2009/06/20
今の美術業界を考える(その276)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今の美術業界を考える(その276) ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 頑張れ!デパート美術部 2009年6月20日 日本の美術市場を考えると、圧倒的なシェアを誇るのがデパートの美術部 です。そこに、大きな異変がおきているのを最近感じます。 それは、先週の日経ビジネスの1ページのコラムの有訓無訓に書かれている ことに象徴されています。高島屋前会長が書かれたコラムで、「継続」を 軽んじるな。やめるも、廃れるも一瞬。というタイトルで継続の大切さを 書かれています。それも、ずばり美術部の存続のことを書いておりました。 ファッションの伊勢丹に対して、文化の高島屋と自負されており、呉服店 が発祥の高島屋では明治時代から美術部を創設されているそうです。 昨年、創設100年を迎えられた高島屋美術部が、どうやら社内で厳しい 目を注がれている内情が、このコラムから垣間見えます。この増倉一郎氏 の言葉によると、美術品の販売や美術催事は、収益効率で課題が多いため、 今ほど効率の低い事業を切り捨てやすい時期はないでしょう。 しかし、1度やめてしまえば、廃れるのも一瞬で、100年がかりで築いた 人脈も、その世界での信用も、一瞬にして亡くなってしまいます。事業の 撤退をするときに、「再開を期して」ということが多く見かけますが、 その通りになることはまれだと言う事です。 この文章からも、高島屋における美術部への圧力が相当にかかっているのを 感じます。このことは、高島屋だけでなく、三越、松坂屋も含め、美術部を もつ全てのデパートに言える事ではないでしょうか? しかし、増倉前会長は次のように言っています。 「他業種や同業他社で大体可能な役割しか持っていない企業は、逆風に対して 脆いものです。続けてきたものの中には、必ずその会社にしか持ち得ない資産 が潜んでいます。それが何かを考え抜く事は、新市場の開拓や、新規事業の 模索と同じ労力をかけるだけの価値がある作業だと思います。」 という言葉で結んでいます。つまり、高島屋美術部は、他社に真似の出来ない ものがあると前会長はおっしゃっているわけです。 デパートで美術部があるのは日本だけの現象です。しかし、デパートから 美術部をなくしてしまうと、ただのショッピングセンターになってしまい、 魅力が半減すると思いませんか? 日本の美術市場は、デパートがあり、オークションがあり、画廊があり それぞれが、それぞれの強みを生かす事で切磋琢磨していくことが お客様であるコレクターの満足度の向上につながっていくのだと思います。 文責 野呂 洋子 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▼▼ 柳画廊の最新情報 ▼▼ ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 柳画廊ホームページをご覧ください ⇒ http://www.yanagi.com ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▼▼ 購読解除・受信メールアドレスの変更について ▼▼ ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 下記URLよりお願いいたします ⇒ http://www.yanagi.com/mail/sample.shtml ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▼▼ メールマガジン バックナンバー ▼▼ ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 以下にバックナンバーを掲載しております ⇒ http://www.yanagi.com/mail/mailmagazine.shtml ※メールマガジン配信システム※ このメールマガジンはインターネットの本屋さん「まぐまぐ」のシステムで配 信しています。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 【発行責任者】株式会社 銀座 柳画廊 【お問い合わせ】http://www.yanagi.com/contact.shtml ――――――――――――――――――――――――――――――――――― -【懸まぐ!ニュース】--------------------------------------------------- 365日、毎日カドで消せる幸せをあなたに――― 消しゴムのカド×365個 プレゼント! http://cgi.mag2.com/cgi-bin/w/mag?id=728_041113 ------------------------------------------------------------------------


