2009/09/19
今の美術業界を考える(その289)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今の美術業界を考える(その289) ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 三菱商事アートゲートプログラム 2009年9月19日 三菱商事の行っている、社会貢献プログラムをご紹介いたします。 もちろん、美術雑誌でこのプログラムのことは存じておりましたが、 我々画商は、シンワアートオークションや毎日オークションなど本業で 参加しなければならないオークションも多く、全く素人の学生のオークション ということで足が遠のいておりました。 しかし、学生時代の友人から誘われて、企業の社会貢献およびCSRとして 行っているプロジェクトなので一緒に行こうといわれ参加してみることに しました。正直いって、初めの頃は‘現代の若手作家は恵まれすぎている。 40代、いや50代以上の作家でプロとしてやっていながら恵まれない 作家は多くいるので、若いうちにあまり良い思いをしてしまうと、作家と して生き残ることはできないのではないか。‘という思いを持っておりました。 もちろん、今でもその思いは強く残っています。しかし、時代の違い なのでしょうか? 日本では飢えて死ぬ人は、ほとんどいなくなった現代に おいて、やりたいことをやっていくのも人生なのかな。。。と思うように なりました。基本は自己責任です。絵描きで食べていくのは簡単ではあり ません。大学卒業後3年未満までが参加資格のこのプログラムは、その間に プロとしてやっていけるかどうかを見極める助走期間として、いいのだと 思います。選定に選ばれると10万円で三菱商事にお買い上げです。その作品 がオークションにかけられるのですが、ほとんどが5万円以下で落札されます。 ビジネスとして考えると、大赤字のイベントです。プロを目指すのであれば、 10万円で買っていただいた倍の20万円以上の落札価格で売れるように なればプロとしてやっていけるだろうというのが目安です。 私以外にも画商は何人か来ておりました。また、コレクターとして有名な方も ちらほらいらっしゃいました。そして三菱商事の社員の方もちらほらいらっ しゃいました。せっかくなので、私も何か買って帰ろうと思い、下見をして パドルを挙げましたが、購入することができませんでした。それは、私の 趣味の作品がなかったからです。無名でも ‘うまいな~’と思わせる作家は いらっしゃいます。でも、そういう作家は競り合いますし、素人の方が顔を 赤くして一生懸命購入しようとしているのに、私が横取りして、さらに作家には 画商が買ったから扱ってくれるかもしれないという期待を持たせてしまうのは 申し訳ないと思ったからです。仕入れとして購入する絵画と、趣味で購入する 絵画は意識が違います。趣味で購入するのであれば、やはり私の趣味に沿うもの でなければ買えません。 基本的に絵画は趣味のものですから、このアートゲートプログラムも選定する 方の趣味が反映されているようです。できることなら、次回は私の趣味のものが 出てきてくれれば購入したいと思っています。 文責 野呂 洋子 ▼▼ 柳画廊の最新情報 ▼▼ 柳画廊ホームページをご覧ください ⇒ http://www.yanagi.com ▼▼ 購読解除・受信メールアドレスの変更について ▼▼ 下記URLよりお願いいたします ⇒ http://www.yanagi.com/mail/sample.shtml ▼▼ メールマガジン バックナンバー ▼▼ 以下にバックナンバーを掲載しております ⇒ http://www.yanagi.com/mail/mailmagazine.shtml ※メールマガジン配信システム※ このメールマガジンはインターネットの本屋さん「まぐまぐ」のシステムで配 信しています。 【発行責任者】株式会社 銀座 柳画廊 【お問い合わせ】http://www.yanagi.com/contact.shtml


