今の美術業界を考える(その278)
システムメンテナンスのため 配送が遅れて申し訳ありませんでした。
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今の美術業界を考える(その278)
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根本かおるさん(国連UNHCR協会 事務局長) 2009年7月4日
古くからの友人で、彼女がテレビ東京で働いていたときからですから
かれこれ20年近くになると思います。それも、私が直接親しいという
よりは、間に私の尊敬する女性経営者の方を通じてのおつきあいです。
画廊の仕事というと、何気にチャリティ活動と結びつく事も多く、
どうやら日動画廊の長谷川暁子さんも根本さんとは親しくされて
おられるようです。今までは、個人的な付き合いからUNHCRの寄付を
展覧会の売上を通じてさせていただいたり、画廊にこられるお客様
に向けてチャリティボックスを置かせていただいたりしておりますが、
根本さんの活動報告を聞かせていただくのは初めてでした。
難民支援という言葉は聞いたこともありますし、よくボスターなど
でも難民の写真を見ていました。そのときは、漠然と『難民』と
いわれている人たちの目が輝いていて、先進国である日本の子供達の
目が死んでいるのが気になっていた程度でした。ですから、私は漠然と
難民支援というものに興味を持つだろうと思っていました。根本さんの
プレゼンを聞くのはとてもいいチャンスだと思ったのです。
ところがです。難民キャンプに何度も足を運ばれている根本さんのお話は
私の想像を遥かに超えた壮絶なもので、いかに自分が甘えた考えで
難民の方々のことを思っているかを思い知らされました。
とてもではありませんが、今の私に難民キャンプの支援をするような
資格はありません。根本さんの、現場の生の声を聞いていて、途中で
気持ちが悪くなり、これ以上プレゼンを聞いていられない状況にまで
陥ってしまい、中座してしまいました。それほど、難民キャンプの
現場で起きている事実は、日本で生まれ育った私には想像すらできない
ことが起きていたのです。
翌日、根本さんに中座してしまったお詫びのメールをすると、彼女から
こんな返事が返ってきました。「難民キャンプの現場では、確かに悲惨な
状況をみることがありますが、それ以上に難民の方々の生きる力と
たくましさから、感動することが多くあります。次回のプレゼンでは
感動の現場をお伝えします。」ということでした。
そうなのです。私たちは 難民の人たちを支援するという態度ではなく
学ぶことが必要なのだと思います。今の日本人が毎年3万人以上自殺
するという状況は、もしかすると難民の方々を知る事で生きる力を
もらえるのではないでしょうか?
たまたま生まれた時と場所によって人生が翻弄されているということを
しり、自分の子供も含めた子供達にこの事実を伝えていき、もう一度
‘精一杯生きていく’ということを多くの人と共有したいと思います。
文責 野呂 洋子


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