会計士監査こぼれ話  RSSを登録する

会計士として監査法人で監査に従事している人間の日常の出来事や想いをつづります。会計士監査を受けている経理・財務の人、監査役の方、株式公開を目指している企業、会計実務や内部統制に関心のある方必読です。最近は国際会計基準(IFRS)の研究もしています。

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2008/06/09

会計士監査こぼれ話「報酬の低下は質の低下」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−2008/6/9 NO.108


−− 「報酬の低下は質の低下」
                                   
                 発行部数1,318部   

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みなさんこんにちわ。

 6月に入り、20年3月の決算はほぼ収束に向かっておりますが、
21年3月期の第1Qが間近に迫っております。制度化されてから
始めての四半期決算となるため、四半期決算方針等事前の準備で、
例年ゆっくりしていた6月とは大分様子が変わってきています。

 こんな状況の中、来年度の報酬交渉もあちらこちらで進んでいるわけ
ですが、先日会計士協会から出された、「監査・保証実務委員会
研究報告第18号「監査時間の見積りに関する研究報告(中間報告)」
の改正について」http://www.hp.jicpa.or.jp/specialized_field/18_12.html
において回答されている、当初公開草案に対するパブリックコメント
(恐らくほとんどが一般会社からと思われる)がなかなかインパクト
あるものでした。

 パブリックコメントという性質上、否定的な意見が集まるのは仕方
ないとは思いますが、これだけを見ると監査報酬の上昇に対する抵抗
はかなり根強いという印象があります。

 結局、ほとんどの日本の上場会社は四半期決算も内部統制監査も自らは
全く望んでおらず(会社に上場を維持する以上のメリットが見出せない?)
、これに関するコストも出来る限り最小限に抑えたいというところが
本音なのでしょう。

 またタイミングも非常に悪いと思います。昨今の原料、原油高や急激な
円高により、来期の利益は圧迫されると予想している会社が多く、会社に
よっては1円でも削れるところは削りたいという環境ですので、経理の
人には監査報酬を上げたいと思って頂いたとしても社内の説得が難しい
場合もあります。

 しかしながら、新しい制度により監査時間が増加するのは間違いなく、
時間数に応じた監査報酬を受領できないと、会計士側のモチベーションや
質の低下を招いていくことになるのは間違いないと思います。どんな世界
でも専門家に対しての報酬は、値切れば質が低下することは自明のことで
あり、この辺りをご理解頂ければと常日頃思っているのですが、、、、


【発行責任者】
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ペンネーム 会 啓示(かい けいじ)

連絡先 kaikeiji2000@yahoo.co.jp
質問やご不明な点あればいつでも連絡下さい。
まぐまぐ紹介ページ http://www.mag2.com/m/0000128296.html
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