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2009/07/18

今の美術業界を考える(その280)

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        今の美術業界を考える(その280)

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 ギャラリーコンシェルジュ          2009年7月18日

 私の作った造語ではありますが、私自身が一流の ‘ギャラリー
 コンシェルジュ‘の存在になりたいと思っています。近い活動といえば、
 お客様に好みの作品を紹介するということで、山本冬彦さんが ‘アート
 ソムリエ‘という活動をされています。山本さんは 1000点以上の
 作品をサラリーマンという立場で購入されており、その経験と実績を
 いかしてお客様の好みのアートを捜すということで、アートソムリエという
 活動をされております。山本さんならではの活動で、コレクターの入り口
 として私も銀座の画廊巡りを通して応援させてもらっています。

 ただ、画廊という場所は とても奥の深い世界でして、実際うちのお客様
 でも 7万円の版画から何千万円ものコレクターになられた方もいらっしゃ
 います。もちろん、どんなお客様も大切なお客様ですが、
 大コレクターに育てていくのは、ギャラリストとしての大切な仕事です。
 ただ、そのためには大切なことがあります。そのギャラリーとの信頼関係 
 をどれだけ深めていくことができるかにかかっています。また、ギャラリー
 側にも その経験値と、ノウハウが必要になってきます。
 今までの画廊は、お客様の奪い合いのようなことから、コレクターが
 業界から離れてしまうことがありましたが、コレクターを発掘し、育てる
 ことが大切なのだと思います。画廊の仕事というと、絵描きさんを発掘
 して育てていけば、成り立つ商売だと思われている方が多いのですが
 大間違いです。その絵描きさんを一緒に育てようというコレクターが
 いなければ画廊は成り立たないのです。そいういう意味においても、
 お客様を増やす上で、たとえよその画廊を選ばれたとしても、きちんと
 した画廊を紹介していけば、そのお客様が育っていくことで美術市場が
 大きくなっていけば、必ず自分の所にもリターンは戻ってくると思います。
 
 基本はお客様が一番喜ばれる選択枝を提供することです。それが自分の
 利益にかなうことだと理解することです。
 お客様との会話の中で、自分の画廊以外の作品が向きそうだと感じたら
 その画廊を紹介していくことです。そのためにも、どの画廊がどういう
 作品と作家を扱っていて、きちんとした商売をしているかどうかを
 知ることです。それが、銀座柳画廊の信用につながり、業界の
 発展にもつながる行為なのだと思います。

                    文責    野呂 洋子




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