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会計士として監査法人で監査に従事している人間の日常の出来事や想いをつづります。会計士監査を受けている経理・財務の人、監査役の方、株式公開を目指している企業、会計実務や内部統制に関心のある方必読です。最近は国際会計基準(IFRS)の研究もしています。

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2008/01/15

会計士監査こぼれ話「封じられる子会社上場?」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−2008/1/14 NO.101

−− 「封じられる子会社上場?」
                                   
                 発行部数1,228部   

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 先日の日経新聞で子会社上場の株式売却益(親会社から少数株主
への売却に関するもの)の計上がIFRS(国際財務報告基準)
及び米国会計基準で禁止される旨の記事が出ておりました。
昨今の情勢を鑑みると、間違いなく日本基準への影響も
出てくると思われます。

 理屈としては、連結財務諸表作成に当たっては親会社説
(・・・連結財務諸表は親会社の株主のために作られるもの)
経済的単一体説(・・・連結財務諸表は少数株主を含めた企業集団全体
のために作られるもの)と2つの考えがありますが、親会社説
によれば、少数株主は外部であるため、親会社と少数株主の
取引は利益として計上できるが、経済的単一体説によれば少数株主
は内部であるため、利益としては計上できず、純資産の部を直接
増加させることになります。今回の子会社株式売却益計上の禁止は
経済的単一体説の考えによるものです。

 もし日本基準でも禁止された場合、どこまで影響があるかは良く
わかりませんが、案外、健全な方向へと進むかもしれません。
というのは、単なる益出し目的の安易な子会社上場が減るのでは
ないでしょうか。

 子会社上場は利益相反が大きく、上場した場合は親会社とは
リスクの異なる独自のビジネスモデルに対して資金調達出来たり、
信用度や知名度のUPにより子会社社員の士気を高めたりする
メリットがある一方、上場しても依然として親会社のコントロール化
にあるため、少数株主の利益が犠牲になる可能性があるという
デメリットがあります。端的には親と子での取引の価格を操作すること
によって、子会社の少数株主の利益と親会社の株主の利益を調節出来
てしまうわけです。

 海外では子会社上場は稀と言われてますが、日本では財務戦略の一つ
としてすっかり定着しており、数多くの上場子会社が存在します。
上記メリットを得るための健全な上場も結構あると思いますが、なぜ
この子会社が上場??という首を傾げるケースも散見され、明らかに
親会社及び関係者の益出しが主要な目的では?と勘繰りたくなるケース
もあります。
 東証でも昨今、子会社上場は望ましい資本政策では無い旨を発表しま
したし、安易な子会社上場は減っていく傾向では無いでしょうか。

【発行責任者】
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ペンネーム 会 啓示(かい けいじ)

連絡先 kaikeiji2000@yahoo.co.jp
質問やご不明な点あればいつでも連絡下さい。
まぐまぐ紹介ページ http://www.mag2.com/m/0000128296.html
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