ話「ドラマ監査法人」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−2008/6/29 NO.110


−− 「ドラマ監査法人」
                                   
                 発行部数1,250部   

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 みなさんこんにちは。NHKで放映されているドラマ監査法人ですが、
全6回のうち、3回目まで終了しました。2回目以降は実際の監査現場
との乖離が顕著になってきたように思います。

 いくつか端的な例を示すと、監査をしている会社の得意先へ直接会計士
が行くケースがありました。(2回目は青波興産、3回目はソフトウェア
会社。青波興産は実質子会社なのかも知れないが。)これは実務ではあり
ません。こういうことが出来るととってもいろんなことがわかるのかも
知れませんが(ドラマでも1社だけでは発見の難しい循環取引を見つけて
ましたが)、守秘義務を負っているので実際やるとなると難しいでしょう。
実務で得意先と接触があるのは書面で債権債務の金額を確かめる確認
くらいです。たまたまその得意先が監査クライアントの場合には何も
知らないふりをして会社や商品の評判を聞いたりすることはありますが
せいぜいその程度です。また昔、どうしてもある会社の関連会社の実在性
が気になり、会社にも上司にも内緒で実際に住所の地へ行ったことが
ありますが外観を見ただけでさすがに中には入りませんでした。

 また、決算書を「承認する、承認しない」という発言がかなりの
キーワードになっていますが、実際には監査法人は決算書が適正かどうか
について意見を付すのみで承認という概念はあり得ません。最初から
違和感を感じながらも一般にわかりやすくするには仕方ない面も
あるのかなという気がしましたが、ここまで頻発されると重要な場面が
台無しなので、「適正意見とする、意見は不表明とする」とかにして
欲しかったですね。(これでも十分一般には伝わるとは思いますが・・・)

 まあでも、他の専門職の方のドラマや映画もこんなものかも知れません。
「それ実際はないでしょ」と突っ込みたい場面はいっぱいあるのだと
思います。このドラマ監査法人はストーリー自体はフィクションとしては
それなりに良く考えられているとは思いますので(ノンフィクションとして
はあり得ないとは思いますが)次回以降も期待しています。

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